ウイルスによる病気の中には、インフルエンザのように自然に治っていくものと、C型肝炎のようにウイルスが持続感染して最終的に重篤な病態の至るものとがあります。C型肝炎ウイルスは、肝硬変や肝臓がんを引き起こすウイルスですが、日本人の肝臓がんの8割はC型肝炎ウイルスが原因です。持続感染したC型肝炎ウイルスを排除する方法としては、インターフェロン療法があります。インターフェロン治療においてC型肝炎ウイルスが完全に排除できた場合を「SVR」(著効:Sustained Virologocal Response)といいますが、インターフェロン治療中にいったんウイルスが陰性化しても治療終了後に再燃する場合もありますので、治療終了後24時間経過観察して初めて、SVRと判定されます。(西日本新聞)