スキルス胃がんの患者・家族会「希望の会」の立ち上げメンバーの一人です。3月、NPO法人として認められ、会員数は60人を超えました。会を設立したのは、私の大学の先輩の男性が、ステージ4のスキルス胃がんと診断されたのがきっかけです。このがんは進行が早く予後も不良なため、患者同士が横に手をつなぐ機会を持ちにくいのが現状です。会では、患者同士がインターネットの掲示板を通じて交流を進めてきました。全国の方々から治療に関する貴重な情報が集まり、こうした情報交換が患者の希望につながることが実感できました。記事になかに、「インターネットの交流サイトで治験の情報を得た」という趣旨の記述がありました。インターネットが発達した世の中では、患者同士が互いに情報交換をすることが、大きな力になるのだと考えています。神奈川県 松田陽子 51歳。(4月3日 朝日新聞 患者を生きる 読者編より)