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手術療法においても術後の補助療法で個別化を推進
60年前、抗がん剤や放射線の効果が低かった時代は、がんができた片肺をすべて切除していましたが、リンパの流れが明らかになるとともに、当時より小さいがんが見つかって肺葉切除が標準になり、さらに小さい肺がんが見つかって、肺の一部を小さく取る方向に流れが向いています。手術療法も、小さいがんには小さい手術、大きいがんにはしっかり切除する手術という個別化戦略が進みつつあります。しかし最近、肺がんのハイリスクな患者さん(ヘビースモーカーなど)を中心に胸部CT検診をすることで、死亡率が20%減少するというデータが出てきました。しかし一方で画像評価には限界があります。今後はがんの大きさ・リンパ節転移・遠隔転移などの情報に加えて、遺伝子やホルモンなどの多様な情報を加味して術式を選択していく方向に進むのではないかと思います。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 31, 2012 09:24

がんの個別化を目指したバイオマーカー
外科的戦略としては、2003年以降、手術療法の後に化学療法を行うと再発率が抑えられることがわかってきました。この組織型の肺がんにはこういう薬がよく効くといった個別化療法を外科手術後の補助療法として試みることの有効性が期待されます。現在、がんの個別化を目指したバイオマーカー(生体内の生物学的変化を把握するための指標)などにより、多様ながんに対する化学療法の奏功を調べる臨床試験も欧米で積極的に行われています。EGFR遺伝子異常に対応する分子標的治療薬を手術後に使うことで再発を抑えられるかどうかを調べる臨床試験も、今年になって中国と日本で開始されています。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 30, 2012 08:59

肺がん治療の個別化
がんの化学療法に関する個別化医療は、肺がん全体の85%を占める非小細胞肺がんの分野で特に進んでいます。そして個別化医療は組織型によるものと遺伝子変異によるものの二つに分かれます。これまで非小細胞肺がんは、一括して抗がん剤治療を行ってきましたが、最近は非扁平上皮がんに有効な殺細胞性抗がん剤や、非扁平上皮がんにのみ使用できる分子標的治療薬の開発により、扁平上皮がんと非扁平上皮がんに分けて治療を受けるのが主流となっています。また副作用が強くなく効果の高い薬が開発されたことで、まず3~4コースの治療を行い、ある程度の効果があれば副作用の少ない抗がん剤を再発するまで続けるという維持療法が注目されています。これも最初の治療効果で治療方法を変えるという個別化医療の進化だと思います。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 29, 2012 09:30

遺伝子変異を標的とした創薬
殺細胞性抗がん剤を適切に組み合わせることが必要ですが、生存期間も従来の3倍近くまで延長できることが証明されています。特に腺がんには、EGFR遺伝子変異だけでなく、ELM4-ALK融合遺伝子を含む様々な変異があることも分かっています。今後は、それぞれの遺伝子変異を標的とした創薬が進み、耐性のメカニズムなども解明され、治療効果がさらに向上することを期待しています。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 28, 2012 10:00

分子標的治療薬もめざましい効果
殺細胞性抗がん剤や分子標的治療薬を用いた化学療法は、薬理遺伝的な手法で患者さんを選別します。非扁平上皮がんにある殺細胞性抗がん剤が効くのは、がんの遺伝学的変化にゆるものとされています。分子標的治療薬も、増殖の機動力となる遺伝子異常が認められる患者さんのがんに対してめざましい効果を示します。日本人の肺がんの30%~40%に、がん細胞が際限なく増殖を繰り返してしまうEGFR遺伝子変異があります。その変異が起きている肺がんに対して、がん細胞の増殖に必要な信号を止める分子標的治療薬・チロシンキナーゼ阻害剤が非常に高い効果を上げています。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 27, 2012 09:18

肺がんの種類を細分化し効果的ながん治療を行う
肺がんは種類が多く、扁平上皮がん、腺がん、大細胞がん、小細胞がんという四つの大きな組織型(種類)に分けられます。治療も主に、扁平上皮がん、腺がん、大細胞がんを一括した「非小細胞肺がん」と、「小細胞肺がん」に分けて考えられるため、肺がんの組織型を診断することは非常に重要です。化学療法では、1990年代にいくつかの有効な「殺細胞性抗がん剤」が開発され標準治療となってきました。2000年に入り、新しく開発された殺細胞性抗がん剤が、非扁平上皮がんに最適な治療薬として使われるようになっています。そして今日の分子生物学の進歩により、非小細胞肺がんに有効な「分子強敵治療薬(がん細胞に特異的な分子を攻撃する薬)」が出現し、肺がんの個別化医療が語られ始めました。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 26, 2012 09:19

