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多量吸入 発がんの恐れ
印刷会社で働いていた人が相次いで胆管がんになった問題は、インクを拭き取る洗浄剤に含まれる二つの化学物質が原因とみられている。まだ未解明の部分が多いが、どんな仕組みでがんになるか探った。問題の発端となった大阪市の印刷会社では、患者の元従業員は見本を刷る校正印刷という作業を担当していた。印刷機のインクを頻繁に洗浄剤で落とす必要があった。厚生労働省の調査によると、洗浄剤には「1,2ジクロロプロパン」が含まれていたことが確認された。また「ジクロロメタン」も含まれていた可能性が高いという。いずれも洗浄効果に優れるが、労働安全衛生法に基づく厚労省の指針で、発がん性の恐れがあるとされる科学物質だ。ジクロロメタンは国内外で健康影響に関する研究報告があり、マウスを使った実験では、肝臓や肺での発がん性が確認されている。人間については、米国でジクロロメタンを使う繊維工場の従業員約1300人を調べた論文が1990年に発表され、胆管がん・肝がんの発症率が高いと報告した。だが、さらに長期入院した93年の調査で、当初の結論は否定された。(7月26日 朝日新聞 )
Jul 31, 2012 08:13

痛くても手術直後から 2
がんの種類ごとに、必要なリハビリは違う。乳がんの手術で、まわりのリンパ節を一緒に切除した場合、肩が上げにくくなったり、腕がむくんだりする。そこで手術後に、肩を動かす訓練やむくみを取るマッサージをすると、後遺症が和らぐ。舌がんや喉頭がんでは、食べ物をのみ込む訓練や発声の練習を手術後なるべく早いうちに始める。課題は、がんリハビリの診療報酬が認められるのは、原則入院中の患者に限られること。また、全国に約400カ所ある「がん診療連携拠点病院」のうち、報酬を算定する要件を満たしている施設も、まだ半数程度しかない。慶応大医学部リハビリテーション医学教室の辻哲也准教授は、「後遺症を軽減するには、退院後のリハビリが大切。外来でも積極的にリハビリを導入していけるよう、制度を改善していくべきだ」と指摘する。(7月15日 朝日新聞 患者を生きる 食道がん情報編 リハビリ より)
Jul 30, 2012 07:49

痛くても手術直後から
がんの治療は従来、手術や抗がん剤、放射線などによって病気の部分を除いたり小さくしたりすることに重点が置かれていた。しかし2006年に成立した「がん対策基本法」に患者の「療養生活の質の維持向上」が明記され、2010年からがんのリハビリが公的医療保険の対象になったことから、がんリハビリの重要性が広く認識されている。静岡県立静岡がんセンター(静岡県長泉町)は、がん治療の専門施設で初めて2002年にリハビリテーション科を設置。食道がんや肺がんの患者らを対象に、手術の前から腹式呼吸を指導し、肺の吸気量を増やす「呼吸リハビリ」を行っている。胸や腹を大きく開く手術の場合、たんを出す力が弱まり、肺炎などの合併症が起こりやすくなるからだ。食道がん手術後、肺炎の発症率は一般的に10~30%程度とされているが、静岡がんセンターでは、2002年~2005年の調査で9.2%だった。同センター・リハビリテーション科の田沼明部長は「手術の前にリハビリの進め方を説明し、十分に意義を理解してもらうことで、痛みが強い手術直後にも主体的にリハビリに取り組んでもらうことができる」という。(7月15日 朝日新聞 患者を生きる 食道がん情報編 リハビリ より) 
Jul 29, 2012 08:02

歩いて歩いて 店を再開 2
手術から半年たった7月、静岡がんセンター(静岡県長泉町)のリハビリ室で体力測定を受けると、手術前の数値に戻っていた。理学療法士の岡山太郎さん(40)は回復の早さに目を見張った。「そろそろ仕事を再開しようと思う」というと岡山さんは「復職することが、何よりもリハビリになります」と背中を押してくれた。10月、郷土料理の店「米橋」ののれんを約8カ月ぶりに掲げた。「米ちゃん、味は落ちていないよ」と常連客の一人が帰り際に言った。一つひとつの仕事がいとおしい。明け方まで仕事をしながら時折、日本酒をちびりちびり。「おかみには怒られるけど、これぞ至福の時」。戦国武将が口にした食の再現に取り組んできた。体力も戻り「絶対に完結させる」と決意を新たにしている。(7月14日 朝日新聞 患者を生きる 食道がん リハビリ より)
Jul 28, 2012 08:22

