アフラックの保険の乳がん関連記事一覧

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乳房インプラント
自家組織移植と違い、現時点では乳房インプラントは保険は適用されず、福大病院でも約1週間の入院で70万円くらいかかる。だが昨年、乳がん患者向けの乳房インプラントが国内で初めて薬事承認され、保険適用が検討されている。保険が適用されれば患者の選択肢が増えるが、大慈弥教授は「乳房インプラントは気軽には使ってほしくない」と協調する。30年前に海外の美容整形で豊胸手術を受け、胸が赤くはれたため、摘出手術を受けに来た患者がいた。取り出した乳房インプラントは破れて汚れていた。近年は乳房インプラントの安全性は向上してきたものの、こうして袋が破れてシリコーンがしみ出す場合もある。また、皮膜が乳房インプラントの周りにできて硬く変形する症状が起きたりする人もいて、その原因や予防法は確立していないという。(4月3日 朝日新聞)
Apr 13, 2013 08:25

自家組織移植「長期的に安定」
「乳房温存という言葉には問題がある。変形が残る場合もある」とも。また、放射線治療と組み合わせた乳房温存療法の局所再発率が4~7%という研究報告もあるという。「むしろしっかり取って、後で再建することが大事」と話した。乳房再建は大きく分けて二つの方法がある。おなかや背中の組織を胸に持ってくる自家組織移植と、シリコン製の乳房インプラントを挿入する方法だ。自家組織移植は手術に約8時間かかるが、自分の皮膚と脂肪を使うので「長期的に安定する」。一方、乳房インプラントは手術時間が短いが、違和感や痛みが続く場合があるという。(4月3日 朝日新聞)
Apr 12, 2013 08:34

がん治療と乳房再建 両立を 2
「がんの治療と乳房再建を両立させる。専門医同士がチームを組んでそんな治療法を目指すべきだと思います」。患者やその家族ら約50人に大慈弥教授は語りかけた。スクリーンに2枚の写真が写し出されると、「ウワー」っと歓声が上がった。50代患者の再建前後の乳房だ。乳がんの切除手術で両胸をなくしたが、自然なふくらみと乳首を取り戻していた。その女性は泣きながら外来を訪れたが、術後は笑顔が増えたという。「痛いとか温泉に行きたいとかそれだけじゃない。乳房の状態は、ヒトの心に大きくかかわる」。乳がんの切除手術はここ30年で大きく変ったという。筋肉やリンパ節を根こそぎ取る手術から、乳房温存術が主流に。(4月3日 朝日新聞)
Apr 11, 2013 08:47

がん治療と乳房再建 両立を
乳がんの手術後に乳房の形を元に戻す「乳房再建」。形成外科医の大慈弥裕之・福大医学部教授が、福岡市城南区で先月、数多く手がける乳房再建術について講演した。講演は福大病院がテーマを変えてほぼ毎月開く「がんセミナー」の一環。乳がんを取り除く手術や治療は乳腺外科医や腫瘍内科医らが担当し、乳房再建は形成外科医があたる。(4月3日 朝日新聞)
Apr 10, 2013 09:16

がん治療の高額化
いま抗がん剤でも、効果が期待できる一方で高価な薬が出てきているなど、がん治療の高額化は、かなり切実な問題です。私も1回の治療の自己負担額が6万円を超えることもありました。うちは母がやはりがんで、結構経済的にも大変だったので、20代の頃からがん保険に入っていました。しかも発症する数年前に保障を手厚くしておいたんです。おかげで今回、いろいろな面で助けてもらいました。納得のいく治療を受けられたのも、保険に加入していたからこそだと思います。もちろん、貯金も使っていますけど。(2月26日 朝日新聞 広告)
Mar 16, 2013 08:31

がんになって得られたこと
抗がん剤治療で髪が抜け始めたときはとても怖かったんですけど、皆さんの励ましで、帽子やスカーフ、ウイッグで、おしゃれをしてみよう、なんていう気持ちにまで、なれるようになりました(笑)。がんになるって、つらいことですけど、それによって得られたものもありそうですね。たくさんありすぎてわからないくらい(笑)。まず人との出会い。先生たちとも今では患者をこえて友人のようですし。最近では、講演もするようになって。来てくれる人の中に同じ病気の人もいて、「もうずっと会いたかったんです」って、終わった後にかけよってきてくれるんです。今までのモデル「マイコ」以上の深いつながりですね。私もいつも泣いちゃいます。それに、家族の大切さも再確認しました。宣告された日、当時中学生で反抗期だった息子が、「これからは僕がサポートするから」って抱きしめてくれたんです。これもがんのおかげですね。(2月26日 朝日新聞 広告)
Mar 15, 2013 08:45

がんになったことで得られた多くのこと
顔見知りの美容ジャーナリストの方が、あるパーティでお会いしたとき、坊主頭でかわいいワンピース姿だったんです。「どうしたの?」ってたずねたら、「抗がん剤をやっているのよ」って。そのオープンな感じがとても印象的でした。このときは私ががんになる前だったんですけど、私が告知を受けたとき「会いたい」って共通の知人を通じて連絡したら、すぐに会おうって言ってくれて。彼女と話して迷いや不安が取り除かれていったんです。そんな方々の存在や励ましに影響され、勇気づけられて、仕事の関係者などには打ち明けるようにしたんです。みなさん、すごく心配してくれて、「がんになっても大丈夫。ずっと一緒に仕事していこうね」と言っていただいて、本当に私は仕事や人に恵まれていると感じましたね。(2月26日 朝日新聞 広告)
Mar 14, 2013 08:45

サードオピニオン
(現在の先生との出会いは)笑顔で「(温存でも)大丈夫ですよ!」と言ってくれたんです。その時の笑顔は一生忘れないですね。「温存でも全摘でもリスクは変らないから、今回は温存でいこう」ということになり、驚きつつも、もう信頼して、お任せするしかないと。その後は手術、抗がん剤投与、放射線治療、ハーセプチン投与と続き、現在はホルモン療法を継続中です。まさに、がん治療のフルコースですよね。ホルモン療法は、期間が約5年というのが標準ですので、しばらく続きますね。(2月26日 朝日新聞)
Mar 13, 2013 08:42

納得できる治療を求めて
2008年の秋、お風呂に入っていたときに乳房にしこりを発見して、すぐに婦人科に行ったんです。その場では「ほぼ良性」と言われ、軽い気持ちで1週間後に正式な結果を聞きに行くと「乳がん」と宣告され、乳房の全摘出を勧められました。事務所のマネージャーから「セカンドオピニオンを受けてみたら」と言われて別の治療法があるかも、とすがる思いで行ってみました。でもその病院での診断も「乳がんで全摘出」、それはもうショックで、自分の体の一部を失う喪失感と、モデルの仕事はもう無理かも、という悲しみ、そして子どもをどうやって育てていくのかという不安でしばらく泣き暮らしました。受け入れるしかないと思い始めていたときに、今度は元義母がサードオピニオンを勧めてくれたんです。(2月26日 朝日新聞 広告)
Mar 12, 2013 08:38

