画像診断とは簡単に言えば、体を切開することなく体内の状態や病変を検査し、それを画像化して診断する方法のこと。X線撮影、超音波検査、CT,MRI、PET-CT、シンチグラフィなど、多様な検査方法が導入されています。中でもCTとMRIは、画像診断の2本柱と言われ、相互補完的に使われています。CTは身体を"輪切り"状態にして画像化します。最新の機械では厚さ0.5ミリという極薄い状態まで撮影できrため、非常に細部まで分かります。また頭部、心臓などは、X線管球が1回転するだけで素早く3次元画像が可能になりました。MRIは非常に強い磁石を用いて撮影する"磁気共鳴画像"で、放射線被曝がないという利点があります。例えば、脳なら白質と灰白質の違いまで分かるほど、コントラスト分解能が高いのが特徴です。PET-CTは放射線同位元素を使う検査で、がんの検出や転移の診断に使われます。がん細胞が活発に分裂する際、ブドウ糖を多量に取り込む性質を利用したものです。(8月16日 朝日新聞 広告)