歩いて歩いて 店を再開
食道がんの手術のあと、食が細くなり体重が減った神奈川県小田原市の米山昭さん(62)は、食べやすい食材を入院中から探し続けた。2007年4月に退院し、自宅療養を始めると体重が増えだした。次は、体力の回復だ。胸や腹を大きく切り開いたため肺活量は一時、約40%も低下した。「手術後にたくさん歩いている人は回復が早い」と耳にして、散歩を始めることにした。最初は、わずかな坂道でもすぐに息が切れた。足が思うように上がらず、小さな段差でつまずきそうになる。それでも、歩きやすいスニーカーを見つけて散歩を続けると、少しずつ大量がついてきた。やがて、小田原の町を一望できる尾根や、海岸を見通せる道を1時間かけて歩くのが日課になった。コースの高低差は50メートル以上あるが、山道の急勾配を勢いをつけ、汗を流して登る。雨の日は駅前のショッピングセンターに行き、地下1階から6階まで階段で何往復もした。出かけるときは、密封容器に入れた砂糖をいつも持ち歩いている。食道や胃の手術後は食べたものがいきなり腸に流れて血糖値が急に上がる。このため、インスリンが過剰に分泌されて低血糖になりやすい。食後などにめまいを起こしたときは砂糖を口に含み、数分間じっとしていなければならない。(7月14日 朝日新聞 患者を生きる 食道がん リハビリ より)
Jul 27, 2012 07:57

「食」で闘おうと奮起 2
各病棟には、電磁調理器を備えた談話室があった。そこで、売店で売っているご飯や昆布などの食材で、さっとおじやを作った。アジのつみれや古漬のたくあん、ふかしイモなど、昔から親しんだ食材を妻のとし子さん(65)に届けてもらうと、スーとのどを通った。ある日、焼きうどんのしょうゆの香りが病棟に広がり、看護師に「抗がん剤治療の患者さんに迷惑になります」と注意された。「他の患者さんも食欲がわくかもしれないという気持ちだったが、やり過ぎてしまった」。退院後も、食道を切り取った自分でも食べられる食材を一つずつ、見つけ出した。うどんなどの麺類、ナスの煮浸しものどを通りやすい。タマネギ、ニンジン、ジャガイモを粗く切り、昆布を入れて煮込んだスープも体にしみこんだ。手術前に50キロあった体重は44キロまで減ったが、手術から3カ月で、ようやく増え始めた。(7月13日 朝日新聞 患者を生きる 食道がん リハビリ より)
Jul 26, 2012 08:09

「食」で闘おうと奮起
静岡がんセンター(静岡県長泉町)で食道がんの手術を受けた神奈川県小田原市の米山昭さん(62)は、肺炎なんどの合併症もなく2007年2月に退院。予定されていた抗がん剤治療を受けるため翌月、再びセンターに入院した。抗がん剤の点滴を始めて間もなく、行動が制限されているストレスから、「部屋に閉じ込められている」という感覚に襲われ出した。手にはびっしょり汗をかき、夜も眠れない。抗がん剤治療を担当した消化器内科の福富晃医師(40)は「治療を続けることは難しい」と判断し、3日目で休止した。米山さんは、計2週間の予定だった抗がん剤治療を全うできず、「自分だけ取り残されてしまった」と、孤独感を感じた。手術以降、食欲がわかず、体力が衰えたことにも焦っていた。それでも「食べることもリハビリだ」という医療スタッフの励ましで、「『食』でがんと闘おう」と気力を奮い立たせた。料理人の意地だった。ただし手術のための入院中、病院食は「目をつぶって食べると香りがしない」と感じていた。化学調味料も苦手のため、どうしてものどを通らない。そこで今回は病院に許可をもらい、院内で自炊生活を始めることにした。(7月13日 朝日新聞 患者を生きる 食道がん リハビリ より)
Jul 25, 2012 07:51

