アフラックの保険のご紹介と資料請求ができるe保険Shopのホームページブログです

アフラックがん保険 トップページサイトマップ勧誘方針 アフラック
がん保険 ご契約までの流れ 各種手続き よくある質問 会社案内
トップページ > 2009年11月

◆標準的治療と今後の展望
放射線療法は、X線や他の高エネルギーの放射線を照射するもので、肺がんの治療だけでなく骨転移や脳転移の症状緩和にも有効です。コンピュター制御による「定位放射線療法」は、Ⅰ期の肺がんに有効で手術に近い成績も報告されています。がんの部分のみを正確に照射することで副作用を軽減する、照射精度向上のための技術研究が進められています。化学療法は、転移などでがんが広がっている場合に有効で、従来の抗がん剤と分子標的治療薬の二つがあります。最近研究が進んでいる分子標的治療薬に、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤があります。この薬剤は、EGFR遺伝子のある人では高い効果を、変異のない人には効果が低いというデータが報告されており、今後は可能な限り、EGFR遺伝子変異の結果に基づいて使用を検討することになるでしょう。これからは、患者さん個々のがんの性質などに基づいて薬を選択する個別化治療の時代がやってくると思います。(朝日新聞)
Nov 30, 2009 09:33

◆肺がんの治療
肺がんの治療は、臨床試験の結果、有用性が確認されている「標準的治療」が行われ、これは現時点で最良と考えられる治療法です。がんの種類(組織型)や病期(ステージ)によって異なります。まず肺がんは小細胞肺がんと非少細胞肺がんとに分かれます。小細胞肺がんは、早期に転移しますが、化学療法や放射線治療がよく効くのが特徴。非小細胞肺がんは、小細胞肺がんと比べると、進行が遅く早期であれば手術での治癒が期待できます。さらに病期(Ⅰ~Ⅳ期)別に分け、手術療法、放射線療法、化学療法から適切な治療法が選択されます。手術療法はがんのある肺葉の切除と近傍のリンパ節を郭清するのが標準的ですが、最近では早期のがんであれば胸に小さな穴を開けてモニターを見ながら行う「胸腔鏡手術」が行われることもあり、この手術は患者さんの負担が少ないのが特長です。(朝日新聞)
Nov 29, 2009 20:01

◆がんと正しく向き合う
アメリカで社会的に禁煙対策がなされて約20年。増え続けていた肺がん患者数が急激に減っています。肺がん対策は何より予防が一番ですが、禁煙が効果的な肺がんの予防法であることは間違いないでしょう。日本においては、2,007年4月に「がん対策基本法」が施行されました。この法律は制定にがん患者さんが加わった今までにない事例です。内容としては、「がんの予防や検診」「放射線療法や薬物療法の専門医を増やす」「初期段階からの緩和ケアの推進」「がん医療に関する相談支援や情報提供」があります。そして、最終的には「がんの死亡者を減らすこと」「すべてのがん患者さんやその家族のQOL(生活の質)を向上させること」を目標としています。WJOG(西日本がん研究機構)も、セミナーや講演会など、がんを知ってもらうための活動を続けてきました。このような場が「がんと正しく向き合う」きっかけになればと思っています。(朝日新聞)
Nov 28, 2009 10:52

◆肺がんは21世紀の国民的課題
日本人の肺がんの患者数は近年急激に増加しており、肺がんは私たちにとって「21世紀における健康上の大きな課題」といっても過言ではありません。その大きな原因の一つがたばこです。イギリスでの長期にわたる追跡調査では、1日20本以上たばこを吸うヘビースモーカーは、吸わない人の約20倍がんにかかりやすいことが報告されました。日本における喫煙率は、男性は1965年以降下がってきていますが、それでも2005年現在での日本人の喫煙率は男性46.3%、女性13.3%。アメリカの25.7%、21.5%、イギリスの270%26.0%と比べると、禁煙対策が進む先進各国にあっては、禁煙にたいする意識が低いことがうかがえます。日本人女性の喫煙率は高くはないものの、20代で増えており、若い女性の喫煙は、子どもを生む際の影響が懸念されます。(朝日新聞)
Nov 27, 2009 15:15