幸せを拾おう
名古屋では10月14日、今年初めてシンポジウムが開かれ、専門医による講演などがあった。2度の乳がん経験があるタレントの泉アキさんもゲスト出演し、「乳がんは幸せ病」と自らの闘病体験を話した。告知を受けた後、家族の大切さ、命の不思議を感じるようになったと言い、「人は誰でもいつか死ぬのだから、死ぬまで元気に生きればいい。身の回りにある幸せを上手に拾いながら周りの人にも幸せをあげましょう」と語りかけた。シンポジウムは東京と神戸でも開催され、3会場で約1700人が参加した。(11月19日 朝日新聞)
Jan 07, 2013 09:06

スマイルウオーク
ピンクリボンスマイルウオークは、気持ちを共有できる仲間と歩きながら、街で行き交う人々に乳がんの意識啓発メッセージを伝える。東京、名古屋、神戸、仙台で開催され、延べ1万2200人が参加した。乳がん経験者や患者家族の参加も多く、各会場に設けられたメーッセージコーナーには様々な思いが寄せられた。「少しでもよい薬ができ、患者が減りますよう、亡き妻に代わって参加します」「娘が3回目の手術を受けて頑張っています。母も頑張ってあるきます」「手術から10年。毎年参加できるのは無事だからこそ」。メーッセージは、公式サイトで公開される予定だ。(11月19日 朝日新聞)
Jan 06, 2013 09:10

ホルモン剤有効、新薬も 2
(抗ホルモン剤もHER2に対する薬も効かない)「トリプルネガティブ」と言われる乳がんは、「PARP阻害剤」という薬の試験が行われています。一方、遺伝性乳がんのように高い確率で再発する場合は、乳房温存ではなく切除したほうがよい場合もあります。(昨年)9月に人工乳房の薬事承認が得られ、保険診療で乳房再建ができる、という道筋が見えてきました。再発乳がんは、進行が穏やかな適応例ではまずホルモン療法でコントロールするのが基本的な考えです。抑えきれない、進行が早いがんだと化学療法を優先します。手術では、わきの下のリンパ節を取って転移を調べるセンチネルリンパ節生検が定着しています。転移がなければ、それ以上リンパ節の切除はせず、体の負担を少なくする方向です。昭和大医学部乳腺外科教授 中村清吾さん。(11月19日 朝日新聞)
Jan 05, 2013 09:37

ホルモン剤有効、新薬も
乳がん征圧への道はまだまだですが、薬はこの10年でだいぶ進歩しています。乳がんの70%は女性ホルモンの刺激で細胞が増殖します。この刺激の信号を止める「抗エストロゲン剤」があります。生理前に大量の女性ホルモンが出るので、卵巣の機能を止める注射の併用もあります。閉経後の人には、男性ホルモンを女性ホルモンに変換する酵素の働きを止める薬が有効で、アロマターゼ阻害薬が第一線拓です。また乳がんでは細胞の表面に多数の「HER2」というたんぱく質が出ることがあります。たくさんある人ほど活発に細胞が増殖されます。たちの悪いがんと言われていましたが、このたんぱく質にくっつく抗体が開発されました。ハーセプチンという薬で、増殖を止める効果が高いことがわかっています。細胞の内側でHER2の信号を抑えてくれるタイケルブという薬も開発されています。昭和大医学部乳腺外科教授 中村清吾さん。(11月19日 朝日新聞)
Jan 04, 2013 08:45

症状ない時から受診を
ただ、症状がある人が検診に行っていることも問題です。「これがしこりじゃないか」って、検診と病院受診は違います。検診は何も症状がないことを前提にやっています。腫れる、しこりがある、血が出てくるなどの症状がある人は病院の乳腺外科に行ってください。国の指針は40歳以上での隔年検診ですが、もし自主的に受けるなら、30歳過ぎから毎年やりましょう。超音波(エコー)も併用してです。税金でやる検診だと経費の問題などから、ここまではできません。もちろん、検診を受けると余計な心配をするといった問題もあります。でも早期の発見・治療が必要なのです。がんのサイズ別の生存曲線を見ると、多きくなるほど下がるのがわかります。早期だと乳房を温存できるチャンスが大きくなり、リンパ節を取らない治療もできます。こんなメリットがたくさんあるのです。がん研有明病院乳腺センター長 岩瀬拓士さん。(11月19日 朝日新聞)
Dec 25, 2012 08:47

さあ、乳がん検診へ
乳がんで苦しまないために考えることの一つは予防。たばこは肺がんの原因になりますが、乳がんの原因にもなります。詳しくはわかっていませんが、欧米の食事は乳がんや大腸がんになりやすいようです。二つ目は早期発見です。早く見つければ、よく治るということを知っていただきたい。日本の乳がん死亡者数は増えっぱなし。2010年で1万2千人以上が命を落としています。女性のがんでは一番多い。日本の乳がんが減っていないのは、検診に無関心だからです。国民生活基礎調査を見ると、1年以内に検診を受けた人は2010年で24%。米国は過去2年以内に7割ぐらいが検診を受けています。ずいぶん違います。がん研有明病院乳腺センター長 岩瀬拓士さん。(11月19日 朝日新聞)
Dec 24, 2012 09:07

乳がん検診 誘い合って 4
受診率を上げようと、厚生労働省は2009年から、40歳から5歳刻みで、検診を無料で受けられるクーポン券を配布中。中村:クーポン券を使っている人は、まだ3割に満たないくらい。多くの人がタンスにしまったまま、有効期限を迎えてしまうんです。クーポン券は、5歳刻みで同じ年の人がもらうので自分が受診する際、「同級生のあの人は行きそうにないな」と思う人にも声をかけて一緒に行くと受診率は上がると思うんですね。(9月6日 朝日新聞)
Nov 13, 2012 08:21

乳がん検診 誘い合って 3
中村:米国や英国では受診率がだいたい70%くらいと言われています。各州ごとに7割くらいを基準にして、いろんなキャンペーンなどの工夫がされています。米国の受診率が高い背景には、民間の保険に入る場合、定期的に検診を受けることを契約の条件としていることもあります。英国や米国は1990年代から乳がんによる死亡率は右肩下がりですが、日本はまだ右肩上がり。やはり検診の普及が遅れていることが一つの原因だと思います。(9月6日 朝日新聞)
Nov 12, 2012 08:09

乳がん検診 誘い合って 2
中村:日本では40歳以上の女性の検診受診率がまだ20%ほどと低いこともあり、がんを見つけるきっかけは自分でしこりに触れるとか、乳首から出血があるとか、痛みがあるということで検査するとがんが見つかる人が多いです。日本乳癌学会の調査では、2008年に乳がんになった患者さんのうち、6割以上の方が自分で見つけています。MAIKO:私は「自分はがんにはならない」という変な自信がありましたね。ただ、母が乳がん患者なので注意はしていたのですが、いざ自分の胸にしこりが見つかったときは、「こんなに健康に気遣ったのにどうしてできたんだろう」という戸惑いがありました。(9月6日 朝日新聞)
Nov 11, 2012 08:34