手術の翌朝から歩く練習 2
手術から3日間は、血の混じったたんが絶え間なく出るのが、苦しかった。しかし、手術前に教わった通りに、腹に手を当てて深く息を吸い込み、軽いせきをするように息を吐き出し、たんを出した。6日後に一般病棟に移ると、食事が再開された。メニューは重湯、具のないみそ汁、ライチゼリー。わずかな量を口に入れ、何度もゆっくりかむ。そして、神経を集中させ、ゴクリとのみ込む。1回の食事に2時間かかった。「どう、味はわかる?」と主治医の坪佐恭宏さん(46)が、料理人の米山さんを気遣って尋ねた。「先生、味覚は変ってないよ」と、笑顔で答えた。自転車をこぐ運動や、ストレッチなども始まった。「ここで20分リハビリをしても、あとの時間を寝て過ごしていたら、回復はしませんよ」という理学療法士、岡山太郎さん(40)のアドバイスにしたがい、時間を見つけては、点滴を下げる支柱を持ちながら、病棟の廊下を歩いた。岡山さんから「回復の状態はトップクラスです」と太鼓判を押され、手術から3週間で退院した。(7月12日 朝日新聞 患者を生きる 食道がん リハビリ より)
Jul 24, 2012 07:31

手術の翌朝から歩く練習
神奈川県小田原市に住む米山昭さん(62)の食道がんの手術が2007年1月、静岡がんセンター(静岡県長泉町)で行われた。右胸や腹を大きく切り開き、食道や周囲のリンパ節を取り除く手術は、9時間以上に及んだ。手術の翌朝、集中治療室のベッドで「さあ、歩いてみましょうか」という声が聞こえた。見回すと、医師や理学療法士らが顔をのぞき込んでいた。意識はまだもうろうとしていたが、胸や腹の手術跡がズキズキと痛む。でも「治りたいという意志があるのかと、こいつは試されているな」と思い、気合を入れて起き上がった。点滴や体内にしみ出す血液を出す管を何本も体につけたままでベッドに腰掛け、両脇を支えてもらいながら立った。体の中を濁流が巡るように、血液が移動する間隔がした。頭の中が真っ白になり、数歩歩いたところで引き返した。ぐったりと疲れたが、午後は、病室の中を10メートルほど歩けるようになった。(7月12日 朝日新聞 患者を生きる 食道がん リハビリ より)
Jul 23, 2012 07:56

胆管がん死 労災請求
大阪市中央区の校正印刷会社で13人が胆管がんを発症、7人が亡くなっている問題で、死後5年を経過し、国の運用の上で労災請求の時効を過ぎた元従業員の4家族が19日、大阪中央労働基準監督署に労災認定の請求をした。厚生労働省は受理したが、認定するかは「検討中」という。遺族らは記者会見に臨み、時効を適用しないよう訴えた。請求したのは27歳、31歳、37歳、41歳で亡くなった元弾性従業員の遺族。1985~2006年の間に従業員約100人のこの会社で働き、2人は在職中に死亡した。労災の遺族給付の時効について厚労省は通常、死亡の翌日から5年という運用で対応している。しかし産業医科大(北九州市)の熊谷信二准教授の調査により、印刷機の洗浄剤に使われていた化学物質が原因の可能性があるとわかったのは今春。4人は2006年以前に亡くなっており、事実上、請求できない状況だった。遺族の1人は「亡くなったとき、会社に原因があるのではないかと疑いもしなかった」と話す。厚労省は専門家による疫学調査を行う方針で、胆管がんと業務の因果関係が明らかになれば、その結果にもとづいて時効の起算点を決めることにしている。(7月20日 朝日新聞)
Jul 22, 2012 08:03

手術後に備え呼吸法学ぶ 2
訓練器は黄色いピストンが入ったビールジョッキのような筒型の器具。筒の下部に管がついており、管の先端にあるマウスピースをくわえて息を吸い込むと、ピストンが筒の中を徐々に上がる。5秒ほど深く吸ってピストンを目安の目盛りまで上げたあと、ゆっくりと息を吐く。リハビリテーション科の理学療法士、岡山太郎さん(40)は、「毎日続けて、手術の日には今よりも元気な状態で来てくださいね」と励ました。「できるだけのことは準備しておこう」と、訓練器を病院の売店で買い、1クール5回の深呼吸訓練を毎日10クール、自宅で手術の直前まで続けた。センターの歯科口腔外科にも通い、歯石を取り除いた。歯はこまめに磨いていたので虫歯はなかったが、「歯石があると、口に細菌が繁殖しやすい。手術後に肺炎になるリスクが高くなります」と説明を受けた。正月ごろから、食べ物がのどを通るとヒリヒリする症状が出始めた。25年続けてきた郷土料理店は、快復するまで休むことにした。手術前夜、病院の特別食でおな丼を注文した。「まともな食事を食べられるのは、これが最後になるだろう」。覚悟を決め、一口ずつ味わった。(7月11日 朝日新聞 患者を生きる 食道がん リハビリ より)
Jul 21, 2012 08:19

