どういう場合に効果が期待できるのかある程度見極めた上で、臨床研究で証明しなければばらないという。日本胃癌学界では岐阜大が中心になって、全国の症例を集めている。国立がん研究センター中央病院の朴成和消化管内科長は「いい結果が出たとの症例はあるが、それだけではエビデンス(根拠)にならない。エビデンスに基づく治療は、現在のベストであるが、やるべき最低限のものだ。新たな治療法を作っていくには、エビデンスを超えた試みも必要になる。そのためには、科学的な妥当性と患者への十分な説明が求められる」と指摘する。(2月10日 朝日新聞)