乳がん検診 誘い合って
入浴中、ふと触れた胸のしこりに気づき、検査すると乳がんだった・・・・。日本で乳がんになる人の6割が、検診でなく自分で異変に気づくという。モデルのMAIKOさんもそんな一人。昭和大学医学部乳腺外科教授の中村清吾さんとともに、乳がん検診の大切さを話し合ってもらった。MAIKOさんは39歳だった2008年秋、自分で胸に触れて、硬いしこりに気づいた。MAIKO:月に1回くらい、胸を触って確かめるようにしていました。ある時、入浴中に左胸に触れると、すごく硬いころっとしたしこりがあることがわかりました。(9月6日 朝日新聞)
Nov 10, 2012 08:43

乳がんの検診受診率
ちなみに欧米の(乳がんの)検診受診率は70~80%台、隣の韓国も60%を超えており、死亡率は下がってきています。40~50歳代での罹患が増えてきていますが、この世代は社会では第一線、家庭では主婦、妻として中心的な存在です。周りの人たちを悲しませないために必ず検診を受けてください。また周りの人たちも検診をためらう背中を押してあげてください。大切な人を失わないために。日本対がん協会から。(10月23日 朝日新聞)
Nov 01, 2012 08:41

乳がん月間
天を指すピンクの柔らかな光が、命の大切さをひたむきに訴えかけました。10月は乳がん月間。1日には東京スカイツリーをはじめ、大阪・通天閣や名古屋城、神戸ポートタワーなどがライトアップされ、ピンクリボン活動のスタートを飾りました。シカイツリーの点灯式に臨んだ日本対がん協会のほほえみ大使、アグネス・チャンさんはこの日、乳がん手術から5年。「私が今、この場所にいるのも早期発見できたおかげ。ぜひ、検診を受けてくださいね」と力強くアピールしました。ただ、乳がんの検診受診率は伸び悩んでいます。24.3%、4人に1人しか受診しない現状では進行してから見つかることも多く、2010年国民生活基礎調査と人口動態統計によると、死亡者数は年間1万2千人半ばに達しています。これは40年前と比べて5倍の規模です。日本対がん協会から。(10月23日 朝日新聞)
Oct 31, 2012 08:38

遺伝乳がん特徴データベース化 2
日本人女性は生涯で16人に1人が乳がんを発症、年間に新たに約6万人が診断される。乳がんの5~10%は遺伝的な影響が強く、家族性のがんと考えられている。家族性は、若い頃に発症しやすく、卵巣がんも発症する場合が多い。患者の多くに、BRCAという遺伝子の変異が見られる。この変異があると将来、4~9割が乳がんに、2~6割が卵巣がんになるという欧米のデータがある。日本人患者特有の遺伝子の特徴がある可能性も指摘されるが、詳しい実態はわかっていない。日本人患者の傾向が詳しくわかれば、遺伝子検査や検診で早期発見しやすくなるほか、発症前に乳房を全摘したり、卵巣を切除したりする予防的手術も治療の選択しにできるという。一部の医療施設ではすでに、予防的切除を行っている。ただ、課題も残る。BRCAの変異は遺伝子検査でわかるが、検査は公的医療保険が使えず、二十数万円の自己負担が必要だ。5年前に検査が始まって以来、検査を受けた人は約500人にとどまっている。(10月22日 朝日新聞)
Oct 24, 2012 08:05

遺伝乳がん特徴データベース化
遺伝的に乳がんや卵巣がんになりやすい女性のデータベースを作って、患者特有のがんや遺伝子の特徴を調べるプロジェクトが始まる。発症リスクの高い人を明らかにして、がんの早期発見や治療法の確立につなげる。データベース作りには、昭和大、慶応大、がん研有明病院などの医師ら約300人が参加する。27日に研究組織を立ち上げ、患者ごとに、がんや遺伝子変異の特徴、治療後の経過、再発率など50項目以上のデータを入力して分析する。(10月22日 朝日新聞)
Oct 23, 2012 08:18

がん検査 痛み少なく
新しいタイプの抗がん剤・分子標的薬を使い、特定の乳がんを陽電子放射断層撮影(PET)で映し出すことに、理化学研究所と国立がん研究センターのチームが成功した。針を刺して細胞をとるなど痛みを伴う検査をせずに、がんの種類を見分けることができ、他のがんにも応用できると期待される。PETを使って追跡できる目印をつけた分子標的薬トラスツズマブ(商品名・ハーセプチン)を、14人の乳がん患者に注射した。この薬は、乳がん細胞の表面に「HER2」と呼ばれるたんぱく質があると結合し、腫瘍がある場所が追跡できる。もとの乳がんだけでなく、骨や脳への転移も確認できた。この薬は、HER2を多く持つ乳がんに効くが、通常のPET検査では診断できなかった。がんの進行度などに応じて何度も針を刺さねばならず、これに代わる検査法の確立が課題だった。今回の方法では、半減期が12.7時間と短い放射性同位体を使ったため、被曝量は従来PET検査とほぼ同じだった。理研の渡辺恭良分子イメージング科学研究センター長は「注射するだけでがんの種類がわかり、薬の適合性がわかることは画期的。様々ながんの治療に役立てたい」と話す。米国臨床腫瘍学会で5日、発表した。(6月6日 朝日新聞)
Jun 08, 2012 07:46

緩和ケア、診断と同時に
緩和ケアの主眼は、痛みをとることだった。告知されるようになり、ショックや不安への対応、治療の副作用の軽減なども対象とされりようになってきた。抗がん剤で腫瘍を小さくしてから手術、放射線、ホルモン療法へ。治療方針や副作用の説明の後には「不安はないですか?つかったら言ってください」。スタッフは繰り返した。7月下旬に再発防止のためのホルモン療法を始め、変化が訪れた。未明の鶏の鳴き声が気になり、眠れない。9月には「苦しくていっそ死んでしまいたい」と思い、病院に電話した。翌日に受診してもらった睡眠導入剤を飲み始めた。それでも良くならず、緩和ケアチームの精神腫瘍医、小川朝生さんの診察を受けた。小川さんはじっくりと話を聞き、抗うつ薬をだした。「先生が『音が気になるのはおかしなことではない』と寄り添ってくれてほっとした」と女性。休職中だが、今年4月には復帰への意欲も出てきた。この病院の計8人の緩和ケアチームは病棟を回り、全てのスタッフが患者の不安を取り除き、必要とする情報を届けられるよう指導する。小川さんはチームの役割を「患者さんや家族に安心して悩んでもらう環境をつくること」と話す。(4月24日 朝日新聞)
May 01, 2012 09:12

乳がん 突然の告知にあぜん
かつて、末期になってから受けるイメージが強かった「緩和ケア」。最近は、病名を知らされたときのショックを和らげることから、治療とともに、いつでもどこでも患者の不安やつらさを取り除く取り組みが、少しづつ広がっています。埼玉県春日部市の女性(43)が胸のしこりに気付いたのは2010年末。年明けの1月、家の近くの総合病院を受診すると「乳がんだね、間違いない」。いきなりの告知にあぜんとした。翌日、紹介された国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)を訪ねた。「ゆっくり順番にいきましょう。心配ごとがあったらいつでも病院に電話をください」。乳腺外科医は言った。2週間後。確定診断の結果について医師は悪性と告げ、「ここでは化学療法も緩和ケアもチームで対応します」。「緩和ケアは治らない人向け」と思っていた女性は驚いたが、「心身の痛みをいつでもサポートします」と言われ、心強く感じた。(4月24日 朝日新聞)
Apr 30, 2012 08:57

