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検査は同意必要
遺伝子情報で抗がん剤の使い方を変える取り組みは、これまでにもあった。肺がんの治療薬ゲフィニチブ(イレッサ)は、がん細胞の増殖に関係する上皮成長因子受容体(EGFR)の遺伝子に変異があると、効果が期待できることが分かっている。がんの医療はこれまで、だれでも同じように、適正な水準の治療が受けられるようにする「標準化」が中心だった。標準的な治療水準をまず踏まえた上で、個々の患者にふさわしい治療を目指すのが個別化だ。がん組織の遺伝子をみる場合は、がん細胞に特有の遺伝情報が対象だが、血液でみる場合は基本的に、生まれつきもっていて子孫に引き継がれるような遺伝情報が対象。検査は病気のなりやすさを調べる遺伝子診断と同様に、国の指針に基づく説明と文書による同意が必要となる。(朝日新聞)
Jul 31, 2009 11:19

検査の費用

これまでの研究では、酵素の働きが弱いタイプだと重い白血球減少が8割ほどの確率で起きることが分かっている。強いタイプなら2割弱ほどにとどまるという。副作用の出やすさは、患者の年齢や肝機能などによっても違う。名古屋大病院化学療法部の安藤雄一准教授は「検査で酵素の働きが弱めだと分かれば、ほかの情報とあわせて薬の量を減らしたり、使用自体をやめたりすることを考えます」という。検査の費用は2万円。一般的な3割負担だと、患者が支払うのは6千円になる。検査薬を販売している積水メディカルはウエブサイトで、患者向け説明文書の案を公表している。(積水メディカル)(朝日新聞)

 

Jul 30, 2009 08:33

保険適用まだ途上
肺や大腸、婦人科のがんなどで幅広く使われている抗がん剤に「イリノテカン」がある。効果が評価される一方、白血球の減少や下痢といった副作用も出やすく、副作用が疑われる死亡例が臨床試験中だけで50人あまり出た。イリノテカンで強い副作用が出やすいかどうかは、生まれつきの遺伝子の特徴で、ある程度決まっていることがわかっている。その体質を調べる検査薬が昨秋に保険適用を受け、今春から全国で利用できるようになった。お酒に強かったり、弱かったりするのがお酒を分解する酵素の遺伝子の違いで決まっているように、UGT1A1という主に肝臓で働く酵素の遺伝子タイプによって、副作用の出方が大きく違う。検査薬は患者の血液を使い、この遺伝子タイプを調べる。(朝日新聞)
Jul 29, 2009 11:03

副作用は最小限で済む
検査には以前に手術で取り出したがん組織を使った。細胞中にある「KRAS」(ケイラス)という細胞増殖にかかわる遺伝子が、変異を起こしていないかどうかをみる。男性に変異はなかった。海外の臨床試験で、KRAS遺伝子に変異があると、セツキシマブを使っても治療効果がほとんど見込めないことがわかっている。「変異があると、治療中の生存期間が変異がない場合の半分以下」とする報告もある。病院は国の認定を受け、「先進医療」として5月にこの検査を始めた。検査費8万円は自費で払ってもらうが、それ以外の治療費は保険が使える。大腸がん患者でKRAS遺伝子に変異があるのは全体の3割~4割。変異があれば、この薬は使わない方針だ。海外では欧州連合諸国や韓国など多くの国で、KRAS遺伝子に変異がないことが大腸がんの治療で使う条件になっている。米国も臨床腫瘍学会などが、KRAS遺伝子検査を推奨している。日本は、まだ条件になっていない。がんセンター東病院消化器内科の吉野医師は「効果がなければ、副作用に苦しむだけで、治療費も無駄になってしまう。国内でも早く、保険で検査を受けられるようになってほしい」と話す。
Jul 28, 2009 15:51

長雨で野間大池公園が冠水

7月24日(金)から降り続いた長雨で、野間大池公園(福岡市南区)のグラウンドが冠水しました。普段、写真中央にはサッカー場、右手奥は野球場がありますが、完全に冠水しています。最大時の水の高さは2mでした。