中高生の今、ワクチンで予防をスタート
これまで、子宮頸がんはけんしんで前がん病変のうちに早期発見するしか予防法はありませんでした。前がん病変であれば、子宮は残せますが、進行具合により手術が必要だったり、不要な場合でも経過観察のために通院したりと、負担は生じます。しかし現在はワクチンがありますので、原因ウイルスの感染阻止により、前がん病変の発生自体を予防することが可能なのです。10年後、20年後、娘さんが不安な思いをせず健康でいられるよう、ワクチンが最も効果的に働く年齢の今、接種しましょう。なお、中学生と高校1年生は平成23年度中(2012年3月まで)の接種が公費助成の対象ですのでご活用ください。そして20歳になったら、定期的に検診を受けることも忘れないでください。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 25, 2012 09:27

ワクチンを接種しても検診は必要
子宮頸がん予防ワクチンで感染を予防できるのは、HPV16型と18型の2種類です。その他の発がん性HPVが引き起こす子宮頸がんは、定期的に検診を受けて早期発見をする必要があります。娘さんがワクチンを接種しても、20歳以降は必ず検診を受けるようお伝えください。検診で前がん病変のうちに発見できれば、病変だけを切り取る手術など、子宮を温存できる治療で済み、妊娠が可能です。現在子宮頸がん検診は、自治体では20歳以上の女性を対象に1~2年間隔で実施しており、少ない自己負担で受けられます。また国のがん検診推進事業によって、20歳、25歳、30歳、35歳、40歳の女性には無料クーポン券が個別に送付されています。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 24, 2012 08:50

10代前半での接種が最も効果的
子宮頸がん予防ワクチンは、既に感染しているHPVを排除する効果はないため、感染前、つまり性交渉を持つ前に接種して、抗体値を高めておくと最も効果的です。この理由から、日本産婦人科学会、日本婦人科腫瘍学会、日本産婦人科医会は10歳から14歳の女児に対する接種を最も強く推奨しています。同じ理由で、一昨年11月から開始された公費助成の対象は、中学一年生から高校一年生に設定されました。ただし、発がん性HPVに感染した可能性がある女性でも、接種意義はあります。感染したHPVは16型、18型ではないかもしれませんし、HPV16型、18型に感染したことがあっても、次の感染を防げるほど十分な抗体は作られないため、性交渉があれば何度も感染する恐れがあるからです。前述の3学会では、15歳から45歳の女性に対しても、接種を推奨しています。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 23, 2012 09:13

ワクチンで主要原因ウイルスの感染を防ぐ
発がん性HPVのうち、子宮頸がんの原因として主要なものはHPV16型と18型の2種類で、日本人では子宮頸がんの約7割から見つかります。2009年からわが国でも接種が可能となった子宮頸がん予防ワクチンは、この2種類のHPVの感染を予防するものです。つまり、日本人の子宮頸がんの7割は、ワクチン接種により発生を予防できることになります。なお、子宮頸がんの予防ワクチンは、3回の接種が必要です。スケジュール通りに接種することで、体内でHPV16型と18型に対する抗体が十分に作られ、子宮頸部からこれらのウイルスが侵入するのを阻止します。現在、子宮頸がん予防ワクチンは2種類あり、接種スケジュールが異なりますので、接種を受ける医療機関で確認ください。また、3回とも同じ種類のワクチンを接種する必要があるので、この点もご注意ください。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 22, 2012 14:32

若い女性に多い子宮頸がん
子宮頸がんは、子宮の出口「子宮頸部」にできるがんです。20代から30代の若い女性で急増しているのが特徴で、この年代での発症率は乳がんよりも高くなっています。子宮頸がんになると、手術で子宮を取る必要があるだけでなく、手術後は様々な後遺症と付き合っていかねばなりません。子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。HPVは非常にありふれたウイルスで、いぼの原因でもあります。100種類以上あり、このうち子宮頸がんを引き起こすのは15種類ほどで、発がん性HPVと呼ばれます。性交渉によって感染しますが、特殊なことではなく、女性の約80%は一生に一度は発がん性HPVに感染すると言われています。ただし、感染しても、ほとんどの場合はウイルスを排除できます。一部の人で感染が続き、数年から十数年もかかってがんに至ります。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 21, 2012 09:27