乳房の石灰化、手術したい 2
Q どんな場合にがんを疑いますか。 A 乳汁の通り道に沿った線状のものや、ごく小さな密集した石灰化の場合です。一方、乳房全体に散らばった大きめの石灰化はほとんどの場合が良性です。他に、マンモグラフィではがんかどうかの判断が難しいタイプもあります。 Q 他にどんな検査をしますか。 A 超音波検査でもしこりの有無を確認し、細胞をとって調べる検査が必要かどうかを判断します。相談者が受けた吸引針生検では、乳房をX線や超音波で撮影しながら直径約4ミリの筒状の針を刺して細胞を吸い取ります。 Q  針生検で良性か悪性かははっきりしますか。 A 判断が難しい例がまれにあり、手術で疑わしい部分を取り除くことはあります。ただ、良性と診断された石灰化が悪性に変ることはまずないので、手術は必要ありません。また、同じ部位に何度も針生検をすることは通常ありません。主治医に検査の目的を詳しく説明してもらい、痛みについても伝えて、鎮痛剤を調整してもらいましょう。(4月17日 朝日新聞 「どうしました」より)
Apr 21, 2012 09:06

乳房の石灰化、手術したい
40代女性。約5年前、乳房のX線撮影で「石灰化」という白い小さな影が見つかり、「いつ、がんになるかわからない」と説明されました。細胞を針でとる検査は痛いので何度も受けたくありませんが、がんは心配です。がんになる前に手術でとることはできますか。Q 乳房の石灰化とはどんな症状ですか。A 乳腺の分泌物に含まれるカルシウムが乳腺の組織に付着した状態です。がんが原因で起きることもあります。マンモグラフィ(乳房X線撮影)では、白い点として写ります。触診では通常わかりません。成人女性に見られ、乳がん検診では半数以上で見つかります。そのうち数パーセントで、がんが疑われます。石灰化が全く見られない女性もいます。(4月17日 朝日新聞「どうしました」より)
Apr 20, 2012 08:57

術前に抗がん剤を始める利点
術前に抗がん剤を始める利点は、主に二つある。一つは、腫瘍が大きくて乳房の温存が難しい場合でも、薬を使って腫瘍が小さくなれば、乳房を温存できる可能性が出てくる。摘出する範囲が小さくなれば、手術がそれだけ安全にできるうえ、胸の形もよりきれいに残せる。ハーセプチンの術前治療の治験では、73.2%が温存できた。もう一つは、乳房の腫瘍に直接、触れて変化がわかるので、薬の効果が実感できることだ。患者が最後まで治療をやり遂げやすくするという効果もある。明石さんは「腫瘍をみて効果がないと判断すれば、別の薬に変更したり、手術に切り替えたりと、患者さんに合った治療の選択ができる」と話す。ただ、ハーセプチンによる治療は、公的医療保険を適用しても治療費は高額になる。標準的な治療では3週間に1回の1年間続ける。治療費は所得にもよるが、一般所得(標準報酬月額53万円未満)の場合、高額療養費制度を使っても月に約5万円、計約60万円かかる。また、術前の治療で腫瘍がほとんど見えなくなるため、腫瘍の取り残しをなくすには手術が難しくなるという問題もある。増田さんは「小さくなったがんを確実に取ることは、通常の乳房の温存手術より難しい。どんな手術なのか、経験のある乳腺専門医によく相談して欲しい」と助言している。(2011年9月20日 朝日新聞)
Apr 18, 2012 08:42

術前に抗がん剤 乳房温存に朗報
ハーセプチンはこれまで、転移性の乳がんと、手術後の再発予防に使うことができたが、術前の使用は公的医療保険の適用外とされていた。今年4月、厚生労働省は術前の使用も医学的に必要性が高いと判断して、製薬会社による臨床試験(治験)を経ずに保険の適用を認めた。術前の使用については、医師の主導で2007年に治験が行われた。102人の患者に術前に点滴したところ、46.3%でがんがなくなった。治験に参加した大阪医療センター乳腺外科の増田慎三医師は「半数近くの人のがんが消えるという結果が出たことで、患者さんに、『たちの悪いがんだけど、術前からいい薬が使えますよ』と言えるようになった」と話す。(2011年 9月20日 朝日新聞)
Apr 17, 2012 08:59

腫瘍小さくして摘出
国立がん研究センター中央病院乳腺外科の明石定子医長から、がん細胞だけを狙って効果を発揮する分子標的薬「ハーセプチン」で腫瘍を小さくしてから手術をしようと提案された。乳房を温存できる可能性があったからで、女性は同意した。ハーセプチンの点滴が始まると、使用する別の抗がん剤の副作用で脚がむくみ、手足が正座の後のように四六時中しびれた。右胸のしこりは徐々に小さくなっていった。「副作用がつらくても、治療に前向きになれた」と話す。6月下旬、しこりは触れてもわからないほど小さくなり、明石さんに「温存手術もできる」と言われた。診断時の選択肢としては考えられなかったことだ。しかし、55歳という年齢や、妹も乳がんだったことから、少しでも再発の危険を避けるため乳房全摘を選んだ。今後、しばらくハーセプチンの治療を続ける。(2011年9月20日 朝日新聞)
Apr 16, 2012 09:20

乳がん治療「ハーセプチン」
乳がんに効く抗がん剤「ハーセプチン」が、手術の前から使えるようになった。腫瘍が大きくて乳房をすべて摘出しなければならない場合でも、術前に薬を使って小さくすれば、乳房を温存できる可能性が高くなる。今後の乳がん治療の選択肢が広がりそうだ。東京都の会社員女性(55)は昨秋、入浴中に右の乳房にえくぼ大のへこみを見つけた。乳腺科クリニックで超音波(エコー)とX線(マンモグラフィー)検査をすると、「乳がんの可能性が高い」と告げられた。紹介された国立がん研究センターに行くと、小さな腫瘍が芋づる式に連なる多発型とわかった。「7年前に妹を乳がんで亡くしたこともあり、定期的に検診を受けていた。なぜ見つからなかったのかショックだった」。針を刺してがん細胞を取って調べると、がん細胞の表面に「HER2」というたんぱく質が多いタイプとわかった。このタイプは転移しやすく、経過が悪いと考えられている。乳がんの中で15~20%を占める。(2011年9月20日 朝日新聞)
Apr 15, 2012 08:56