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Jul 27, 2009 10:56

抗がん剤の個別化治療

薬は効きそうか、強い副作用の恐れはないか・・・・。患者の遺伝子情報を調べ、個々の状況に応じて治療の仕方を決める「個別化治療」が、抗がん剤の領域で少しずつ広がっている。不必要な薬の副作用に苦しまなくてすむといった期待があるが、実用性には限界もある。「効いているようでほっとしました。このまま続いてほしい」。国立がんセンター東病院(千葉県柏市)に週1度通う男性(68)は笑顔を見せた。大腸からリンパ節に転移したがんが、3月末に始まった抗がん剤治療で「縮小傾向」と判定されたからだ。使っているのは、国内で昨年9月に導入されたセツキシマブ(商品名アービタックス)。がん細胞が増殖する仕組を邪魔する分子標的薬だ。男性は10年前に手術を受けたが、3年前に再発。いろんな抗がん剤を使ったが、どれも行き詰まっていた。セツキシマブが男性に効きそうなことは、ある程度予想できた。事前に遺伝子の検査を受け、効くタイプのがんとわっかていたからだ。(朝日新聞)

 

Jul 26, 2009 09:03

肝炎の治療費
現在は肝炎治療の医療費助成制度がありすから、それを利用すれば自己負担は月額1万円から最高でも5万円ですみます。金額は患者さんを含む世帯の所得に合わせて決まるので、決して無理な負担にはならないと思います。申請の手続きは、地域の保健所に問い合わせれば必要な書類を教えてくれますし、明らかにこの治療を受ける必要がない人などを除けば、原則的に誰でも助成を受けられます。時間的な負担については、専門医と地域の医療機関がしっかり連携していれば、1人の患者さんが最初の治療方針決定時には専門医を受診し、その後の注射は近所のかかりつけ医で受けるといったこともできます。忙しい方でも治療は十分可能だと思います。肝炎・肝臓がん治療の方法や成績は、最近10年で劇的に変わっています。おそらく肝臓病に知識や関心がある人ほど、現在の状況を知ると驚くと思います。いい治療薬もどんどん生まれていますから、まず検査を受けて、ウイルス陽性の場合は怖がらずすぐに専門医に相談してください。(朝日新聞)
Jul 25, 2009 10:40

新しいインターフェロン
肝炎は治療が苦しい、怖いというイメージがあるようです。それはおそらく、昔のインターフェロン治療のイメージでしょう。日本でのC型肝炎のウイルス治療が保険適用になったのは1992年ですが、そのころのインターフェロンは、副作用が強いうえに週3回の注射が必要でしたから、たしかに患者さんの負担は小さくなかったと思います。しかし現在の治療は当時とは全く違います。ペグインターフェロンという新しいインターフェロンと経口抗ウイルス薬を併用する治療法では、副作用は以前よりコントロールしやすく、通院も週1回ですむようになりました。昔はC型肝炎といえば治療法のない病気でしたが、今はこの併用療法によって難治性の場合であっても約5割、それ以外の比較的治りやすいタイプなら8~9割が根治できるようになっています。また副作用が起きた場合でも、患者さんの負担をなるべく軽くする方法を熟知した肝臓専門医の数が増えていますので、その点でも怖がる必要はありません。(朝日新聞)
Jul 24, 2009 10:43

肝炎・肝臓がん治療

しじみやレバーなど鉄分の多い食品は肝臓にいいと言われることがあります。こうした食品で肝炎を防ぐことはできますか?すでにC型肝炎ウイルスに感染している人の場合は、鉄分を取ると逆に症状が悪化することがあります。健康な人にはいいものでも、ウイルスを持っている人には逆効果になることもあるので、まず検査を受けて自分がウイルスに感染していないかどうかを調べておくことが大切です。年1回の職場の検診で「あなたは肝炎です」と言われたことがないから自分は大丈夫、と思っている人も多いようです。肝炎ウイルス検査を従業員検診に取り入れている企業は徐々に増えていますが、すべてではありません。地域の検診でも100%実施されているわけではないので、指摘されたことがないから大丈夫と安易に思わないほうがいいでしょう。ウイルス検査は、血液を摂るだけの簡単な検査ですので時間もかかりません。自治体が実施する無料の検査もありますから、お近くの保健所へお問い合わせください。(朝日新聞)

 