◆皮膚・排泄ケア
愛知県江南市のJA愛知厚生連江南厚生病院には、皮膚・排泄ケア認定看護士が3人いる。ケアやサポートの対象は次のような人たちだ。大腸(肛門を含む)、膀胱、子宮などにがんができてストーマ(人工肛門・人工膀胱)を造った人 △がんによって皮膚症状がある人 △入院中や退院後に床ずれや皮膚のかぶれ、むくみなどができた人 △糖尿病の合併症で足の皮膚に症状がある人。祖父江正代さん(39)は皮膚・排泄ケア認定看護師の一人。ストーマの場合で言えば、手術前後の説明から、造設位置の相談と決定、定期的なサポートと皮膚のトラブルなどのケア、日常生活の悩みや不安の支援、社会福祉に関する情報提供などを担当する。ストーマ保有者でも生活上の制限はない。祖父江さんは、これまでの生活をできるだけ続けられるように、「漏れない。におわない」「皮膚がかぶれない」「ケアしやすい」ための知識や技術を患者に教える。排泄だけでなく、食事や入浴に始まり、服装や趣味、性生活にいたるまで一緒に考える。外来でストーマ保有者の方から、「海外旅行に行ってきた」「ゴルフしたけど大丈夫だった」と言われる。「そんなときに一緒に喜べるのが一番嬉しいです」と言う。(朝日新聞)
Nov 26, 2009 09:14

◆PET 勧めない医師も

PETのがん検診(保険適用外)は2003年~2005年に3倍に急増し月間6千件を数えた。しかし、その後は5千件前後で推移し、そう増えてはいない。2006年にはPETはがんの大半を見落とす、との報道もあった。焦点となったのは、国立がんセンターの検診データ。他の画像診断や内視鏡など、各手法を駆使した手厚い検診で約3千人から見つかった129個のがんのうち、PETが検知したのは28個だけだった。担当者は「ほかの検査では通常は余り見つからない緊急性の低いがんも多かった。それで相対的にPETの成績が落ちた」と分析する。横浜市立大などが、国内のPETを併用した検診結果を検証したところ、大腸、甲状腺、肺、乳がんで、PETが検知しなかったがんは2割以下にとどまる。前立腺と胃は6割以上だが、同大の井上登美夫教授は「大腸などは個別に臓器を調べるほかの検診方法より成績はそう劣らない。さらにPETには全身を一度に見られる利点もある。万能な検診手法はなく、PETとその弱点を補う別の手法を合わせるのが大事」という。(朝日新聞)

Nov 25, 2009 22:00

◆PET 見直される力
最近は抗がん剤の効果確認にも、PETは注目されるようになってきた。特に期待されるのが、分子標的薬という新しいタイプの薬だ。分子標的薬は正常細胞に影響がないよう、がん細胞の増殖だけを阻害し、副作用を抑えることを狙った薬。ただし、がん細胞そのものを殺す効果は少ないため、従来のタイプよりがんが縮小しにくい。このため、形状を見るだけの画像検査では効果が分かりにくいが、がん細胞の活発さを見るPETなら評価しやすい。「より早い効果の確認で患者に適した治療に早く移ることができる」と独協医大の村上康二教授は語る。(朝日新聞)
Nov 24, 2009 09:29