遺伝性乳がん・卵巣がん
もしかして、遺伝性乳がん・卵巣がん?(母方、父方であてはまれば、チェックを) □40歳未満で乳がんを発症した人がいる □卵巣がん(卵管がん・腹膜がん)の人がいる □転移ではない乳がんを2個以上、発症した人がいる □男性で乳がんになった人がいる □家族に乳がん発症者が3人以上いる □「トリプルネガティブ」の乳がんといわれた人がいる □家族にBRCAの遺伝子変異が確認された人がいる 一つでもチェックがあれば、遺伝性乳がん・卵巣がんの可能性が、一般より高いと考えられる。
チェック項目にあてはまり、心配な人は検査を。遺伝カウンセリングや検査の相談を。がん研有明病院(東京)、京都大付属病院など全国約40施設(http://hbocnet.com または http://www.familial-brca.jp/where/) 出相談できる。カウンセリングを受け、意思が固まれば血液検査へ。費用は二十数万円。家族や自分の環境、時期などを考え、あえて検査しない人もいる。(4月3日 朝日新聞)
Apr 08, 2012 13:44

「前向きに」全摘を決断
姉を4年前に卵巣がんで亡くした東京都の女性(43)は昨春、左乳房のしこりに気付いた。姉に付き添い、神経質なほど検診を受けていた。それだけに衝撃だった。病院で乳がんと診断された。家族の病歴を告げると、医師にHBOCの可能性を指摘された。遺伝子を調べてもらうと、結果は「BRCA1遺伝子に変異あり」。驚きも悲しみの感情もわかなかった。乳房を全摘するか、温存するか、迷っていたが、「(再発リスクが高いという)検査の結果を、前向きに生かそう」と全摘することに決めた。卵巣も取ってしまいたくなったが、主治医からは「焦らずに、落ち着いてからにしましょう」と諭された。3カ月に1度、超音波と血液で卵巣がん検診を受ける。医師らの支えが心強い。知人らが容易に「うちは『がん家系』なのよ」と話すのを聞くことがある。「家族にがん患者が多くても、遺伝と関連が薄いがんもあるし、遺伝子レベルで調べると一人一人のリスクは違う。遺伝性のがんを正しく理解して欲しい」。(4月3日 朝日新聞)
Apr 07, 2012 09:16

遺伝性がん 検査し予見 3
がん研有明病院(東京都)の新井正美・遺伝子診療部長は「がん予防につながる対策を示し、患者さんの意思を尊重する。情報管理は細心の注意を払う」と話す。遺伝子の変異があった場合、乳がんは早期発見が可能で、いくつかの治療の選択肢があるが、卵巣がんは自覚症状が出にくく、治療が難しい例が少なくない。3カ月~半年おきに検診を受けるほか、がんのリスクを減らすことを目指して、健康な卵巣を手術で切除することも選択肢のひとつになる。国内でも一部の病院でこの手術を行っている。ただし、公的医療保険が適用されず、自費で80万~100万円近くかかる。中村清吾・昭和大学教授(乳腺外科)は「この手術はまだ実施例がごくわずかだが、将来はリスクがある患者さんの選択肢になりうる。まず、HBOCについて広く知ってもらい、がん予防につなげたい」と話している。(4月3日 朝日新聞)
Apr 06, 2012 08:47

遺伝性がん 検査し予見 2
この遺伝子に変異がないか調べる検査は、公的医療保険の対象外で現在は二十数万円かかる。検査会社ファルコバイオシステムズ(京都市)によると、国内では昨年末までの8年弱で、研究も含め約500件の検査が行われたという。HBOCの可能性があると分かれば、専門医がいる病院では、医師や認定遺伝カウンセラーが、遺伝カウンセリングの外来で患者の相談に応じる。治療の選択肢のほか、遺伝情報に意義や取扱の注意点なども示される。(4月3日 朝日新聞)
Apr 05, 2012 08:56

遺伝性がん 検査し予見
女性の二十数人に1人が発症するといわれる乳がん。このうち、5~10&程度は、遺伝の影響を強く受けたタイプと考えられている。「遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)」と呼ばれる。最近は、カウンセリング態勢を整え、遺伝子の検査を受けられる病院も増えている。HBOCは、BRCA1、BRCA2という遺伝子の変異と密接な関係がある。海外の複数の検査を分析すると、BRCA1に変異があると約4割の人で、BRCA2の変異では約1割で、70歳までに卵巣がんになるリスクが高まるという。乳がんリスクは、BRCA1で約65%、BRCA2で約45%だ。男性でも、乳がんや膵臓がんなどのリスクが高まる。(4月3日 朝日新聞)
Apr 04, 2012 09:27

治療続けながら石巻思う 2
治療を進めながら、仮住まいのペンションを出て、アパートを見つけ、引っ越した。石巻で開いていたピアノ教室の部屋に似て、明るくて温かみがあり、ひと目で気に入った。いまは週5回、ヘルパーが訪問し、掃除や買い物などの家事を手伝ってもらっている。病院は週1回の間隔で通う。新しい抗がん剤による治療は今年2月に終り、別の抗がん剤に切り替わった。いまは方針に身を任せようと思っている。リンパの流れをよくするため看護師がしてくれるマッサージが気持ちよく、ありがたい。鴨川市で知り合った友達はみんな親切で、菜の花畑の花見やハーブ教室に連れていってくれた。石巻の古い友人や避難先で一緒だった人たちも、何かにつけ便りをくれる。いまの治療を続けて、どのくらいまで良くなるのか、わからない。そして、もう再び石巻に戻ることはないと思うけれど、故郷のニュースは常に気にかかる。「エンヤートット、エンヤートット」、昔は嫌いだった地元の大漁節を、いまは気がつくと口ずさんでいる。そんなとき、房総とつながっている石巻の海に、思いをはせる。(3月18日 朝日新聞 患者を生きる 被災の地から 乳がん より)
Apr 02, 2012 08:44

治療続けながら石巻思う
生まれ育った宮城県石巻市を離れ、千葉県鴨川市の亀田総合病院で乳がんの治療を再開した木村輝子さん(66)は、4カ月間の入院生活を経て、昨夏の盆明けに退院した。左手はまだ腫れており、ものを持つことも難しかったが、右手中心で身の回りのことは何とかこなせた。しかし、すぐに約2週間の再入院を余儀なくされた。蚊に刺されて、傷口から菌が入ったようで、左胸や腕が真っ赤に腫れた。38度を越す熱も出て、緊急入院となった。リンパ浮腫がある患者に多い、化膿性の炎症の蜂窩織炎だった。一段落した昨年10月、新しく使われだしたばかりの抗がん剤による治療が始まった。週に1回、数分間の点滴を2週続け、その次の週は何もしないというサイクルで比較的体への負担が少ない。点滴の翌日は体調が悪くなったが、心配していた副作用の脱毛の症状は出ず、腫瘍マーカーの値も順調に下がっていった。(3月18日 朝日新聞 患者を生きる 被災の地から 乳がん より)
Apr 01, 2012 08:35