手術後に備え呼吸法学ぶ
直径5センチの食道がんが見つかった神奈川県小田原市の米山昭さん(62)は、静岡がんセンター(静岡県長泉町)で、手術を受けることにした。「食道を約20センチ切り取り、胃の上部を細長い筒状にして残った食道とつなぎ合わせます。転移の恐れがあるリンパ節も取り除きます」。食道外科の主治医、坪佐恭宏さん(46)は手術の内容を説明した。手術直後は、痛みで呼吸が浅くなり、気管支の働きも弱まる。このため、たんが肺にたまりやすく、肺炎などの合併症を起こす恐れがある。坪佐さんは「手術の前に、あらかじめ呼吸法を習得しておくことが大切です」と強調した。手術日は2007年1月30日と決まった。その3週間前にセンターのリハビリテーション科に行き、せき払いをしてたんを出す練習をし、腹式呼吸のやり方を学んだ。深呼吸を長時間続けて、空気を吸い込む力を鍛えるための「呼吸訓練器」の使い方を覚えるのも大切だった。(7月11日 朝日新聞 患者を生きる 食道がん リハビリ より)
Jul 20, 2012 08:08

告知、覚悟していたが・・・2
12月22日、検査結果を聞きに行くと、食道外科の坪佐恭宏医師(46)は、「胃に近い食道に、約5センチのがんがあります。リンパ節にも転移が疑われます」と告げた。覚悟はしていたが、本当に自分の話をしているのか、まだ半信半疑だった。「手術でがんを取った後に抗がん剤治療をするか、手術をせずに放射線と抗がん剤で治療するかの2種類があります」。説明を聞き、手術を受ける意思を伝えた。「俺も職人。先生の腕を信用して任せるよ」と話して、診察室を後にした。食道がんが疑われた後に内科クリニックで撮影したX線写真を返され、バスで最寄のJR三島駅に向かった。自宅に着くと、腕に抱えていた写真がなくなっていた。その日の深夜、三島駅に電話をしてみると、券売機の前に忘れていたことがわかった。三島駅から自宅までどうやって帰ったのか思い出せない。冷静に告知を受けたつもりだったが、体の奥底は「がん」という現実におびえていた。(7月10日 朝日新聞 患者を生きる 食道がん リハビリ より)
Jul 19, 2012 07:54

告知、覚悟していたが・・・・
神奈川県小田原市で郷土料理店「米橋」を営む米山昭さん(62)は2006年11月、近くの内科クリニックで胃の内視鏡検査を受けた。体調に異常はないが、昔から冷たいものが胃にしみることはあった。若い職人が店を離れ、妻のとし子さん(65)とふたりだけで店を切り盛りすることになったのを機に、「念のために」と受診した。内視鏡のカメラが食道に届いた瞬間、モニターに入道雲のように盛り上がった塊が映った。医師は手を止め、「大きさが半端じゃない」と漏らした。「腫瘍のようです。すぐに病院を決めましょう」と、静岡県立静岡がんセンター(静岡県長泉町)を紹介された。ほかの人より胃が弱いのではないかと感じていたので、痛めないように食事には気をつけてきた。その日に食べた全ての食事内容を記録する「食日記」を10年以上続け、暴飲暴食をしないよう律していた。「病気の兆候があれば自分でも分かるはず。ただのできものに違いない」。そう言い聞かせながら、静岡がんセンターでCT検査などを受けた。(7月10日 朝日新聞 患者を生きる 食道がん リハビリ より)
Jul 18, 2012 07:23