◆PET 治療方針を大きく左右
エックス線など、他の画像検査で分からないがんがPETで見つかるのは、体内の組織の形を見るのではなく、細胞の糖分消費の活発さを調べるためだ。がん細胞は盛んに成長するため、通常の細胞よりもエネルギー源になる糖分の消費が多い。検査では、放射線を出すブドウ糖の試薬を受診者に注射し、PET機器で放射線を測定して、その多さによって体内のどこでブドウ糖が多く消費されているのかを見る。PETは治療方針を決めるのに大きな役割を果たしてきた。米国のグループの昨年の報告では、同国の高齢者医療保険制度のもとでPET検査を受けた約35000人のがん患者のうち、38%で検査後の治療方針が変わっていた。このうち30%の患者は、検査前に「治療不可能まはは不要」と判断されていたのが、PET検査後は治療する方針に。逆に8%は検査後、治療不可能または不要と判断された。PETの有効性を研究する寺内隆司・国立がんセンター特殊検診室長によると、PETけんさで治療が改善し、寿命が延びたという統計データはない。だが「助かる可能性のある人が新たに見つかるのは確か」と指摘する。逆に「助からない」と分かることも。寺内さんは可能性のない治療で苦しむより、人生を最後まで充実させる選択肢が生まれる」と話す。(朝日新聞)
Nov 23, 2009 10:02

◆PET かつて「夢の検診法」 今は・・・
「夢の検診法」として数年前に関心を集めた陽電子放射断層撮影(PET)。健康な人のがんを見つける検診目的でPETは急激な増加を燃せたが、最近は、治療方針の検討や化学療法の効果を確かめる手段として、重要性が高まっている。患者や家族が正しい知識を持ち、医師にPET検査の受診を相談することも大切だ。今年1月、独協医大病院(栃木県)でPET検査を受けた宇都宮市の主婦、高知春子さん=仮名=(57)はあぜんとした。医師に示された画像の所々に、がんを示すオレンジ色の部分が見えた。乳がん再発に加え、全身の骨や肺、リンパ節に転移していた。通っていた県内のほかの病院では、がんは「ない」とされていた。高知さんは2005年、乳がんで左乳房を切除。その後も定期的に検査を受け続けていたが、当時の病院ではPET検査はなく、再発や転移は見つかっていなかった。再発が分かってからは薬剤治療が効いて、今夏には、がんが骨の一部に残るだけまで縮小。「前の病院はPET検査をすすめてくれなかったが、思い切って独協医大を尋ねて訪ねてよかった」と話す。
Nov 22, 2009 21:15

◆今後のがん治療
がんと仲良く暮らしていくためには、早期からのがん治療と栄養管理が重要であり、それによってQOLの向上が期待できます。ぜひ患者さんにも医療従事者とコミュニケーションをとりながら、積極的に治療に参加していただきたいですね。また、癌研有明病院では日本一の胃がん症例数をてがけていますが、栄養を損なう前になるべく早く手術を行うことをモットーとしています。また紹介状のない患者さんに対しても、手術までの期間を3週間以内にすることを目標として、早期からのがん治療に取り組みたいと思います。日本においてもEPA・たんぱく質栄養強化食品(飲料)で筋肉の萎縮や「がん悪液質」を抑制するといったデータの構築が必要になります。またがん治療において、今後は一人一人の患者さんに合わせた適切な治療(テーラーメイド治療)を行えるよう、取り組んでいきたいですね。(朝日新聞)
Nov 19, 2009 08:44

◆がんの治療と栄養管理
がん治療は、「手術や抗がん剤などでがんを攻撃する治療」と「がんによる痛みなどの心身の苦痛を和らげる治療(がん緩和医療)」の大きく二つに分けられます。「がん緩和医療」というと、終末期医療と思われがちですが、精神的苦痛を含む様々な問題を、がんと分かったその日から取り除いていくということが、現在の「がん緩和医療」の考え方になっています。その一つの戦略として、栄養管理が重要になってきます。また、慢性炎症が進行することによって起こる「がん悪液質」では、心身の消耗によって日常生活の大部分を他に依存しなければならないなどの状態になります。そのような状態に陥ると、身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛にのみならず、スピリチュアルペイン(生きることへの意味や目的の喪失などの人間の根源的な苦痛や苦悩)を伴います。そのため、慢性炎症を早くから抑え、「がん悪液質」の進行を制御することは、苦痛の緩和やQOLの向上において非常に重要な課題です。(朝日新聞)
Nov 18, 2009 08:40