千葉に転院、抗がん剤再開 2 
4月12日、小野沢さんの乗用車に乗り、鴨川市に移動した。助手席を倒し、その上に敷かれた毛布に寝て、ソーシャルワーカーと一緒に石巻を離れた。約7時間の長旅だった。亀川総合病院の病室にはシャワーが備え付けてあり、震災以来初めて体を洗った。初日は8回も浴び、左胸や左腕の患部を何度もお湯で流した。担当の乳腺外科の坂本正明さん(38)は、紹介状を見て、まだ使える薬がいくつもあることを確認してから伝えた。「抗がん剤をやらないと、症状はよくなりませんよ」。石巻にいた頃は、脱毛や吐き気などの副作用が嫌になり、抗がん剤治療は4カ月間続けただけでやめていた。でも、震災に遭い、はるばる鴨川まで来たんだから、・・・・。木村さんは覚悟を決めた。坂本さんの期待通り、膿はなくなり、腕の腫れもある程度ひいて、腫瘍マーカーの値も順調に下がっていった。顔色はどんどんよくなった。「退院できますよ」。坂本さんの言葉に、木村さんも、看護したスタッフも、数カ月前のことをうそのように思った。8月、被災者に部屋を設けてくれた市内のペンションに入った。(3月17日 朝日新聞 患者を生きる 被災の地から 乳がん より)
Mar 31, 2012 09:10

千葉に転院、抗がん剤再開
乳がんの症状が進み、宮城県石巻市の避難所でほぼ寝たきりだった木村輝子さん(66)を昨年4月7日、1人の医師が訪ねてきた。石巻赤十字病院に応援に来ていた、千葉県鴨川市の亀田総合病院在宅医療部長の小野沢滋さん(48)。看護師らから情報をもらい、様子を見にきた。左手は野球のグラブのように腫れあがり、腕はリンパ浮腫がひどかった。がん組織が皮膚を突き破り、漏れ出た体液が肌着を褐色に染めていた。「これはひどい」と思い、「うちの病院に来ませんか」と提案した。「行きます」。木村さんは即答した。近くに住む姉とおいも避難所に来て、「本人がいいなら」と同意した。数十分のやりとりで鴨川行きが決まった。通院していた石巻赤十字病院の主治医は当時、災害対策本部で指揮を執っていた医師の一人、古田昭彦さん(51)だった。小野沢さんはすぐ連絡を取り、了解を取り付けた。移動の日までの6日間、病院に入院させてもらった。(3月17日 朝日新聞 患者を生きる 被災の地から 乳がん より)
Mar 30, 2012 09:09

投げやりな姿勢変った 2
外はみぞれが舞っていた。市役所の職員が津波の恐れを告げ、「高台に逃げて」と呼びかけていたが、そこまで歩けない。道路が冠水し始め、道端のフェンスにつかまりながら、近くの市役所に逃げようとした。その瞬間、気がついた。「なあんだ。私は『生きていたい』のね」。目が覚めた。市役所にたどり着き、何とか3階まで上がった。津波は2階まで押し寄せていた。寒さに耐え、数日間を過ごした。食事の配給に無理して並ぶうち体は弱っていった。おにぎりは固くて冷たく、のどを通らない。「スプーン一杯でいい。おかゆが欲しい」と思った。その後、市中央公民館に移り、講堂の隅にパイプ椅子を並べて寝た。周囲の人が心配し、応接用の椅子を持ってきてくれた。日に日に食は細り、トイレに「行く以外動けなくなった。「私、ここで死ぬんだわ」。周囲が「希望を捨てないで」と励ましてくれたが、限界だった。4月7日。朝一番で、木村さんのもとへ向かってくる人がいた。(3月16日 朝日新聞 患者を生きる 被災の地から 乳がん より)
Mar 29, 2012 09:21

投げやりな姿勢変った
「ここで車にひかれたら、死ねるかしら」。左の乳がんが手術できない状態だと知った2年前から、宮城県石巻市の木村輝子さん(66)は折に触れ、そう思ってきた。だが、生きることへの投げやりな姿勢は、震災で変った。ピアノ教室と英会話の講師で、忙しく充実した一人暮らし。6年ほど前、左腕の腫れに気づいたが、最初は「筋肉の病気」との診断だった。胸にもしこりを感じ、2010年5月、石巻赤十字病院を受診して、乳がんとわかった。左胸は岩のように固く変色し、リンパ節や胸膜にも転移。夏から抗がん剤を打ち、11月からはホリモン剤を飲んだ。がんは再び大きくなり、また抗がん剤を勧められたが、「つらい治療はもう嫌」と、ホルモン剤だけですませていた。昨年3月11日午後2時46分。JR石巻駅近くの自宅居間で、お茶を飲んでいると、重い和服ダンスがベッドに倒れてきた。テーブルの下へ潜りブルブル震えながら、「私は大丈夫」と声に出して3度繰り返した。肩掛けバッグに財布と1日分の薬を入れ、長靴を履いて外へ出た。(3月16日 朝日新聞 患者を生きる 被災の地から 乳がん より)
Mar 28, 2012 09:08

どう変わる 乳がんの外科治療
保険適用で乳がんの外科治療はどう変わるのか。一度温存手術をして、放射線治療を行うと、その後再建ができにくくなります。保険が適用されれば無理な乳房温存手術が減り、初めから再建を選ぶ方が増えるのではないでしょうか。日本の乳房再建の今後の見通しは。今は人工乳房に関してのデータを厚生労働省で審査している状況です。一刻も早く承認してもらうために、日本の診療で得られたデータを追加で提出し、安全性の保証を高めていきます。シリコンを長時間体内に入れていても大丈夫か。シリコンを入れることでがんが増える懸念もありましたが、2006年にアメリカでその心配はないと判断されました。シリコンの周りが少し硬くなることがありますが、その点は形成外科の医師に相談していただければと思います。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 20, 2012 09:13

米国の乳がん患者 乳房再建の実態
「乳がんであっても私は私、治療を終えても自分らしく生きたい」という「サバイバーシップ」の考え方を持っている人が多いのです。いま、がん治療は次の段階に入っていて、不治の病というより慢性疾患としてとらえ、その後の人生をより良く生きるための治療が求められています。サバイバーシップも患者さん発信の考え方ですが、乳房再建が保険で認められるようになったのも、、ジャネット、フランケットという乳がん患者が国会議員に働きかけ、国を動かしたからです。乳がんになった事実は受け入れていかなければなりません。しかし、私たちも保険適用のように、変えるべきものは勇気を持って変えていきましょう。聖路加国際病院・乳腺外科部長・ブレストセンター長・山内英子先生。(朝日新聞 広告特集より) 
Jan 19, 2012 09:06

米国の乳がん手術患者
アメリカでは今まで主流だった温存手術率が下がり、切除手術率が上がってきています。理由は3つ考えられます。一つは、MRIなどの検査で乳房内の病変がよく見つけられるようになったこと。二つ目に、遺伝性乳がん病巣がん症候群の遺伝的要因が血液検査で分かるようになり、遺伝の可能性が発覚した人が切除を選択すること。そして、再建技術が進んだことで、乳房切除へのハードルが下がったためです。アメリカでは年間約15万人が乳房切除の手術を受け、再建手術率は47%、その大半が人工乳房を選択します。続く・・・・。聖路加国際病院・乳腺外科部長・ブレストセンター長・山内英子先生。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 18, 2012 09:31