胆管がん患者の救済策は
胆管がんの発症者は、患者の支援団体「関西労働者安全センター」が大阪市の印刷所で独自に把握している1人(死亡)もふくめ、5都府県の5事業所で18人(うち9人が死亡)となった。救済策が課題となる。「今後の焦点は、労災認定をどうするかだ」。厚労省幹部はそう話す。問題は、労災認定の時効の起算点だ。労災保険法では労働者が死亡した場合、遺族が年金を請求できる時効を5年と定めている。大阪では死亡した7人のうち、5人は2006年以前に亡くなっている。運用では死亡した時点から5年を数えることになっており、5人は時効が成立していることになる。ただ実は、労災保険法には、どの時点から時効を数えるのかを定めた規定はない。「消滅時効は、権利を行使することができる時点から進行する」という民法の一般原則があるだけだ。今回のようなケースで、死亡してから5年が過ぎているのに労災申請があった場合、どう対応するのか。厚生労働省の担当者は「因果関係が分からない段階では判断できない」という。これまで胆管がんが労災に認定される可能性があることは知られていなかった。労災の時効の起算点を死亡時に限ることには批判もあり、今後の疫学調査などで業務との因果関係が明らかになれば、その時点をもとに時効を考える可能性が出てくる。全国労働安全衛生センター連絡会議の古谷杉郎事務局長は「裁判や法改正がなくても、労災に認められるよう運用すべきだ」と話す。(7月11日 朝日新聞)
Jul 17, 2012 07:48

職業がんの恐れ 2
奈良県立医大の車谷典男教授(産業疫学)は「物質の特定は今後の調査を待つことになるが、業務に関連した新しい職業がんと言える。問題の物質の使われ方や作業環境なども詳しく調べ、全容を明らかにする必要がある」と指摘する。胆管がんの主な自覚症状は黄疸。尿の色が濃くなったり、目の白目部分が黄色くなったりする。ただ、がんのタイプによっては黄疸は出ないこともある。疑われる場合、診断にまず使われるのが超音波検査だ。体の外から、胆管が大きくなっていないかといった点を見る。受診先は消化器内科などだが、人間ドックでの検査をきっかけに見つかることもある。胆管がんに詳しい跡見裕・杏林大学長は「胆管がんは進行するほど治療が難しくなる。自覚症状が出にくい場合もあるので、発症が心配される職場では、従業員や退職者への検査を早めにしたほうがいい」と話している。(7月11日 朝日新聞)
Jul 16, 2012 08:43

職業がんの恐れ
原因物質の疑いが高まった1,2ジクロロプロパンが、健康への影響をめぐる研究があまり進んでおらず、人の発がん性との関係も分からないことが多い。ジクロロメタンについては、動物実験でがんを起こす仕組みが徐々に分かってきた。産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の井上和也研究員(環境工学)によると、ジクロロメタンを大量に吸い込んだ場合、肝臓で通常とは違うルートで分解され、その過程で発がん物質が生まれるという。ただ、人の胆管がん発症との関連を示すはっきりしたデータはない。米国で1990年に、この物質を使った繊維工場で発症率が高いと報告されたが、93年、追跡調査で当初の結論は否定された。(7月11日 朝日新聞)
Jul 15, 2012 07:35

排気・検診義務なし
(胆管がんの)原因物質の可能性が高まった1,2ジクロロプロパンは今も、労働安全衛生法に基づく有機溶剤中毒予防規制の対象ではなく、大阪の事業所で使われた洗浄剤に含まれている可能性のあるジクロロメタンと違い、局所排気装置や特別な健康診断などの対策が義務化されていない。厚労省は今回の問題を受けて、このほかの化学物質についても発がん性などの有害性がないか調べる方針だ。化学物質の管理に詳しい城内博・日本大学大学院理工学研究科教授(産業衛生)によると、欧州では、化学物質の有害性を利用者や消費者に伝えなければ市場に商品が出回らない仕組みになっているという。「有害性を従業員に必ず伝える仕組みを作るべきだ」と話す。(7月11日 朝日新聞)
Jul 14, 2012 08:22

印刷所の胆管がん 化学物質対策に穴
厚生労働省が10日公表した印刷事業所での胆管がん発症調査。大阪市や宮城県のように複数の発症者がいた印刷事業所はなかったが、3事業所で3人の発症者が新たに判明した。発症者が大量に増える可能性は低くなったが、実態解明はまだ途上だ。厚労省はこの日、13人が発症した大阪市中央区の印刷会社での再現実験の結果を公表。校正印刷の担当者が大量に使うインク洗浄剤に含まれていた「1,2ジクロロプロパン」の空気中の濃度は、米国で示されている許容濃度の最大20倍、「ジクロロメタン」は最大7.2倍に達していた。2人が発症している宮城の事業所との共通点は、地下室や通風が不十分な屋内で、ジクロロプロパンを大量に使っていた可能性があることだと明らかにした。一方で、石川、東京、静岡の3都県の3事業所で計3人の発症者が新たに見つかったが、発症者は複数ではなかった。大阪や宮城のように密閉された環境は9事業所にとどまった。(7月11日 朝日新聞)
Jul 13, 2012 08:14