◆体重減少の影響
体重の減少、主に全身の筋肉の萎縮がおこると、患者さんの体力が奪われ続けるとともに、生活の質(QOL)を維持することが難しくなります。同時に、抗がん剤などを分解する酵素の働きが弱くなって、抗がん剤の副作用が強く出たり、治療を続けられなくなったりします。また体重減少はがん患者さんの平均生存期間を短くしてしまうとの報告もあります。体重の減少を抑えて、筋肉をいじすることが重要ですが、慢性炎症が起こっている場合、運動だけで筋肉を維持することは困難です。運動以外で筋肉を維持するには、まず体の中で起こっているボヤが大火事になる前に、炎症をマイルドに抑えることが必要です。次に筋肉が壊されるのを防ぐこと、さらに筋肉を作る栄養素を補給することが必要になり、これらを行うことによって筋肉を維持することができます。(朝日新聞)
Nov 17, 2009 08:39

◆慢性炎症とは
慢性炎症とは、火事でいう「ボヤ」のようなものが、体の中で絶え間なく起きている状態のことです。これは、がん細胞そのものから分泌される物質、また、がんに対する治療(抗がん剤など)そのものが火種となって起こっています。慢性炎症が起こると、ちょっとしたことで疲れやすくなる、気力がなくなるなどの症状が見られます。しかも同時にがん細胞から筋肉を壊してしまう物質が分泌されることによって、脂肪ではなく主にたんぱく質と糖が消費され、がん細胞は筋肉を壊してエネルギーを補うようになります。そのため、がん患者さんでは脂肪ではなく筋肉が減ることによって、体重が減少してしまいます。がん患者さんがやせ細り、元気がないように見えるのは、こういったことが原因になっているのです。(朝日新聞)
Nov 16, 2009 08:43

◆体重減少を引き起こすがんの「慢性炎症」
最近、ますますがん患者さんが増えてきていますね。現在、日本では男性の2人に1人、女性の3人に1人が、がんになっていることから、がんは最も身近な成人病といえます。がんになっても長生きをしている方はたくさんいるので、がんと仲良く暮らしていくために、がんによって引き起こされる障害を最小限に抑えることを考えていきたいですね。 がんによって起こる障害とはどんなものでしょうか。がんによって起こる障害には、器質的障害と機能的障害の二つがあります。器質的障害とは、がんが大きくなり、塊を作ったりして起こる障害(たとえば、がんが腸を塞いでしまうなど)のことをいいます。また機能的障害とは、がん細胞・組織から分泌される物質などにより、体内で慢性炎症、脳神経・内分泌・代謝・免疫異常を起こし、体が衰弱するだけでなく、精神的にも消耗してしまうことをいいます。これらの障害が進行すると、「がん悪液質」と呼ばれる状態に陥ります。私は腫瘍内科医・がん緩和医療内科医として「がん悪液質」の病態の解析と治療薬の研究を行っていますが、「がん悪液質」になることを予防する、あるいは抑えるためには、慢性炎症を日頃から抑えることが重要になると考えています。(朝日新聞)
Nov 15, 2009 08:54

◆がんを早期に見つける方法
がんを早期に見つける方法ですが、内視鏡でも胃がんの検査ができます。胃の中を直接見る方法ですが、小さな早期がんは熟練者でもほとんど分からない場合があり、万全とはいえません。一般的に約5%の見落としがあると言われています。毎年検査を受けていれば、命にかかわらない状況で見つけられると思います。人間ドックでも見つけられるし、行政の検診でも悪くない割合で発見しきるのに、胃がんは進行した状態で見つかる方が半数近い。早期発見に努めることが重要です。治療法も進んできました。(開腹や腹腔鏡)手術と内視鏡手術に分かれますが、手術はリンパ節もとる術式だという特徴があります。早期の粘膜のがんの場合、リンパ節転移は約3%。なので、早期ならば、慎重にリスクを検討できれば、切らずに内視鏡で治せる可能性があります。内視鏡では最近、胃の内側の壁を相当な広さで切り取れる術式、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)が広がりました。従来式の切除は2センチ程度までで、大きな初期のがんはぶつ切りでとらねばならず、一定の再発リスクが報告されています。5~6センチでもひとかたまりで切除できるESDは、再発の危険が減ります。(朝日新聞)
Nov 14, 2009 10:40