人工乳房保険適用の署名活動
検診で乳がんを発見したときには、腫瘍が5センチ近くありリンパ節へ転移していたため、すぐに全摘をしました。手術後、乳がんの「がん友」に再建した胸を見せてもらい、人工乳房での再建手術を決意しました。変わっていく体を「乳がんなんだから」と受け入れたつもりだったのですが、内心では大きな喪失感に襲われていました。しかし、納得のいくきれいな胸を作ることで、乳房再建はがんばった自分へのご褒美、「キャンサーギフト」なのだと実感できました。そして、「きれいに 手術 本音で 再建」の頭文字を取って「KSHS」を立ち上げたのです。私たちは乳房再建が乳がん治療のゴールになるよう、「人工乳房保険適用」を署名活動で訴えています。希望するすべての患者さんに、乳房再建を選択する自由を与えてください。 KSHS代表・溝口綾子氏。(朝日新聞 広告特集 より)
Jan 17, 2012 10:33

乳がん後の乳房再建術の保険適用のお願い
私は15年前に乳がんで左胸を切除しました。乳がんの患者会であるあけぼの会には入院と同時に入会し、患者同士で話したり勉強会に参加したりして助けられました。その後、右胸にもがんが見つかり全摘。両胸がないことで起こる、胸部の強い締め付けがつらかったです。見た目が気になって銭湯に行けず、健康診断が嫌で受診しなかった時期もありました。最初は装着するタイプの人工乳房を作ったのですが、衣料用の接着剤を使って貼るため、肌がかぶれてしまいました。そこで、再建手術に踏み切ることにしたのです。いまでは本当に満足しています。しかし、やはり経済的負担は大きかったので、保険の適用が必要だと思います。乳がんは手術から再建までが治療です。これからも、再建した胸と一緒に長生きしていきたいと思います。あけぼの会広報・鈴木節子氏。(朝日新聞・広告特集 より)
Jan 16, 2012 19:45

「乳がんとともに生きる」対談
日本医科大学乳腺科教授・芳賀駿介先生・女優 倍賞千恵子氏。倍賞・私は10年前、右の腋の下のしこりに気づいて、乳がんの手術をしました。芳賀・腋の近くということは温存手術ですね。一番乳房を残しやすい場所です。なかには乳房切除をせざるえを得ない場所にがんができる場合もあり、医者としてはどうやってきれいに再建するか、というところまで考えて治療に取り組んでいます。でも、そこで立ちはだかるのが費用の問題です。倍賞・私は温存できましたが、全摘したとしても温泉などにいくと思います。人に見られたら「どうか乳がん検査を受けてくださいね」って勧めます。でも、人はそれぞれ受け止め方が違いますから、再建したい方ができないのはおかしいと思います。芳賀・乳房再建が保険適用になって患者さんそれぞれの思いに合わせて選択肢が増えるといいですよね。(朝日新聞・広告特集 より)
Jan 15, 2012 09:43

乳がん手術患者の乳房再建術
乳房の再建には、自分の体の一部を胸に移植する方法と、人工乳房を挿入する方法の2種類があります。自家移植の場合は保険が適用されますが、背中やおなかの筋肉・脂肪を切り取るため大きな傷がつき、手術に2~5時間かかります。人工乳房を挿入する場合は、ティッシュ・エキスパンダー(組織拡張器)という皮膚を伸ばすための装置を半年から1年ほど入れて、人工乳房に入れ替えることになります。手術は30分から1時間ほどで終り、乳房の周辺以外に傷はつきません。がん切除の手術前に再建への意思表示があれば、切除と同時に人工乳房を入れて一度に再建手術も済ませられることもあります。現在の人工乳房は「コヒーシブシリコン」という、粘度が高く固形のようなシリコンインプラントを使うことが多く、さわり心地はやや硬くなりますが、破損して中身が流れ出すようなことはありません。しかし、このインプラントの薬事承認が得られていないため、保険が適用されないのです。アメリカはもちろんのこと、シンガポール、韓国、台湾、タイなどアジアの国々ではすでに人工乳房は薬事承認されており、日本は遅れをとっています。早急に人工乳房が保険適用されることを望みます。昭和大学医学部乳腺外科教授・中村清吾先生 (朝日新聞・広告特集 より)
Jan 14, 2012 09:06

乳がんの現状と治療について
いま日本人女性の罹患率が一、番高いのは乳がんです。乳がんは比較的若い年齢で罹患率のピークがくるため、治療後の生活の質をいかに保つかも重要です。以前は、再発を防ぐために筋肉やリンパ節を切除する手術が主流でしたが、現在では放射線治療が発達したこともあり、乳房温存手術が多く行われています。しかし、無理な温存手術を行うと、再発の可能性は高くなります。乳がん治療は、きちんと治す「根治性」と見た目を整える「整容性」の両立が必要です。「温存か、全摘か」ではなく、「温存か、再建か」の選択肢をすべての患者さんがもてるようになってほしいと思います。がん研有明病院乳腺センター長・岩瀬拓士さん (朝日新聞・広告特集 より)
Jan 13, 2012 08:53

「新薬ハラヴェン」通院治療も可能
ハラヴェンは、エーザイが開発した抗がん剤で、今年7月に発売された。細胞分裂で重要な役割を担う微小管が伸びるのを抑え、がん細胞が増えるのを抑える、という仕組みだ。女性の主治医の高野利美・臨床腫瘍科部長は「乳がんの薬に、また一つ選択肢が増えた」という。国際共同治験では、再発後、ハラヴェン以外の抗がん剤を試した患者762人を、ハラヴェンだけを使う患者と他の抗がん剤やホルモン剤治療を受ける患者に無作為に分けて効果をみた。その結果、生存期間の中央値は、ハラヴェンを使った患者は13.2カ月、他の治療を受けた患者は10.5カ月と、2.7カ月の延命効果が確認できた。日本でも80人を対象に効果や安全性を確認する治験が行われ、同様の結果が出た。(朝日新聞)
Nov 26, 2011 08:53

再発乳がん 広がる選択肢
乳がんが再発した患者向けに、日本発の新しい抗がん剤「ハラヴェン」が登場した。ほかの抗がん剤が効かなくなった後でも、生存期間を延ばす効果が確認された。数分間の点滴で終わるため、通院治療も可能だ。治療の選択肢が広がると期待されている。東京都品川区に住む会社員の女性(54)は9月から、虎の門病院(東京都港区)でハラヴェンによる治療を始めた。乳がんが見つかったのは11年前。全摘手術を受け、ホルモン治療を続けたが、2005年に肝臓に再発・転移した。その後、腹膜にも転移。複数の抗がん剤を使ったが、腫瘍マーカーの値が上がってきたため、薬を切り替えた。週に1回の点滴を2週間続け、3週目は休む、というサイクルで、仕事との両立も可能という。「点滴は3分ほどで終わる。会社に一刻も早く戻りたいので、助かります」と話す。(朝日新聞)
Nov 25, 2011 08:37

