黒崎さん夫妻がボランティアを始めたのは、身近な死がきっかけだった。13年前、長男の妻が白血病で亡くなった。長崎県佐世保市から福岡市に移り住み残された子の育児を手伝っていたが、9年前には34歳だった三女が脳血栓で亡くなった。ホスピスボランティアをする「福岡ホスピスの会」の活動を知り、「患者さんと向き合うことで、自分の悲しみも癒されるのでは」と考えて2004年に入会した。病棟を訪れても、患者の状態によっては誰とも会うことがない日もある。「また会いにきて」と言ってくれた患者が、次に訪ねたときには亡くなっていてつらい思いをすることもある。「これでも、亡くなる前に一つでも多く楽しい思い出をつくってあげられたら、と思うんです」。黒崎さん夫妻は、健康な間は2人でボランティアを続けたいと考えている。福岡ホスピスの会には、40人のボランティアが登録し、福岡市内七つの病院で活動している。(西日本新聞)
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