◆痛みさえ除けば尊厳保てる
なぜ、がんになるのでしょう。遺伝子が傷ついて正常な細胞ができなくなり、がんが生まれるのです。遺伝子に傷がつくのは年齢が要因です。50~60歳の人口10万人あたりのがん患者は250人くらいですが、80歳を超えると千人以上。昔ならがんになる前に亡くなっていたのが、寿命が延びたため、といえます。ところで、死ぬのは誰でも怖いけど、避けられません。ただ、がんで死ぬのは、そう悪くない、と最近、思います。今春、父を骨髄のがんで亡くしました。その最期の生き様を見ていて、がんによる痛みさえ除ければ、頭がしっかりとしていることで、尊厳を保ったまま死を迎えられると信じています。ただ、がんになった半数の方は、根治して社会復帰しています。早期発見が、がんで死なないためには大事です。胃がんの場合、がんが粘膜にとどまっているものや、粘膜下層にとどまっているものが、早期がんです。(朝日新聞)
Nov 13, 2009 12:52

◆検診はどれがいい?
例えば、一番死亡の多い肺がん。CT(コンピュータ断層撮影)と胸部のX線撮影を見たら、CTの方が3~4倍の検出率であることが最近わかってきました。おなかの場合、都道府県の検診で、超音波はほとんど使われていません。しかしやはり、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓といったものは超音波で見ないとほかに見ようがないのです。絶対的にどれがいいという検診の手法はありません。PET(陽電子放射断層撮影)は「小さいがんまで全部わかる夢の検査法だ」と言われたのですが、必ずしもそうではなく、小さいものも「分かることがある」と理解していただいた方がいいでしょう。PETで全身を診ることで、検診の対象とならない腸や鼻の奥のがんなどが見つかることがあります。他方、CTで見つかる非常に早期の肺がんなどは写りません。ではどんな検診を受けたらいいかということですが、様々な検診がありますから、とりあえずまず受けてみるという姿勢が大切だと思います。(朝日新聞)
Nov 12, 2009 08:50

◆検診、とりあえず受けてみて
がんで年に34万人の人が亡くなっていますが、これは交通事故の約60年分にあたります。国民の3人に1人はがんで死亡しています。がんになっても助かる人もいますが、男性では大体、一生のうち2人に1人ががんになり、女性は3人に1人がなります。乳がんのように80%以上の方が5年以上生存されているがんもあれば、膵がんのように非常に予後の悪いものもある。様々ですが、どのがんも早期の方が治しやすい。検診で難しいのは、どの検診が「有効か」という点。自治体が検診を実施するとき、「有効である」ことが証明されていなければなりません。でも、有効であるためには、がんがただ見つかるだけではだめで、検診を受けた人が受けなかった人に比べ、がんによる死亡が少なくなることを証明する必要があります。例えば、大腸がんの検診で、便の鮮血反応は有効とされています。でもこれだけでは、進行がんの患者でも大体10%~15%は発見されず、見落とされるんです。それでも、鮮血反応は受診者全体の死亡率を下げるという論文があるので「有効」になっています。一方、内視鏡の方が精度は高いのに、そういう論文としての証拠がない。(朝日新聞)
Nov 11, 2009 11:53