Jul 23, 2009 08:36

肝炎・肝臓がん
肝臓の病気というとアルコールが原因だと思う方が多いようで「お酒の飲みすぎで肝臓がんになりますか」という質問をたくさんいただきます。依存症になるほど多量に飲み続ければもちろん肝臓にもよくないですが、日本で1年間に肝臓がんで亡くなる約35000人のうち、アルコール性の肝炎が原因の人は1割ほど。残りの8~9割はB型またはC型のウイルス性肝炎を発症した後、長い時間をかけて肝硬変になり、やがてがんに移行したケースです。よく「自分はそんなに飲まないのに肝炎になるなんて」と驚く患者さんがあられますが、大半はウイルス性なのですから何も不思議なことではありません。肝炎は肝臓に炎症が起き、肝細胞が破壊される病気です。ただし「肝臓は沈黙の臓器」という言葉があるように、自覚症状はほとんどないので、異常に気付いてから治療を始めたのでは遅すぎます。早期に発見して治療を始めることが重要です。(朝日新聞)
Jul 22, 2009 10:48

副作用・脱毛・口内炎、口内乾燥
放射線照射により、毛球細胞がダメージを受けて脱毛が起こりますが、脱毛が起こるのは放射線が照射された範囲のみです。頭部への照射の場合は、照射開始後約2週間で脱毛が始まります。脱毛の程度は照射方法により異なるので、かつらや帽子などが不要な場合もあります。脱毛し始める前に頭髪を刈ると、脱毛の際に短い毛が抜けてちくちくと刺激になる場合もあるので、短くし過ぎるのもよくありません。髪は、治療後3~6カ月程度で生えてきます。口腔や頭頚部の放射線治療の場合、口腔粘膜や唾液腺がダメージを受け、口の中が荒れたり、乾燥したりする場合があります。口腔内が照射範囲に含まれる場合は、適度な柔らかさで、ヘッドのブラシ部分が小さな歯ブラシを使用し、粘膜を刺激しないように注意しながら磨きます。口腔内が荒れてきたら歯磨きを中止し、うがいに切り替えて、口腔内の清潔を保つように心がけます。禁酒・禁煙し、食事は激辛などの刺激物や熱過ぎるもの、冷た過ぎるのえお避け、よくかんで食べるようにします。(国立がんセンカー・がん情報サービス)
Jul 21, 2009 11:11

副作用の対処法

放射線治療を受ける場合は、皮膚への刺激を避けるよう工夫し、皮膚炎の予防に努めます。具体的には、・照射部位をこすらない ・ゴシゴシこすって洗わず、石鹸の泡をのせて流す ・化粧品や軟膏などを塗らない ・柔らかい衣服を着用する などですが、照射部位に合わせた工夫が必要です。赤みやむくみが進んで、皮膚が破れ、「びらん」や潰瘍となる場合もありますが、治療方法が進歩している現在では、潰瘍にはほとんど至りません。強い「びらん」の場合は、軟膏などを使用する場合もあります。ただし軟膏のために皮膚にあたる放射線の量が増えて症状が悪化したり、軟膏を塗る処置が刺激となって、皮膚の再生を遅らせてしまう場合もありますので、慎重な判断が必要です。放射線皮膚炎は、放射線治療特有の症状であり、治療には放射線に関する専門的知識が必要です。処置については、放射線科医師の指示を受けましょう。(国立がんセンター・がん情報サービス)

 

Jul 20, 2009 09:49

放射線療法の副作用・合併症

放射線療法で一般的に行われる治療法は、放射線を体の外から照射する「外照射」です。この「外照射」の場合、放射線は必ず皮膚を通過して病巣に達するため、照射された部位の皮膚に日焼けのような症状が起こります。皮膚の基底細胞は、がん細胞と同様に分裂の盛んな細胞です。放射線には細胞分裂が盛んな細胞に働きかける作用があるため、皮膚は照射により炎症が出現しやすい部位の一つです。皮膚炎の症状は、皮膚の乾燥やかゆみ、ヒリヒリ感、熱感、色調の変化(発赤・ほっせき)、色素沈着、色素脱失)、むくみ、表皮隔離などです。皮膚炎の出現時期や症状の程度には、物理的刺激や化学的刺激が影響します。(国立がんセンター・がん情報サービス)