どう変わる 乳がんの外科治療
保険適用で乳がんの外科治療はどう変わるのか。一度温存手術をして、放射線治療を行うと、その後再建ができにくくなります。保険が適用されれば無理な乳房温存手術が減り、初めから再建を選ぶ方が増えるのではないでしょうか。日本の乳房再建の今後の見通しは。今は人工乳房に関してのデータを厚生労働省で審査している状況です。一刻も早く承認してもらうために、日本の診療で得られたデータを追加で提出し、安全性の保証を高めていきます。シリコンを長時間体内に入れていても大丈夫か。シリコンを入れることでがんが増える懸念もありましたが、2006年にアメリカでその心配はないと判断されました。シリコンの周りが少し硬くなることがありますが、その点は形成外科の医師に相談していただければと思います。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 20, 2012 09:13

米国の乳がん患者 乳房再建の実態
「乳がんであっても私は私、治療を終えても自分らしく生きたい」という「サバイバーシップ」の考え方を持っている人が多いのです。いま、がん治療は次の段階に入っていて、不治の病というより慢性疾患としてとらえ、その後の人生をより良く生きるための治療が求められています。サバイバーシップも患者さん発信の考え方ですが、乳房再建が保険で認められるようになったのも、、ジャネット、フランケットという乳がん患者が国会議員に働きかけ、国を動かしたからです。乳がんになった事実は受け入れていかなければなりません。しかし、私たちも保険適用のように、変えるべきものは勇気を持って変えていきましょう。聖路加国際病院・乳腺外科部長・ブレストセンター長・山内英子先生。(朝日新聞 広告特集より) 
Jan 19, 2012 09:06

米国の乳がん手術患者
アメリカでは今まで主流だった温存手術率が下がり、切除手術率が上がってきています。理由は3つ考えられます。一つは、MRIなどの検査で乳房内の病変がよく見つけられるようになったこと。二つ目に、遺伝性乳がん病巣がん症候群の遺伝的要因が血液検査で分かるようになり、遺伝の可能性が発覚した人が切除を選択すること。そして、再建技術が進んだことで、乳房切除へのハードルが下がったためです。アメリカでは年間約15万人が乳房切除の手術を受け、再建手術率は47%、その大半が人工乳房を選択します。続く・・・・。聖路加国際病院・乳腺外科部長・ブレストセンター長・山内英子先生。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 18, 2012 09:31

人工乳房保険適用の署名活動
検診で乳がんを発見したときには、腫瘍が5センチ近くありリンパ節へ転移していたため、すぐに全摘をしました。手術後、乳がんの「がん友」に再建した胸を見せてもらい、人工乳房での再建手術を決意しました。変わっていく体を「乳がんなんだから」と受け入れたつもりだったのですが、内心では大きな喪失感に襲われていました。しかし、納得のいくきれいな胸を作ることで、乳房再建はがんばった自分へのご褒美、「キャンサーギフト」なのだと実感できました。そして、「きれいに 手術 本音で 再建」の頭文字を取って「KSHS」を立ち上げたのです。私たちは乳房再建が乳がん治療のゴールになるよう、「人工乳房保険適用」を署名活動で訴えています。希望するすべての患者さんに、乳房再建を選択する自由を与えてください。 KSHS代表・溝口綾子氏。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 17, 2012 10:33

乳がん後の乳房再建術の保険適用のお願い
私は15年前に乳がんで左胸を切除しました。乳がんの患者会であるあけぼの会には入院と同時に入会し、患者同士で話したり勉強会に参加したりして助けられました。その後、右胸にもがんが見つかり全摘。両胸がないことで起こる、胸部の強い締め付けがつらかったです。見た目が気になって銭湯に行けず、健康診断が嫌で受診しなかった時期もありました。最初は装着するタイプの人工乳房を作ったのですが、衣料用の接着剤を使って貼るため、肌がかぶれてしまいました。そこで、再建手術に踏み切ることにしたのです。いまでは本当に満足しています。しかし、やはり経済的負担は大きかったので、保険の適用が必要だと思います。乳がんは手術から再建までが治療です。これからも、再建した胸と一緒に長生きしていきたいと思います。あけぼの会広報・鈴木節子氏。(朝日新聞・広告特集 より)
Jan 16, 2012 19:45