◆条例、WHO枠組みに従った
まず、県民の皆さんとタウンミーティングをやり、関係施設の皆さんと直接の対話を繰り返しました。パチンコ業界の反対はすごかったですね。「たばこを吸いながら打たないと玉が出ない」という感情的な反発もありました。すし店などでは「たばこの煙で料理の味が損なわれたらかなわない。禁煙は賛成だ」という店も多かったのですが、居酒屋業界は猛反対でした。最後は議会。議員さんにも様々な立場がありますから、大激論に。最終的に、二つの修正条件を出されました。一つはパチンコ店やマージャン店など、風俗営業法の関連施設と、100平方m以下の飲食店は禁煙・分煙を「努力義務」にすること。パチンコ店を分煙のために改装するには警察の許可が必要で、何カ月も店を休まねばならない。カウンターしかない小さなバーを分煙にするには無理だという反発もあり、これは受け入れました。もう一つは罰則を盛り込まないという条件。でも健康増進法25条は受動喫煙の防止をうたっているのに、罰則がないから誰も真剣に守っていない。これは絶対譲れないということになりました。(神奈川県知事・松沢成文さん・朝日新聞)
Nov 10, 2009 09:42

◆「広めたい、たばこ規制」
神奈川県は3月、全国初となる受動喫煙防止条例を成立させました。がんや脳血管疾患、肺疾患などにも大きな影響を与える受動喫煙を防止するための新たなルールです。がん予防で、最も注目すべきたばこ対策。はばこを吸わない人にとって、隣の人に勝手にたばこを吸われるのは、迷惑を超えて危害です。欧米だけでなく、アジア各国も受動喫煙防止のルールを、大議論をしながら作っています。WHO(世界保健機関)のたばこ規制枠組み条約に従っているわけで、日本だけは大きく遅れています。国が進めなくてはいけない受動喫煙対策だが、進まない。私は2期目の選挙公約に公共施設の喫煙規制条例を作ると宣言し、当選。条例作りを始めましたが大変でした。規制を受ける施設、パチンコ店やレストラン、居酒屋業界にとって経営に影響する。「民間施設は完全禁煙か完全分煙に」という方針に対し、「不景気で客が減っているのに、たばこを吸う人が来なくなる。冗談じゃない」と大反対運動が始まったのです。(朝日新聞)
Nov 09, 2009 08:25

◆がん患者の悩み
多くのがん患者さんに悩みを聞くと、半数近い方が不安などの心の問題を抱えているという報告があります。具体的には再発や転移の不安が代表的。悩みにどう対処するか、これまで私が話をうかがった患者さんが、いろいろな知恵をくださっています。患者会に参加、闘病記などを読んだりする、つらいときは思い切り泣いてみる。呼吸法など簡単なリラックス方を身に付ける、1日のなかに病気を忘れる時間を作る、といったことです。視点を変えて「同じような状況の人に、自分ならどう助言するか」を考えてみる、という方法もあります。人によって、それぞれに合ったやり方があります。また患者さんは、ご家族がこれまでと同様、そばにいると感じられるだけで心強く感じられるものです。ご家族の適度な気遣いは大切ですが、気遣うあまり腫れ物にさわるような接し方をすると、ご本人が孤独を感じてしまうこともあります。ある意味では「ふつう」に接することも大切です。病気をオープンに話されることで、より絆が深まることもあると思います。(朝日新聞)
Nov 08, 2009 10:36

◆ふつうに接するのも大切
がんと診断されると、患者さんは頭が真っ白になってしまったり、病気を認めたくなかったりするなど、強い気持ちの動きを経験します。1~2週間すると、これからどうなるのかといった不安や落ち込み、また食欲が落ちたり眠れなくなったりなどの症状が出やすくなります。でもこれらは、だでもが経験する心の動きです。多くは数週間くらい経つと「がんになっても元気に過ごしている人もたくさんいる」などと考えられるようになります。心のケアを必要とするがんの患者さんはどれくらいいるのでしょうか。代表的な米国の研究によれば、全体の47%ほどは何らかのケアが望まれる状態だったそうです。昨年ストレスに関する心理社会的要因とがんについてのこれまでの国内外の研究をまとめた結果が発表されました。がんのなりやすさ、死亡率の高さは、心理的な要因とかかわっている可能性はあるようですが、ストレスの影響はあったとしても、わずかだということが科学的に言えそうです。(朝日新聞)
Nov 07, 2009 09:39