Jul 19, 2009 09:06

粒子線治療の現況と将来
国立がんセンター東病院では、サイクロトロンを用いた陽子線治療システムが1998年末より稼動し、主に頭蓋底、頭頸部、肺、肝臓、前立腺等のがん例に使用されています。病院に附属した陽子線治療装置としては国内では初めての装置で、2001年7月に高度先進医療(医療の名称:悪性腫瘍に対する粒子線治療)の認可を受けて治療を行っています。治療の費用288万3千円は自己負担です。国立がんセンター東病院以外に、わが国での陽子線治療は、筑波大学陽子線医学利用研究センター、兵庫県立粒子線医療センター、若狭湾エネルギー研究センター、静岡県立静岡がんセンターの4カ所で行われています。また、独立行政法人放射線医学総合研究所では、炭素を使った重粒子(重イオン)線治療が行われていて、2003年10月に高度先進医療として認可されました。これら粒子線治療は、国内でも今後さらに数箇所での建設が計画されています。(国立がんセンター・がん情報サービス)
Jul 18, 2009 10:32

粒子線治療の特徴
粒子線治療は、サイクロトロンやシンクロトロン等の加速器から得られる陽子線や重粒子(重イオン)線を、がんという標的に狙いを絞って照射する治療法です。粒子線のうち電荷を持つもの(荷電重粒子線)の特徴は、一定の深さ以上には進まないということと、ある深さにおいて最も強く作用するといyことです。これらの特徴から、陽子線や重粒子(重イオン)線では、光子線に比べてがん病巣にその効果を集中させることが容易になります。したがって、がん病巣周囲の組織に強い副作用を引き起こすことなく、十分な線量を照射することができます。これらはがんに限局して照射できることから、進行していない限局したがん病巣の治療に適していると考えられています。がんのまわりに放射線に弱い組織がある場合の治療に、特に有効性が発揮できると思われます。今までの実績から、眼球内の悪性黒色腫、一部の頭頸部がん、Ⅰ期非小細胞肺がん、肝細胞がん、前立腺がん等に対する有効性が明らかになっています。(国立がんセンター・がん情報サービス)
Jul 17, 2009 08:48

粒子線治療
粒子線(荷電重粒子線)治療とは、陽子や重粒子(重イオン)等の粒子放射線のビームを病巣に照射することによって、主にがんを治す放射線治療の総称です。利用する粒子の種類によって、陽子線治療、重粒子線(重イオン)治療、パイ中間子治療等に分けられ、世界の各地で臨床応用や研究が行われています。例えば陽子線治療では、水素原子の原子核であり、正の電荷を持つ陽子を加速して高速にしたものを体内に照射します。これらはX線やγ線(ガンマ線)を用いた外照射放射線治療の臨床経験を基礎として開発されているものですが、がんの治療に適した特徴を持つ治療法として期待されています。X線やγ線(これらは光子線とも呼びます)により外部放射線治療は、コバルト照射装置やリニアップ等の高エネルギー深部治療装置が普及した現在、がんの放射線治療法の主役を担っています。一方、粒子線治療については、1946年にWilsonというアメリカの物理学者が提唱し、1954年に応用が開始されました。以来、世界各地で重粒子によるがん治療の研究が行われてきました。なお、現在治療に用いられている粒子は、陽子と炭素の二つです。(国立ガンセンター・がん情報サービス)
Jul 16, 2009 09:26

がん予防・検診の普及でがん患者を減らしたい
国立がんセンター名誉総長の垣添忠生さん自身も過去に大腸がんと腎臓がんを経験している。「大腸がんは、10年ほど前に職員検診で便に潜血反応が出たのですが、忙しくてその年は精密検査を見送ってしまいました。翌年もまた潜血反応が陽性になったので内視鏡を入れたら、三つポリープがあって、そのうちの一つにがんが見つかったのです」。開腹せず内視鏡による切除で済んだのも検診のおかげだという。腎臓がんの手術は2005年。前年に国立がんセンター内に開設された「がん予防・検診研究センター」で、どんなサービスが提供されているのか自身で確かめようと思い、検診料を払って検査を受けたところ、がんが発見された。幸い、初期のがんだったので小さく部分切除し、2週間後にはもう海外出張に出掛けられるまでに回復した。「がんが見つかるのが怖いから検診を受けないという人も少なくないようですが、早く見つければ治療費も少なく済み、あっという間に元気になる、いいことずくめなのです」。
Jul 15, 2009 12:34