「印刷会社は無責任」
胆管がんの発症が相次ぎ、7人の死者が出ている大阪市の印刷会社の作業環境の劣悪さが厚生労働省の調査で明らかになった。使った洗浄剤の資料も保存されておらず、原因解明のハードルは高い。大阪市中央区の印刷会社では、使用していた洗浄剤の資料が残っていないため、原因究明の障害となっている。胆管がんの原因物質として、ジクロロメタンと1、2ジクロロプロパンが疑われているが、厚労省の説明では、1991~2006年の洗浄剤の納品書が残っていなかった。一方、納品業者から伝票を入手することで、1997年以降に使われた洗浄剤について、少なくとも1、2ジクロロプロパンが含まれていたことが特定できたという。胆管がん問題に取り組む関西労働者安全センターは「会社は非常に無責任。社長や管理職がきちんと説明をするべきだ」と批判した。また、厚労省は今回、会社の地下の作業場の空気に混じる有機溶剤がどれほどの濃度だったかを調べる再現実験をした。実験時の作業場の床面の排気能力は、6月上旬の立ち入り調査時と比べ高くなっていた。厚労省関係者によると、会社側は同省に対し「換気設備は変えていない」と説明していた。これに対して同センターは「会社の作為を示唆する内容」と指摘した。(7月11日 朝日新聞)
Jul 12, 2012 08:01

小児がんフォローアップ外来がある主な病院
小児がん体験者の長期ケア、フォローアップ外来がある主な病院(他の病院で治療を受けた小児がん体験者も受診できる) ▽国立生育医療研究センター(東京都) ▽日本大学医学部付属板橋病院(同)▽日本医科大学付属病院(同) ▽聖路加国際病院(同) ▽札幌北楡病院(北海道) ▽東北大学病院(宮城県) ▽神奈川県立こども医療センター ▽静岡県立こども病院 ▽名古屋医療センター ▽三重大学病院 ▽新潟県立がんセンター ▽京都大学医学部付属病院 ▽大阪府立母子保健総合医療センター ▽広島大学病院 ▽久留米大学病院(福岡県) ▽九州がんセンター(同)
(6月26日 朝日新聞)
Jul 11, 2012 07:46

在宅で その人らしさ尊重 2
初心を貫こう。覚悟を決めた。利用者は今、約100人。傷の手当や床ずれの処置、食事のケアなどをする。どんな医療をうけどう過ごしたいか。家族らと何度も話し合い、決めていく。昨年度からは、NPO法人の緩和ケアサポートグループと協力し「ふらっとカフェ」を2カ月に1度、開く。がんと診断され混乱している。再発が不安。余命を告げられ受け止められない・・・・。さまざまな悩みに答える場だ。「病状が重い時でも、その人らしさを尊重したい」。レシピを話して娘に伝える。車いすで夫と散歩、家族で温泉旅行へ。ケアをしながら、在宅患者の願いをかなえてきた。「生活の様子や気持ちを丁寧に聞いて、その人にあったお手伝いの仕方を見つけていく。それが私の役割だと思っています」。緩和ケア認定看護師 中島朋子さん(47) (6月26日 朝日新聞)
Jul 10, 2012 08:28

在宅で その人らしく尊重
明け方や夜中も、携帯電話は鳴る。「あなかが張ってきた」「息苦しそう」。自宅で暮らす、がん患者やその家族からだ。駆けつけて処置をしたり、電話で方法を教えたりする。病になっても、住み慣れた家や地域で暮らせるよう応援したい。ほっと一息できる場を提供できたらと、訪問看護しになった。だが病院などに勤めるのと違い、一人で患者宅に行かねばならず、しんどさも知った。「もうやめよう」と決めたが、ある患者との出会いで思い直した。12年間のことだ。入院中は本音を周囲に話さなかったという、膵臓がんの50代女性は、在宅療養を始めると悩みを打ち明けた。「私を一番分かってくれるのは中島さん。出会えてよかった」と胸の内を語り、亡くなった。続く・・・。緩和ケア認定看護師 中島朋子さん(47) (6月26日 朝日新聞)
Jul 09, 2012 08:49