◆「拡大しなければいい」考えで
これからの薬は、乳がんの中でも、標的である「HER2」という物質が出ているがん細胞にしか効きません。それが出ているかどうか、事前に調べる必要があります。次に、イレッサ(ゲフィチニブ)。肺がん細胞の上皮成長因子受容体(EGFR)という物質に作用します。この物質の遺伝子の特定の場所に、変化が起こることがわかりました。こうした変化は、実は日本人を含む東洋人に多いんです。また、肺がんの中でも腺がんというタイプや、たばこを吸わない肺がん患者の方に多いと言われます。そういった方に集まっていただいて、従来の化学療法とゲフィチニブのどちらがいいかを比較したら、遺伝子変化がある方でのみ、ゲフィチニブは大きな効果を示すことがわかりました。遺伝子変化がない方では、従来の化学療法の方がよかったのです。従来の抗がん剤はがん細胞を殺して、がんが縮小することを目標にしてきました。一方、分子標的薬は基本的に、「たとえ縮まなくても大きくならなければいい」という考え方で開発されています。(朝日新聞)
Nov 06, 2009 10:21

◆抗がん剤
抗がん剤は髪の毛が抜ける、気持ちが悪くなるなどと、あまり良くないイメージをお持ちだと思います。でも最近「分子標的薬」という新しい薬物が登場し、がんの化学療法は変化してきました。従来の抗がん剤は天然界の植物やカビといったものから、がん細胞を殺す働きをする物質を探して薬にします。抗がん剤は分裂の早い細胞を攻撃します。そのため白血球や髪の毛といった、分裂が早い正常な細胞にも障害を与えて副作用が出ます。分子標的薬はがん細胞が生きていくのに必要な分子、いわば増殖の「信号」をブロックしようという考えです。白血球減少や脱毛などの症状は軽いですが、ニキビのような発疹、あかぎれのような皮疹といった、抗がん薬とは違う副作用が見られます。乳がんの治療に使われるハーセプチン(トラスツズマブ)という分子標的薬。従来の抗がん剤に上乗せすることで、術後4年の時点で従来なら33%の人が再発していたのを15%に抑え、乳がんの治療を大きく変えました。またトラスツズマブが効かなくなってしまっても、ラパチニブ(タイケルブ)という新しい分子標的薬や効くこともあります。このように次々と分子標的薬が登場しています。(朝日新聞)
Nov 05, 2009 08:44

◆進歩する「切らない」治療
新技術もご紹介します。一つは「4次元放射線治療」。たとえば呼吸をすると肺などの腫瘍は動いてしまって狙い撃ちがしにくいという問題がありましたが、新しい装置を開発して腫瘍を追いながら照射できるようにします。もう一つは、「個別化放射線治療」です。同じ腫瘍でも、場所によって増殖能力が特に高かったり、酸素の消費が低かったりします。低酸素の場所は、放射線が効きにくいことが知られていて、治療のハードルの一つと言われています。がんの診断に使われるPETを使うと、この領域をそれ以外の場所と区別することができます。そうしておいて、低酸素領域にIMRTの技術を使い、より高い線量の放射線を当てようというわけです。(朝日新聞)
Nov 04, 2009 10:21

◆がん医療 最先端の応援団

新たにがんと診断された患者で、放射線治療を経験したのは2005年で25%、2015年には40%と予想されています。「がんを切らずに治す」という放射線治療への期待もあるのではないかと思っています。放射線治療は高度化しています。正常な細胞に極力影響を与えずに、がん細胞だけを効率的に殺すことができるようになってきました。一つが、早期の肺がんを対象とした「定位放射線治療」です。たくさんの方角から細いビームを集める原理で、正常組織を避けながら腫瘍に高い線量の放射線を集めます。いわゆるピンポイント照射です。高齢などで手術が難しい患者さんは、治療の第一選択肢と考えていいと思います。次は、「強度変調放射線治療」(IMRT)です。これは一つひとつのビームの強度をそれぞれ操作して、腫瘍だけにたくさんの放射線を当てるという方法です。前立腺がん、頭頚部がん、脳腫瘍について保険が適用されていますが、欧米では子宮がんや乳がんなどでも使われています。治療が難しい悪性中皮腫は、IMRTでないと放射線に弱い臓器を避けながら照射することはできないのではないかと考えています。(朝日新聞)