「乳がんとともに生きる」対談
日本医科大学乳腺科教授・芳賀駿介先生・女優 倍賞千恵子氏。倍賞・私は10年前、右の腋の下のしこりに気づいて、乳がんの手術をしました。芳賀・腋の近くということは温存手術ですね。一番乳房を残しやすい場所です。なかには乳房切除をせざるえを得ない場所にがんができる場合もあり、医者としてはどうやってきれいに再建するか、というところまで考えて治療に取り組んでいます。でも、そこで立ちはだかるのが費用の問題です。倍賞・私は温存できましたが、全摘したとしても温泉などにいくと思います。人に見られたら「どうか乳がん検査を受けてくださいね」って勧めます。でも、人はそれぞれ受け止め方が違いますから、再建したい方ができないのはおかしいと思います。芳賀・乳房再建が保険適用になって患者さんそれぞれの思いに合わせて選択肢が増えるといいですよね。(朝日新聞・広告特集 より)
Jan 15, 2012 09:43

乳がん手術患者の乳房再建術
乳房の再建には、自分の体の一部を胸に移植する方法と、人工乳房を挿入する方法の2種類があります。自家移植の場合は保険が適用されますが、背中やおなかの筋肉・脂肪を切り取るため大きな傷がつき、手術に2~5時間かかります。人工乳房を挿入する場合は、ティッシュ・エキスパンダー(組織拡張器)という皮膚を伸ばすための装置を半年から1年ほど入れて、人工乳房に入れ替えることになります。手術は30分から1時間ほどで終り、乳房の周辺以外に傷はつきません。がん切除の手術前に再建への意思表示があれば、切除と同時に人工乳房を入れて一度に再建手術も済ませられることもあります。現在の人工乳房は「コヒーシブシリコン」という、粘度が高く固形のようなシリコンインプラントを使うことが多く、さわり心地はやや硬くなりますが、破損して中身が流れ出すようなことはありません。しかし、このインプラントの薬事承認が得られていないため、保険が適用されないのです。アメリカはもちろんのこと、シンガポール、韓国、台湾、タイなどアジアの国々ではすでに人工乳房は薬事承認されており、日本は遅れをとっています。早急に人工乳房が保険適用されることを望みます。昭和大学医学部乳腺外科教授・中村清吾先生 (朝日新聞・広告特集 より)
Jan 14, 2012 09:06

乳がんの現状と治療について
いま日本人女性の罹患率が一、番高いのは乳がんです。乳がんは比較的若い年齢で罹患率のピークがくるため、治療後の生活の質をいかに保つかも重要です。以前は、再発を防ぐために筋肉やリンパ節を切除する手術が主流でしたが、現在では放射線治療が発達したこともあり、乳房温存手術が多く行われています。しかし、無理な温存手術を行うと、再発の可能性は高くなります。乳がん治療は、きちんと治す「根治性」と見た目を整える「整容性」の両立が必要です。「温存か、全摘か」ではなく、「温存か、再建か」の選択肢をすべての患者さんがもてるようになってほしいと思います。がん研有明病院乳腺センター長・岩瀬拓士さん (朝日新聞・広告特集 より)
Jan 13, 2012 08:53

がんピアサポーター
がん経験者として同じ立場で患者の話しを聞いてあげたい・・・例えば医師との上手な付き合い方、抗がん剤で苦しい時の食事法、治療にかかる費用など。患者には疑問や心配ごとが次々に浮かんできます。これを経験者の立場で受け止め、患者の相談相手になる方々を、がんのピアサポーターと呼んでいます。医師や看護師ら医療者ではないので、医療そのものには触れるわけにはいきません。しかし、がんにかかったときの生活や真理について、患者にしか分からない側面から体験を共有し、ともに考えることで悩みの解決に向かう、そうした力強い味方です。(朝日新聞・日本対がん協会から)
Jan 12, 2012 09:32

緩和ケア
患者や家族の心身の痛みを和らげ、患者が自分らしい人生を全うするためのサポート役となる「緩和ケア」。医療従事者だけでなく患者や家族、将来患者になるかもしれない健康な人にももっと知ってもらいたい。「自分らしい人生は一人ひとり異なります。本人が自覚していないと、周囲は何を支援すればいいのかわかりません。健康なうちにぜひ一度、死と向き合ったときに何を優先したいのか考えてほしい」。「緩和ケアはがん医療で取り上げられることが多いですが、本来、あらゆる医療の基礎。がんとは無縁だと思っている人も関心を持ってください」。岡山大漢和医療学講座教授・松岡順治さん。(朝日新聞・伝えたい より)
Jan 11, 2012 09:26