検診の重要性

国立がんセンター名誉総長・垣添忠生さんんは語る。「胃がんの発症にはピロリ菌という細菌が関与していることがわかっています。ピロリ菌を除菌すると胃がんになる危険性が3分に1になるという研究成果も報告されています。子宮頸がんの原因とされるヒトパピローマウイルスに対し、欧米ではすでにワクチンが承認されて、罹患率も死亡率も減ってきている。ワクチンの導入にはお金がかかりますが、非常に大事なことです」 予防に加え、「たとえがんになっても治す」ことが、死亡率の低下に大きく貢献する。その柱が検診の普及。早期の治せるがんであるうちに見つけることが大切なのだ。 「残念ながら、現在市町村で実施している集団検診の受診率はせいぜい20%程度です。胃がん、乳がん、大腸がん、肺がん、子宮頸がんは、比較的検診で見つかりやすいので、ぜひ受けてほしい。国の計画では5年以内に受診率50%を目標にしていますが、受診率を上げるだけでなく、検診の質を高めて見落としを防ぐことも大切ですね」 (アフラックスコープ28より)

Jul 14, 2009 10:01

癒す力
早朝、台所の窓を開けると、小鳥のさえずりとともに、さあっと入ってくる澄んだ空気をふうっと吸い込んだ時・・・。「あ何だか今、確実に私の免疫力が上がった」と思える瞬間がある。病気は薬だけで治すのではない。薬と「癒す力」という自分の気持ちがピタリと重なり、治る道がつくられていくのではないかという気がする。病院というところが、医師や看護師の方々と会話をすることによって、そのように患者のモチベーションが高まるような、病気と闘えるパワーを養えるような場であることを強く願っている。がん患者は、患者としてではなく人として見てほしいのだ。患者にただ寄り添うのではなく、自分自身もはかない命を持つ同じ人間として、その思いを感じてほしい。そして、患者とともに希望を捨てないでいただきたい。どんな状況であっても。(西日本新聞 『生きてる・・・』より 西冨貴子)
Jul 13, 2009 08:13

希望を持ち続けたい

2006年9月に骨転移の治療を開始してからの私は、家族と一緒に近場ながらもいろんな所に出掛けた。楽しい思い出を作りたいとか、そんな思いからではない。ただ普通に、家族で過ごす日々を満喫していたと言える。医療者や周りの人たちから「この人は、がんが再発している。まだ若いのにかわいそうに・・・」という同情や哀れみのまなざしを向けられるのだけは嫌だった。私はいつも、どんな時でも凛としていたい。たとえシビアな状況であっても希望を持ち続けていたい。別に大それた希望ではなく、明日は今日よりはちょっと良い一日だったらいいな・・・。本を読み、音楽を聞き、子どもたちと楽しく過ごせたらいいな・・・という、ささいな希望。病院とは病気になった人が行くところだ。そう考えただけで気持ちが沈んでいく。しかしこんなマイナスな気持ちこそが、がん患者には大敵なのだ。これは病んでから気付いたことだが、医師や看護師の一言で気持ちがぐっと高まるときがある。逆の場合もあるのだが、うまく言い表せないけれども、カチっとスイッチが入ったような・・・。それはまるで素晴らしい音楽を聴いたときの感覚にも相通じるものがある。その幻想的な光景の中に、あたかも自分が漂い夢のような時を過ごしているような・・・。(西日本新聞 『生きてる・・・』より 西冨貴子)

 

Jul 12, 2009 09:07

認知症の場合
森院長は、施設を訪れていた家族に「がんの処置をする際には鎮静剤で眠ってもらうということで(長崎病院ニ)入院してもらうことはできる。でも、いまのように自由に生活することはできなくなると思います」と正直に説明した。家族は「もう少し近くの病院を探したい」との意向で、受け入れてくれる病院が見つかるまでグループホームに入所を続けることになった。帰り道の車内で小林さんは「認知症の人にはいろんなイメージを持っていたけど、話していると楽しかった。あのおばあさん、これからどうなるんでしょうか」と心配そうな顔をした。車を走らせながら森院長が「引き取ってくれる病院がみつかるかどうか。認知症でがんを患っている場合、自宅で看取ることができなければ行き場がなくなってしまうことが多いんだよ」と説明すると、しばらく学生たちは言葉少なだった。(西日本新聞)
Jul 11, 2009 09:35

