これからの季節は、紫外線も気になる。世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関は発がんリクスが特に高いものとして、たばこやアスベスト、X線、太陽光などを挙げる。昨夏には日焼けマシン(タンニングマシン)を追加した。皮膚がんや眼球の色素細胞にできるがんのリスクが高まるとしている。ただ、日本セーフティ・タンニング協会は「日本人のような黄色人種に、紫外線への耐性が低い白色人種のデータがあてはまるとは言い難い」と反論。「長時間使えばやけどなどのリスクが上がるのは当然。長くても30分程度、次は1日以上おいて、という使い方を利用者も知ってほしい」と話す。がん予防の効果をうたう健康食品などを使ってみたい。そんなときは、「情報をうのみにしない心がけが必要」と埼玉医科大の大野講師は指摘する。例えば、使った人の体験談や専門家のコメントだけで効果をアピールしているものは信頼性に欠ける。実験データを提示していても、マウスや細胞での実験だけでは科学的根拠としては不十分だ。(朝日新聞)
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