 

Nov 03, 2009 08:48

◆顔を上げて空を見る
進行した乳がんであるのを物ともせず闘っている人がいる。横浜に住んでいたころの友人で、同じ年頃の子を持つ母親でもある。彼女は手術や化学療法は一切せず、人間をまるごと診る「ホリスティック医学」を志し、頑張っている。自分のがんにも名前を付けている彼女は、心と体は繋がっているんだから、すべてものはプラスに!と言う。私の不安な気持ちはメールの文字でもちゃんと伝わるようで「たあ、検査の前は顔をぐっと上げて、空見る気持ちでね!毎回、私はそうしてました。祈ってる!私、祈ってるからね}。いつもエールを送ってくれる。おしゃれな彼女はクリスマスに向け、大好きなアンティーク雑貨屋で企画の手伝いをすることにしたと言う。「頭の中、がんのことばかりだったから、そうとう楽しくなってきた!私たちはみんな魔法を持っていると思う。それを信じるか、信じないか。引き出すか、引き出さないかは自分の中にあるような気がする」真夜中の3時間、異様な盛り上がりで電話を続け、最期は「宇宙の中の私たちの存在は・・・」みたいな話にまでなった。彼女は言う。「今感じているすべてが命。がんはありがたい自分へのプレゼントと私は思っている。新しい自分を発見することができたから・・・」「手遅れです。手術できません。一生、がんとともに生きることになります」そういわれた悪夢のような中から、明るい光のほうへ進んできた。余命なんて信じない。自分の体なんだから。どれだけ生きるかは自分で決める。私たちは奇跡を起こすんだからね!こんな話をしているときの"場のエネルギー"は、確実に上昇していると思う。自分でも感じることができる。自分のこと、この状況を、笑って話せるようになれたら楽になる。(西日本新聞・生きてる・・・西富貴子 より)
Nov 02, 2009 09:00

◆患者から話せる環境作りに
臨床研究コーディネーター(CRC)は患者の代弁者としての役割も担うので、山際さんは「治験についてどう思っているか、症状は出ていないか」など、患者から話してもらえるよう、いつも気をつかうという。治験に対して、「病院のモルモット(実験材料)」とイメージする人もいる。松山市内に住む乳がんの女性(44)もそうだった。だが、説明を聞いて誤解と思い、治験に参加した。2年半になる。CRCのことは「病院内の信頼できるパートナー」と表現し、こう言う。「治験で体に痛みやだるさが出たときや不安なとき、山際さんに話すとよく聞いてくれ、私の気持ちも分かってくださる。それが治験への安心につながり、心も癒されます」 山際さんは仕事のやりがいについて、「多くの人に役立つ薬が市場に出る過程に携わっていることと、そして、その中で患者さんに向き合えることです」と話している。(朝日新聞)
Nov 01, 2009 09:34


▲このページの上に戻る

カレンダー

2018年7月
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

アフラック がん保険
e保険Shop-blogカテゴリ

エントリー

リスト

資料請求
各種手続き
お電話番号は0120-888-685
アフラック募集代理店
ライフ・ケア有限会社
〒815-0042
福岡市南区若久4-24-18
TEL 092-405-1301
FAX 092-405-1302

<引受保険会社>
アフラック福岡総合支社
〒812-0018
福岡市博多区住吉1-2-25
キャナルシティ・ビジネスセンタービル10F
TEL 092-281-6716
FAX 092-281-7360
プライバシーポリシーサイトマップ勧誘方針
Copyright(C)2005 Life Care Inc, All Rights Reserved.アフラック がん保険