発症メカニズム解明へ向けて
厚生労働省によると過去に胆管がんでの労災認定はなく、認定基準もない。同省は、全国約500の印刷事業所を調査中だ。宮城県内の別の印刷事業所でも2人が発症し、労災を申請したほか、宮城と東京では別の二人の遺族らが労働局に相談している。発症者の広がりを受け、大阪府内5大学病院の臨床医らは胆管がん患者の実態調査を始める。中心になっている大阪市立大肝胆膵外科の久保正二・病院教授は東北大の医師らとも連携。発症メカニズム解明のためにネットワークを作り、全国的な調査を目指す。(7月3日 朝日新聞)
Jul 08, 2012 07:37

労災、時効の壁
24時間勤務もある厳しい労働環境だったが、男性は「頑張っていけ!」と笑顔を絶やさず周囲を励ました。若手に仕事を教える立場で「何か分からないことはあるか?」と気に掛けていたという。男性は10年以上前に亡くなった。だが、労災を申請する権利は死後5年で消滅してしまう。この男性も含めて亡くなった人のうち、5人は2006年以前に亡くなっており、形式的には時効が成立している。いま労災申請しているのは、亡くなった他の2人の遺族と治療中の4人だ。患者を支援している民間団体「関西労働者安全センター」事務局次長の片岡明彦さんは「国も被害者も、客観的に誰も原因がわからなかった事例に一律に時効を適用するのは誤りだ」と疑問を投げかける。(7月3日 朝日新聞)

Jul 07, 2012 09:17

発症12人 うち7人死亡
大阪市内の印刷会社で働く人に胆管がんが多発している問題で、発症者は12人に上り、7人が亡くなっていたことが朝日新聞の調べでわかった。うち5人は亡くなって5年が過ぎ、労災申請しようとする遺族に時効の壁がたちふさがる。この印刷会社では、これまで男性10人が20~40代で胆管がんを発症したことが明らかになっていた。新たに判明した2人は1980~90年代に働いていた元従業員で、いずれも30代で発症していた。「ムードメーカー。いつも笑顔で職場を引っぱっていた」。このうち1人の男性について、別の元従業員が証言する。男性は、印刷見本を刷る「校正印刷」という仕事に携わっていた。インクを落とす作業で、胆管がんの原因とも指摘されている化学物質「ジクロロメタン」「1、2ジクロロプロパン」を含む洗浄剤を頻繁に使用。作業場は地下で、揮発しやすい洗浄剤はふたをあけたままの容器に入っていた。(7月3日 朝日新聞)
Jul 06, 2012 08:18

洗浄剤原因か 国は究明を
ーーどんな化学物質が原因と考えられるのか。洗浄剤の製造元に確認すると、ジクロロメタンと1、2ジクロロクロパンという物質が含まれていた。ーーがんを起こすのか。米国でのマウス実験ではいずれも肝腫瘍が増えた。両物質は体内に取り込まれると代謝するための酵素が働く。この過程で発がんに関わる物質が生じると考えられている。この酵素はヒトの肝細胞には少ないので、肝腫瘍を発生させないと言われてきた。今回、ヒトの場合は胆管細胞の中にあるという論文の存在を知った。ヒトで胆管がんが発症している状況を説明できると考えた。--今後の広がりは? 調べた5人の発症者の金属年数は8~11年。何年間、どの位吸ったら発症するのか、詳しいことはわからないが、まずは労災認定をすべきだ。私の見立てが正しければ、これらの物質を含む洗浄剤を頻繁に使っている校正印刷などの現場、それも、換気状況の悪い環境で作業している人への影響は十分に考えられる。厚生労働省は、因果関係を明らかにし、どのくらい吸い込んだら胆管がん発症のあそれがあるのか、データを示すべきだ。(7月3日 朝日新聞)
Jul 05, 2012 07:53

胆管がん 印刷会社で頻発
印刷会社で働く人に胆管がんが相次いでいる。大阪でまず明らかになり、印刷機の洗浄剤に含まれる化学物質が原因との見方があがっている。実態を最初に調べた産業医科大学(北九州市八幡西区)の熊谷信二准教授(59)=労働環境学=に問題点を聞いた。--調査をした経緯は。昨春、民間団体「関西労働者安全センター」(大阪市)から、大阪の印刷会社で胆管がんや肝臓がんが多いので調べてほしいと依頼があった。年齢などを考慮して計算すると、胆管と周辺でがんを発症する日本人男性の平均に比べ約600倍。異常だった。1991~2003年に働いていた男性33人のうち5人の胆管がん発症がわかり、4人は亡くなっていた。--印刷機の洗浄剤に注目したのはなぜか。患者さんは校正印刷という作業にかかわった人だけだ。作業の特徴は、印刷見本を刷るたびに洗浄剤でインクを拭くこと。元作業員は「いつもどこかの機械で洗浄していた」と証言している。洗浄剤はインクよりも蒸発し、吸い込みやすい。6台の機械があり、全体では1日300~1千回の洗浄と推定された。(7月3日 朝日新聞)

