●働き盛りに発病 15年前、36歳のときに診断されました。教師として働き盛りで忙しい毎日。疲れやすさを感じていましたが、気に留めていませんでした。しかし、階段を上るのにも息切れするようになり、病院を受診。精密検査の結果、即入院するよう告げられました。病床で死と向き合うことになり、急展開に戸惑うばかりでした。抗がん剤治療を受けながら、骨髄移植の道を探りました。臍帯血移植という治療法があることを家族が調べてくれ、希望を託して転院しました。翌月に移植を受けました。経過は順調で、今日まで元気に過ごしています。なぜ発病したか原因が分からないので、「事故のようなもの。あきらめるしかない」と思われた大塚さんと同感です。今後もいつ、別の病気や思わぬ事故といった事態に遭遇するかはわかりません。覚悟しているつもりでも動揺すると思います。今から思い悩まず、そのときに考えようと思います。(群馬県 大島昭彦 51歳) ●血液検査がきっかけ 昨年8月、持病で2カ月に1度通院している病院で受けた血液検査で異常が見つかり、診断されました。入院後、ステロイド剤と抗がん剤の内服治療を受けました。自覚症状はなく、3度の食事は完食できました。自分の置かれた状態を認識するのは、無菌室治療という外的条件からだけでした。骨髄液採取と、脊髄注射による抗がん剤の注入は緊張しましたが、麻酔が効いて痛みはありませんでした。発見が早かったことと適切な治療のおかげで2カ月後に退院。2週間に1度通院し、抗がん剤を飲んでいます。味覚障害や手足のしびれはありますが、血液検査では正常に近い値を維持しています。今まで体が人一倍丈夫で、他人を思いやる気持が足りなかったと感じました。感謝の気持も素直に表すように心がけています。(神奈川県 沓掛文哉 77歳)