新しいインターフェロン
肝炎は治療が苦しい、怖いというイメージがあるようです。それはおそらく、昔のインターフェロン治療のイメージでしょう。日本でのC型肝炎のウイルス治療が保険適用になったのは1992年ですが、そのころのインターフェロンは、副作用が強いうえに週3回の注射が必要でしたから、たしかに患者さんの負担は小さくなかったと思います。しかし現在の治療は当時とは全く違います。ペグインターフェロンという新しいインターフェロンと経口抗ウイルス薬を併用する治療法では、副作用は以前よりコントロールしやすく、通院も週1回ですむようになりました。昔はC型肝炎といえば治療法のない病気でしたが、今はこの併用療法によって難治性の場合であっても約5割、それ以外の比較的治りやすいタイプなら8~9割が根治できるようになっています。また副作用が起きた場合でも、患者さんの負担をなるべく軽くする方法を熟知した肝臓専門医の数が増えていますので、その点でも怖がる必要はありません。(朝日新聞)
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