検診の普及にともなって、検査の結果「石灰化」を指摘される方が増え、多くなってきました。石灰化とは乳房内に見られるカルシウムで、マンモグラフィでは砂粒をまいたように見えます。ただ石灰化を指摘されたとしても、必ずしも悪性とは限りません。その形状や大きさは様々で、程度に応じてカテゴリー1~5までに分類されます。程度が軽く、石灰化の他に所見がない場合などは6カ月ごとに検査をして経過をみることも多いものですし、「石灰化=がん」ということはないのでむやみに焦らないことです。疑わしいものはさらに超音波検査をしたり、組織検査をしたりすることになりますが、診断の手順は症状によってかなり異なるので、よく説明を受けてください。(朝日新聞)