Jul 04, 2012 07:28

拠点は10カ所 院内学級も
小児がんは患者数が少なく、診断が難しいことも多い。治療で肉体的、精神的な成長や、学習が妨げられる恐れもあるため、治療以外に成長や発達、学習への配慮も必要だ。新しいがん対策推進基本計画では、小児がん対策を重点課題に挙げた。「小児がん拠点病院(仮称)」が全国10カ所ほど指定される。治療の質を上げるだけでなく、保育士が常駐し、院内学級や家族の宿泊施設なども備えたものになる。拠点病院のほか、とりまとめ役の中核施設も1カ所指定される。脳腫瘍など小児がんの中でも患者が少なく、診断が難しかったり治療成績が良くなかったりするがんの体験者や家族には、集約化を歓迎する声が多い。小児脳腫瘍の会副代表の馬上祐子さんは「診断がつくまでに病院を何カ所も回ったという方が大勢います。通常では説明できない症状のときに、ここに行けば、がんかどうか診断してもらえるという、よりどころになる拠点病院をぜひ作ってもらいたい」と言う。一方、小児がんの過半数を占める血液がんが専門の小児科医からは、慎重な意見も出る。現在、日本小児血液・がん学会が、専門医を目指す若手医師の研修を担う能力のある医療機関約80カ所の認定を進めている。その中で、拠点病院が10カ所しか指定されないと、約80病院の中に格差が生じかねない。厚労省はこういった声も考慮し、各地の小児がん拠点病院の「連携病院」を決め、地域ネットワークを構築するよう提案している。(6月26日 朝日新聞)
Jul 03, 2012 07:29

成人向け外来すくなく
高校卒業後、病院で入院患者の食事などを介助する仕事に就いた。充実感があった。ところが、脱水で入院。排尿を調節するホルモンを自分で量を調節して補っていたが、量が多すぎて体外に水分が出すぎた。入院が長引き、仕事を辞めざるを得ず、絶望した。自殺も考えた。母の勧めで「がんの子どもを守る会」の交流会に行き、初めて自分以外の小児がん体験者に会った。通ううちに絶望感が和らいでいった。今も女性ホルモンなど数種類の薬が欠かせない。これまで、小児がんがわかる医師がいなくなるたびに大学病院の小児科や内分泌科、近所の産婦人科などを転々とさせられた。現在は小児科クリニックに通う。「周りが小さな子どもばかりなので少し気が引けます。成人の小児がん経験者がどこで診てもらえるかよくわからず困ります」と女性は言う。小児がん体験者を長期的にケアする「フォローアップ外来」を開設する医療機関はまだ少ない。聖路加国際病院の石田也寸志小児科医長は「小児がん経験者がまずどこに相談すればいいのか、窓口をわかりやすくするべきです。その上で、フォローアップ外来と、専門医のいる院内の他科や他の病院との連携をスムーズにするための仕組み作りも必要です」と話す。(6月26日 朝日新聞)
Jul 02, 2012 08:00

克服したが薬が欠かせない
毎年約3千人の子どもががんになり、年2千人以上の「小児がん経験者」が誕生する。治療の影響で生涯にわたり薬を飲む人や、治療後10年以上たって出る「晩期合併症」に向き合う人も少なくない。千葉県に住む女性団体職員(38)は小学5年生のときに脳腫瘍と診断された。近くの総合病院の脳外科で手術を受けた。自分以外の入院患者は全員、大人だった。約1年後に復学。同級生のいじめが始まった。手術で、体の働きを調節するさまざまなホルモンの分泌に欠かせない「下垂体」を切除したため、成長ホルモンなどを補う必要があった。その影響で顔がむくみ、体重が増えた。それを同級生たちがからかった。中学校でもいじめは続いた。(6月26日 朝日新聞)
Jul 01, 2012 08:57


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