アメリカではがん患者さんの半数以上が治療のどこかで放射線治療を受けていますが、日本では約2割。多くの人は、受けることによってがんが治ったり、症状が和らいだりする可能性があります。骨転移による痛みは8割が和らぐといわれているので、主治医の先生にたずねてみてください。小西さんとは少し違って、自分の病気を知ることはやはり大事です。医者任せにしないで、でも決して一人ではありません。家族も、私たちもいます。そういうことを忘れないで、がんと向き合ってほしいと思います。知れば知るほど怖くなる人もいるので、あえて「闘うな」と。もちろん、がんをよく知ることも大切ですね。今日何より嬉しかったのは江口先生が今後は患者さんに「治った後の夢」を聞いてくださるとおっしゃったこと。みなさん、治った後の夢のために、そして人を勇気づけるために、がんの治療と向き合ってください。(朝日新聞)