患者の気持ちに向き合って
33歳の女子学生は、がんを患う女性(78)が喫煙所に向かうのに付き添った。車いすを押す夫が「毎日見舞いにきて一服させてやるとさ」と笑顔を見せる。女性の自宅は石段を数十段上った高台にあり、通院などの移動が困難なため在宅医療を断念したという。喫煙所のベンチに腰掛けると、夫は「ビールも飲めるようになってこの人は幸せよ」と話し、うとうとと眠る女性を見やった。病院のスタッフは、女性が好物のビールをのどに詰まらせずに飲めるようにと、泡の食感も楽しめる"ビールゼリー"を考案して食べせてくれるという。午後になると、学生たちは、森院長が運転する車に1時間ほど揺られて同県西海市にある認知症のお年寄りのためのグループホーム「わらび苑」に向かった。施設のスタッフは、大腸がんの転移で治癒が見込めなくなった女性(90)のことを森院長に相談した。女性は認知症の症状が進行するにつれ、風呂に入らせる際などに体に触れると暴れるようになり、職員にかみついたり殴ったりする。入院できる病院を探しているが、「認知症の患者は引き取れません」と断られてしまう。普段は陽気な性格なのである。この日も、医学部3年の小林典子さん(27)に「お前、名前は何ていうとな」と話かけた。小林さんが「のりこです」と答えると、「おお、よか名前たい。おまえが大将」と言って周囲を笑わせた。小林さんが「何か歌いましょうか」と誘うと、「あかさか べっちゃか」と1人で歌い始めた。「何の歌ですか」と聞かれた女性は「知らん。おまえ、名前何ていうとな」と再び同じ質問を小林さんに向けた。(西日本新聞)
Jul 10, 2009 11:41

医学生、現場の課題学ぶ
がん患者の体と心の痛みを和らげるホスピス医療(緩和ケア)を広げていくには、患者の気持ちを理解できる医療者の育成が欠かせない。緩和ケアを提供する国立病院機構長崎病院(長崎市)は、医学部の学生を病院に招いて現場の課題を学んでもらっている。学生たちは、自宅での医療を望みながらかなわない患者がいることや、がんを患った認知症の患者が行き場を失っている現状などに、戸惑いながらも向き合おうとしていた。6月の土曜日の朝。坂のまち長崎の山の中腹に立つ長崎病院の院長室に、長崎大医学部に学ぶ学生6人が集まった。森俊介院長(61)が「患者さんと仲良くなったら、温泉にも連れていってあげてください」というと、学生たちは「一緒に入るんですか」と少し困惑気味である。森院長は「患者さんたちは、若い皆さんと会うのを楽しみにしているんですよ」と笑い、病棟へ案内した。長崎病院には、重度の障害者やがん患者など、家庭の事情で在宅での暮らしが難しい人が多く入院している。森院長は「在宅で暮らせるのは恵まれた人たち。でも、入院していてもできる限り家庭と同じような安心した生活を送ってほしい」と話した。(西日本新聞)
Jul 09, 2009 08:40

緩和ケアチームの要件
厚生労働省が指定するがん診療連携拠点病院には必ず設置しなければならない。昨年、要件が厳しくなった。①専任(業務の50%以上をチームの活動にあてる)の患者の身体症状に対応する医師 ②専従(業務の80%以上をチームに当てる)の専門知識・技能がある看護師 ③精神的な症状に対応する医師をそれぞれ1人以上配置。拠点病院のほかに、独自のチームを持つ病院もある。 厚労省は、チームの詳しい活動指針は出していない。チームづくりの進め方は手探りで、支援が求められている。国立がんセンター(東京都)は2007年から、緩和ケアチームの研修会を開催。2年間で128チームが参加、今年は64チームが参加の予定だ。NPO千葉・在宅ケア市民ネットワークピュアの藤田さんは、家族をみとった経験から、がん患者や家族の相談に乗っている。「いまは入院期間が短くなり、外来の化学療法も盛ん。院内のチームだけでなく、緩和ケア外来も充実させ、多くの患者がチーム医療の恩恵をうけられるようにしてほしい」。 (朝日新聞)
Jul 08, 2009 08:06

