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放射線治療3日~5日で 乳がん摘出後、負担少なく
乳がん治療で、がん部分のみ摘出する「乳房温存手術」を受けた後は、5週間で25回ほど通院する放射線治療が必要だ。だが通院が負担な人も多く、1回当たりの放射線量を増やし、治療を3日~5日で終える「加速乳房部分照射法(APBL)という方式が広まりつつある。乳がん手術を受ける人のうち、半数以上が温存手術を受けている。だが、がん部分を切除しても、周囲にがん細胞が残り再発する可能性がある。そこで、乳房全体に1日1回、2グレイの放射線を計25回ほど当てる「全乳房照射」が標準治療となっている。摘出したがん部分周辺での再発リスクは3分の1に下がる。だが、摘出部分から離れた部位の再発リスクは、放射線を当てても当てなくても、ほぼ変わらない。それならば乳房全体に放射線を当てずに、摘出した部分に集中して当てればいいのでは、・・・というのがAPBIの考え方だ。公的医療保険がきき、入院費用などを含めると、全乳房照射とほぼ同じ同額の十数万円(3割負担の場合)が自己負担となる。九州中央病院(福岡市)では2007年1月から、同じように乳房に小線源を入れる内部照射を実施している。「マンモサイト」と呼ばれるバルーンを胸に挿入するもにで、1日2回、5日間の通院で済み、これまでに3人に実施した。マンモサイトは米食品医薬品局(FDA)が認可しており、米国では約5万人の患者がすでに利用している。だが日本では未承認のため、この組織内照射法は公的医療保険がきかず、治療費約80万円は全額個人負担となる。(3月8日朝日新聞)
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