乳
がんの骨転移とみなして治療を受けながらも慌しい毎日は続いた。嘆き悲しむ暇などはない。涙は家族の前ではなるべく見せないようにしている。なぜなら家族も私と同様、私が病んだことによって深い悲しみの中にあると思うから。私が泣くと娘が泣く。みんなが暗闇のふちを歩かねばならない。それを見る・・・・
患者同士が思いを打ち明けあうことによって、不安が和らぐこともある。福岡市・天神のビルの一室で月2回活動している「元気が出る
がん患者のつどい」には、テーブルを囲んで13人の患者が集まっていた。「今日は表情が明るいですね」。講師の波多江伸子さんが声をかけると、乳
がんを患う十河紀子さん・・・・
黒崎さん夫妻がボランティアを始めたのは、身近な死がきっかけだった。13年前、長男の妻が白血病で亡くなった。長崎県佐世保市から福岡市に移り住み残された子の育児を手伝っていたが、9年前には34歳だった三女が脳血栓で亡くなった。ホスピスボランティアをする「福岡ホスピスの会」の活動を知り・・・・
がんを患った人には、体の痛みとともに、再発への不安や死と向き合うことの恐れといった苦痛ものしかかる。患者に寄り添うボランティアと、支え合うことで心のケアに取り組む患者会を取材した。生の松原を見晴らす西福岡病院(福岡市西区)の緩和ケア病棟(15床)の談話室を訪れると、エプロン姿で出・・・・
厚労省は高度医療評価制度の目的を「高度な医療技術を安全かつ低い負担で受けたいという患者のニーズに対応するため」という。ただ、同省の文章では、臨床試験と位置づけられている。「被験者」という言葉が使われ、試験期間や症例数も定めることになっている。施設も、大学病院や、緊急時の対応が可能・・・・