ピロリ菌に感染したお母さんが、赤ちゃんに口移しで食事を与えていたことが原因の一つと考えられています。感染している子どもの嘔吐物などが口に入って感染することも考えられます。昔、内視鏡の洗浄が不十分なまま検査して感染した例もありました。内視鏡検査では胃の組織の一部を取ってピロリ菌の酵素などを調べます。内視鏡を用いない検査では呼気に含まれる成分を調べたり、血中または尿中のピロリ菌の抗体を調べたりします。便を調べる方法もあります。内視鏡による胃がん検診は、X線で見ることができない細かい病変も見ることができます。できれば、内視鏡の検査を受けるのがよいと思います。(朝日新聞)