がん検診に経済格差
がん検診の受診率は、職業や所得によって3倍以上の差があることが、職業別に分かれている公的医療保険の種類と検診受診率の分析からわかった。経済格差が健康づくりに影響していることを示すと考えられ、低所得者に重点的に受診を勧めるなど、より効率的な対策づくりの手がかりになりそうだ。分析したのは大阪府立成人病センターがん予防情報センターの田淵貴大主査や中山富雄課長ら。厚生労働省が全国の世帯を対象に健康や医療、介護などについて調べる国民生活基礎調査(2010年)の結果から、加入する医療保険の種類と、大腸と胃、肺、乳、子宮の5種類のがんの検診受診を調べた。その結果、加入者1人あたりの平均所得が最も多い「共済組合」に加入している人の受診率が最も高く、大腸がん検診の男性では48%だった。(8月14日 朝日新聞)
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