向上へ研修・情報公開
2007年のがん対策推進基本計画により、都道府県と地域のがん診療連携拠点病院(375)にチームを置かなければならないが、院内で緩和ケアへの理解を得られず悩むチームは少なくない。主治医が「痛みのコントロールは必要ない」と拒む場合もある。緩和ケアを広めるため、厚生労働省は基本計画で「がん医療にかかわる医師はすべて研修等により、緩和ケアの基本的な知識を習得する」と掲げている。研修は2日間。研究班や学会が作成したプログラムを参考に、拠点病院や都道府県が開く。患者への悪い知らせの伝え方や、がん患者が療養する場の選択、地域連携などについて学ぶ。厚労省は、都道府県への助成として今年度は2億6千万円の予算を付けた。計画から5年で、がん医療にかかわる医師10万人(目安)に受けてもらう。だが実際に受けたのは、昨年度から約1年で、3730人だった。専門かも不足している。厚労省が2008年、拠点病院に調査した結果、「チームに緩和ケアの知識・技能のある常勤の専従看護師がいる」と応えたのは約58%にとどまった。(朝日新聞)
Jul 07, 2009 08:26

緩和ケアチーム

ある日の会合。「Aさんは『きのうまで自分でトイレに行けたのに、両足が動かなくなった』と冷静に話していました。付き添っている奥さんのほうが、不安が強くて、心配です」 「奥さんの話を聞いてみましょう」。精神腫瘍科の大西教授が提案した。報告後、全員で病棟を回診し、患者に会った。チーム員は、なるべく毎日、病棟を回り、患者や家族と顔を合わせる。報告内容と、実際の状態が違う場合もあるからだ。センターは2007年に開かれ、「地域がん診療連携拠点病院」に指定されている。悩みを抱える患者がいた場合、主治医がチームに支援を依頼する仕組になっている。依頼を受けると、チームの看護師が、患者の担当看護師や主治医から情報を集め、可能なら患者を訪ねて話しを聞く。内容に応じて緩和医療科の医師が必要な薬をカルテに書き、主治医がそれに基づいて処方する。うつや不眠には精神腫瘍科の医師が対応する。がんの病棟は約300床あるが、依頼は年間40~70件。緩和医療科の奈良林教授は「主治医が緩和ケアの必要性を理解し、チームに依頼してくれなければ、患者の苦しみがそのままになってしまいかねない」と指摘する。(朝日新聞)

 

Jul 06, 2009 08:32

チームで支えるがん緩和ケア
専門医や看護師、薬剤師らが、主治医と協力しながらがん患者や家族を支える「緩和ケアチーム」。心身の痛みを和らげ、困ったことの対応し、患者のQOL(生活の質)を上げるのが目的で、全国のがん診療連携拠点病院に設置された。活動を広めるため、緩和ケアの専門家を育てる研修会が開かれ、患者に情報を提供する態勢づくりも始まった。埼玉医大国際医療センター(埼玉県日高市)の緩和ケアチームは、毎週火曜日にカンファレンスを開く。がん患者には、身体や精神症状の治療だけでなく、食事など生活面の支援も必要になる。主治医だけでは対応できない、患者と家族の様々なニーズに応えるチーム医療だ。メンバーは医療用麻薬などで患者の痛みを和らげる緩和医療科と、心のケアをする精神腫瘍科の医師ら。薬剤師、看護師、ソーシャルワーカー、栄養士らも加わり役10人。がん患者の様子を報告し合い、情報を共有する。(朝日新聞)
Jul 05, 2009 08:53