「自分らしい人生」考えてみて
「よかったら、この曲、聴いてみない?」。三大テノールの一人と呼ばれたルチアーノ・パバロッティが歌う、甘く切ない「カルーソー」。外科医として病院に勤務していた約20年前、担当の末期胃がん患者に紹介した。患者は地元岡山から東京の大学に進学、卒業直前にがんが見つかった。東京の病院で手術を受けたが手遅れだった。故郷の病院では、医師や看護師にも両親にも心を閉ざしたままだった。「どうしたら残された時間を自分らしく過ごしてもらえるだろう」。悩んだ末、音楽好きだという患者に自分のお気に入りの曲を紹介した。患者が両親と交わす言葉数が少しずつ増えていった。表情も穏やかになっていった。この経験を機に、治らない患者に医師として何ができるのか考える時間が増えた。それが現在の専門、「緩和医療」につながった。岡山大漢和医療学講座教授・松岡順治さん。(朝日新聞・伝えたい より)
Jan 10, 2012 09:14

なぜ死の前日まで詠み続けたのか
なぜ人は死の直前まで自分を見つめ、表現し、記録しようとするのだろうか。実は私の妻、歌人の河野裕子は乳がんで昨年死去したが、彼女は死の前日まで歌を作り続けた。鉛筆を持つ力が無くなると、口述筆記で家族の誰かが歌を記録した。それらの歌は彼女の最終歌集『蝉声』(青磁社)にまとめられた。なぜそうしてまで歌を作り続けるのか。解けない謎ではあったが、最近になって、、それは最期の瞬間まで、いかにしたらもっとも自分らしく生きれるかを本気で考えた末の行為だったのだろうと思うようになった。戸塚洋二の場合も河野裕子の場合も、もっとも自分らしい最期を全うするために、他の誰のためにでもなく、一方は科学者として、一方は歌人としての短歌を残していったのだろうと思うのである。(朝日新聞)
Jan 09, 2012 09:38

がんと闘った科学者の記録
立花隆がまとめた戸塚洋二の『がんと闘った科学者の記録』(文芸春秋)は、素粒子ニュートリノに質量があることを発見し、ノーベル賞は確実と言われていた戸塚に、突如大腸がんが見つかった後の11カ月の自己観察の記録である。戸塚が最期の最期まで、科学者として自分のがんを(冷静すぎるほど)冷静に観察し、記録していたことに驚かされる。悔しさはどうしようもないだろうに、それは極力抑え、CT画像から自分のがんのサイズをグラフ化し、治療法との相関を求めるなど、その物理学者魂には圧倒されるばかりだ。(朝日新聞)
Jan 08, 2012 10:13

「あなたのがんは あなたそのもの」
「がんは自分の外にいる敵ではない。/ 自分の中にいる敵だ。/ あなたのがんはあなたそのものである。/ がんには、生命の歴史がこめられている。/ がんの強さは、あなた自身の生命システムの強さでもある。/ だからこそがんという病気の治療は一筋縄ではいかない。/ がんをやっつけることに熱中しすぎると、実は自分自身をやっつけることになりかねない。/ そこにがん治療の大きなパラドックスがある。」 この箴言風な、あるいは詩的な立花の言葉は、正しくがんの本質に届いている。(朝日新聞)
Jan 07, 2012 09:10

がん研究 最前線の記録
『がん 生と死の謎に挑む』(文芸春秋)は立花隆がNHKの特別取材班と一緒に記録した、がん研究の最前線の記録である。自らの膀胱がんの経験から出発し、文献を読み、世界の研究者にインタビューしてなした一大ドキュメンタリーとして、NHKスペシャルなどの番組ができた。立花は膨大な情報の咀嚼力とともに、個々の情報からがんの正体を見破ろうとする視線の射程と広さにおいて、現場の科学者以上の展開を見せることも多い。何より本書において頻出する「まだ分かっていない」という言葉に私は大きな信頼を抱く。それこそががん研究の最前線なのである。(朝日新聞)
Jan 06, 2012 16:20

妻恋いの書
川本三郎『いまも、君を想う』(新潮社)も、妻を看取った記録であるが、タイトルの叙情性が全編に揺曳する妻恋いの書といったほうがいいだろう。妻に食道がんが見つかり、その後の3年という時間の短さを妻と共有する。子供がいなかったゆえに2人だけの濃い時間を共有してきた川本が、その時間を再現しつつ語る妻の思い出はほのぼのと明るい。津村節子は、舌がんと膵臓がんで逝った夫吉村昭との最後の日々を、小説として『紅梅』(文芸春秋)に綴った。お互いの感情の描写は、登場人物の思い出として冷静に客観化され、かえって痛々しい。日常のリアルな時間が書きとめられながら、言葉のひとつひとつからは日常の埃がきれいに洗い流されている。裸になった感情の核が、風に揺れる蔓科植物の蔓のように、お互いに相手を求めて揺れつつ絡みあっているようだ。しんと静かな死後という時間が、現在計で津村のなかに続いていることを知る。(朝日新聞)
Jan 05, 2012 11:47