あたりまえの日常
けれども、人はそう強いばかりではない。車を運転しているとき、掃除をしているとき、食事の支度をしているとき・・・涙があふれてくる。そんな時は泣きたいだけ泣く。そして新しい自分に気持ちをリセットする。落ち込んでもいい。泣いてもいい。弱い自分でもいい。その繰り返しの中で、がんであるということにだんだん「慣れ」ていき、少しずつ自分の限りある命を受け入れていく。病むということは、それまであたりまえにできていたことが一つずつできなくなったり、あきらめたりしなくてはならなくなる。風が気持ちいいこと。おいしくご飯が食べられること。子どもたちと笑っていられること。本が読め、音楽が聴けること。何げない日々・・・・。あたりまえの日常・・・。いや、そもそもこの世に「あたりまえ」のことなどない。死を間近に感じる病や出来事に遭遇してはじゅめて、命というものがどれほどはかなく、かけがいのないものであるかに気付かされる。(西日本新聞・『生きてる・・・』より・西富貴子)
Jul 04, 2009 14:21

新しい自分を感じて
乳がんの骨転移とみなして治療を受けながらも慌しい毎日は続いた。嘆き悲しむ暇などはない。涙は家族の前ではなるべく見せないようにしている。なぜなら家族も私と同様、私が病んだことによって深い悲しみの中にあると思うから。私が泣くと娘が泣く。みんなが暗闇のふちを歩かねばならない。それを見ると私も落ち込む。ただでさえ家族や周りに対して「病気になってごめんね」という思いでいっぱいなのに、暗い雰囲気が漂うと、これは自分がもたらしたのだと責められているようにも感じ、さらに落ち込む。悲観的な自分でいるのは悪循環なのだ。それだけは避けなければと思う。ジャーナリストの鳥越俊太郎さんも講演で「生きるという支えは家族。それはもちろんだけれども、最終的な支えは自分自身」と言われた。がんと闘うには、自分がもう駄目だと思ったらそこで終わると。本当にその通りだと思った。検査のたび死の宣告を待たされているような気持ちになり、結果を聞き、突き落とされ、それでも「生きたい」 「生きなければ」とはい上がる。がん患者はいつもその極限の選択、極限の思い、そして極限の「生」を突きつけられる。このぎりぎりの「生」の中で、命、生きるということの尊さを心底感じさせられる。(西日本新聞・『生きてる』より・西冨貴子)
Jul 03, 2009 09:04

お互いに思いを打ち明け
患者同士が思いを打ち明けあうことによって、不安が和らぐこともある。福岡市・天神のビルの一室で月2回活動している「元気が出るがん患者のつどい」には、テーブルを囲んで13人の患者が集まっていた。「今日は表情が明るいですね」。講師の波多江伸子さんが声をかけると、乳がんを患う十河紀子さん(40)が「アルバイトの仕事を始めたんです。気分が落ち込み『人生終わった』と思っていた頃に比べると、ずっと前向きになれました」と笑顔を見せた。十河さんは2年前にがんを告知された。治療によって症状はおさまったものの、再発や転移の恐怖にさいなまれうつ病になった。自分の死後に長男(4)が少しずつ成長していく姿を思い浮かべ、さまざまなサイズの子ども服を買い揃えたこともあるという。「以前は夜寝るのが怖くて・・・。みなさんが、がんを受け入れながら前向きに生きる姿を見せてくれたおかげです」。十河さんが言うと、別の参加者が「よかったね」 「自身を持つことが大事」と思いやった。(西日本新聞)
Jul 02, 2009 08:39

心のケア、支え合う患者たち
黒崎さん夫妻がボランティアを始めたのは、身近な死がきっかけだった。13年前、長男の妻が白血病で亡くなった。長崎県佐世保市から福岡市に移り住み残された子の育児を手伝っていたが、9年前には34歳だった三女が脳血栓で亡くなった。ホスピスボランティアをする「福岡ホスピスの会」の活動を知り、「患者さんと向き合うことで、自分の悲しみも癒されるのでは」と考えて2004年に入会した。病棟を訪れても、患者の状態によっては誰とも会うことがない日もある。「また会いにきて」と言ってくれた患者が、次に訪ねたときには亡くなっていてつらい思いをすることもある。「これでも、亡くなる前に一つでも多く楽しい思い出をつくってあげられたら、と思うんです」。黒崎さん夫妻は、健康な間は2人でボランティアを続けたいと考えている。福岡ホスピスの会には、40人のボランティアが登録し、福岡市内七つの病院で活動している。(西日本新聞)
Jul 01, 2009 10:57


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