がんセンター総長、がんの妻を看取る
『妻を看取る日』(新潮社)は、国立がん研究センター名誉総長、垣添忠生が妻の死までも見つめた記録である。医学部を出たばかりの若い研修医が、アルバイト先の病院で、12歳も年上の女性と恋に落ちた。家族の反対にあい、駆け落ちをする。はるか後年、夫はがんセンター総長となり、あろうことかその妻が肺がんにかかる。物語の始まりである。がんを専門とする医師が、自分の妻の病気に気づかなかった自責の念。しかも専門であるがゆえに、現在のがん治療の限界は誰よりもよく分かっている。もっとも印象的なのは、いかに学会の権威といえども、その妻の最期にあっては、研究者・医師という立場を捨て、ひとりの夫として妻の時間に寄り添わざるを得ないという姿であった。(朝日新聞)
Jan 04, 2012 09:20

がんと向きあう6冊
自分ががんになった。最愛の家族をがんで失った。そんな日々を綴った文学がある。なぜ人は死を表現したり、記録したりしようとするのか。昨年、妻をがんで亡くした歌人の永田和宏・京都産業大総合生命科学部長に、がんに関する読書案内を寄稿してもらった。日本人の死因のトップはがんである。3人に1人はがんで死ぬという時代。がんという病気の特徴は、その時間性にあると私は思っている。手術などで第一の危機を乗り切った後は、再発という不安に耐える時間が残される。再発となると、現在決定的な治療法はなく、家族も本人も、死を否応なく見つめながら、ゆっくりとした歩みを刻むことになる。がんは不意打ちの死ではない。時間とどう昵懇になり、どう折り合いをつけるか。患者にも家族にも課せられる重い問いとなる。(朝日新聞)
Jan 03, 2012 10:52

膵臓がん 高リスクなら検診を
最近は膵臓がんの特徴もよくわかってきた。大阪府立成人病センターの研究で、膵臓の主膵管が太くなっているか、膵臓の中に膵嚢胞という膵液の入った袋ができている人は、そうでない人に比べて約3倍、両方の特徴がある人は27.5倍、膵臓がんになるリスクが高いことがわかった。同センターは98年から、膵臓がんの定期検診をしている。人間ドックの腹部超音波などで、いずれかの特徴が見つかった約1千人を登録して、3カ月か半年ごとに精密な腹部超音波と血液検査で経過を見ている。この検診で、昨年3月末までに27人で膵臓がんが見つかった。膵臓に両方の特徴がある人からは、年平均1.1%の頻度でがんが発見されている。一般の検診で膵臓がんが見つかる頻度は1万人に1人程度だ。田中幸子検診部長は「膵臓がんの近親者がいる人、糖尿病の人たちは特に注意が必要だ。人間ドックで膵管の拡張や膵嚢胞などを指摘されたら、必ず精密検査を受けて欲しい。がんがなくても、年に1回程度のチェックが必要」と話している。(朝日新聞)
Jan 02, 2012 10:50

超音波あて画像診断
膵臓がんによる死亡者は年間2万7千人、がんの中では5番目に多い。日本膵臓学界の調査では、最も初期のステージ0で見つかれば、5年生存率は85.3%だが、肝臓などに転移してステージⅣまで進むと、生存率は2.7%と厳しい。膵臓は内臓の奥深くにあるため、がんを早くに見つけるのは難しい。しかも膵臓は厚さ2センチほどしかなく、がんが1センチ程度でも、すでに外側まで広がっていることも多い。膵臓がん患者の大半は進行がんで見つかり、6割は手術さえできないのが現状だ。ただ、最近は浅野さんのように、超音波内視鏡検査(EUS)で、早期発見につながる例も増えてきた。口から内視鏡を入れて胃や十二指腸から、膵臓に向けて超音波をあてる。膵臓の近くから超音波を当てるため、画像の精度が高くなる。体の表面から腹部に超音波を当てる方法では、腹の脂肪や膵臓の手前にある胃の中のガスが邪魔をして、画像の映りが悪く、小さいがんの発見は難しかった。(朝日新聞)

Jan 01, 2012 16:21


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