乳がん早期発見の大切さ
名古屋では今年初めて開催された。準備段階から携わり、様々な場所で乳がん早期発見の大切さを呼びかけてきたのが、タレントで書道家の矢野きよ美さんだ。久屋大通公園を発着地に10月8日、約1000人が参加したスマイルウオークでは、パワフルな語り口で河村たかし名古屋市長とトークを繰り広げた。壇上にはマンモグラフィーの機械も登場した。「名古屋の女性には『自分のことは後でいいわ』という人が本当に多い。女性だけでなく、お父ちゃんや子どもにも、検診の大切さを知ってもらいたい」と力説する。活動に関わるようになったのは、2008年。その後の検診で、要再検査と診断された。精密検査へ向かった病院の待合室で友だちと出合ったという。彼女は乳がんで、手術もしていた。「診察室で大丈夫だと結果を聞いて出てきたとき、その子が、よかった、って泣いて言ったの」。改めて乳がんは身近な病気だと感じた。以来、どんな服装のときも毎日必ずピンクリボンのバッジを胸元につけている。(朝日新聞)
Nov 24, 2011 08:11

ピンクリボンフェスティバル2011
開催8年目の神戸では、毎年10月1日に実施されるライトアップに今年から神戸海洋博物館が加わり、ピンクに染まった夜景が乳をがん月間の始まりを告げた。15日に開かれたシンポジウムでは、約600人の人が耳を傾けた。16日に東遊園地を発着地として行われたスマイルウオークには、ゲストにアーティスティックシンクロコーチの小谷実可子さん、歌手のアグネス・チャンさんを迎え、約3500人が参加した。仙台の10月1日の街頭キャンペーンには、震災後に本拠地を仙台に移した女子バレーボールチーム「仙台ベルフィーユ」の選手ら仙台推進委員会のメンバーが参加。啓発パンフレットやピンクリボンバッジを配った。ゲストにプロフィギアスケーターの八木沼純子さんを迎えて29日に開催されたスマイルウオークには、約1600人が参加した。(朝日新聞)
Nov 23, 2011 08:03

乳がん検診 希望の輪
乳がん月間の初日である10月1日に東京ミッドタウンで開催されたピンクリボンスマイルウオークには、約5600人が参加。スポーツキャスターの荻原次晴さんらが参加者とともに街を歩いた。タレントの山田邦子さんが団長で、がんの闘病経験がある芸能人ら総勢16人による「スター混声合唱団」のコンサートも開かれた。会場では、乳がん検診無料クーポン券の枚数限定配布が行われた。2日のシンポジウムには約750人が参加。専門医による講演のほか、乳がん経験者でモデルのMAIKOさんが、タレントの中島史恵さんとの対談で家族や周囲の人に支えられて治療を乗り切った経験を話した。(朝日新聞)
Nov 22, 2011 08:18

乳がん早期発見には定期的な検診
各自治体が乳がん検診の受診率アップに向け、様々な事業を進めていますから、そうした助成を活用し、40歳を過ぎたら2年に一度はマンモグラフィ検診を受けるようにしましょう。お風呂上りなどにご自身の乳房を注意深く触り、しこりを自己検診する習慣も身につけていただきたいものです。、乳がんは女性だけの問題ではありません。奥さんや家族、友人や同僚など、大切な人を乳がんで失わないために、男性から乳がん検診の定期的な受診を勧めてあげてください。奥さんが乳がん検診を受ける日には、ご主人がお子さんの面倒を見てあげて、受診しやすい環境を作るような心がけも大切だと思います。(朝日新聞)
Nov 09, 2011 08:03

乳がん早期発見で低侵襲治療
乳がんは、早期発見できれば「治療しやすいがん」だそうですが、ひと昔前まで、乳がんの手術は乳房及び腋窩のリンパ節を大きく、広範囲に切除していたため、腕にひどい腫れが生じたり、運動障害が発生したりしていました。現在、腋窩リンパ節の見張り番である「センチネルリンパ節」を病理学的に検査し、ここに転移が見られなければリンパ節はそれ以上切除しない低侵襲な手術が可能になりました。さらに、腫瘍の大きさが3.0センチ以内であれば、乳房を温存することができます。エストロゲンの分泌を抑え、がんの再発を防ぐ「ホルモン療法」も進歩しています。(朝日新聞)
Nov 08, 2011 08:11

増え続ける乳がん患者数
乳がん患者数の増加が著しいそうですね。初経の低年齢化、閉経の高年齢化、平均初産年齢が遅くなっていることや出産・授乳歴の無い女性が増えていることなどが、乳がん増加の主な原因です。乳がんの発生には、「エストロゲン」という女性ホルモンが深くか関わっているのですが、早い初経、遅い閉経、出産・授乳歴の減少などによって、乳腺の細胞ががん化しやすくなっているのです。タバコを吸い続けると肺がん、紫外線を浴び続けると皮膚がんのリスクが高まるのと同様、エストロゲンに曝露される期間が長いほど、乳がんリスクが高まります。閉経後、卵巣からのホルモン分泌はほぼストップするのですが、その後は脂肪組織で女性ホルモンが産生されるため、閉経後の肥満も乳がんのリスクとなります。その他、過度の飲酒、喫煙習慣も乳がんのリスクファクターです。(朝日新聞)
Nov 07, 2011 08:48

乳がんの1/3再発後に型変化
乳がん患者の3人に1人は、最初に診断された時と再発後では、がんのタイプが変化していることがわかった。がん組織を調べる検査は通常、診断時にしか行われず、再発後に「効かない」治療を受けている患者が相当数いる可能性が出てきた。同様の変化は、他のがんでも起きる可能性があるという。スエーデンのカロリンスカ研究所が26日、欧州集学的がん学会で発表した。乳がんには、女性ホルモン陽性でホルモン療法が効くタイプと、女性ホルモン陰性で抗がん剤のハーセプチンが効くタイプ、いずれも効かないタイプがある。研究チームが、1997年から11年間に再発した119人を調べたところ、3人に1人の割合で女性ホルモン陽性から陰性に変わったり、反対に陰性から陽性に変わったりしていた。また15%が、ハーセプチンの効果に影響するたんぱく質が変化していた。定期的にがん組織を病理検査せず、途中でがんの「性格」が変わったことに気づかない場合、患者は最適な治療を受けられなくなる。(朝日新聞)
Sep 27, 2011 07:38

◆再発乳がんでも落ち着いて 3
このところ、乳がん治療は驚くべき速さで進歩しています。再発がんに効く薬も次々に認可されています。のりこさんは5週間の放射線治療を済ませ、現在は2種類の抗がん剤を組み合わせた化学療法を受けています。免疫が下がって発熱したり、指先がしびれてお皿を取り落としたりしますが、それでも、初発時の抗がん剤の副作用によるすごい吐き気に比べれば楽勝なんだそうです。のりこさんが書いた再発乳がんの詳しい治療経過は「福岡がんサポートセンター」のサイト(http://www.fcsc.jp/)で読むことができます。胸側から照射した放射線が、そのままの形で身体を通り抜けて行き、背中に赤く皮膚炎のあとを残している珍しい?写真もありますよ。(西日本新聞・波多江伸子の続・楽しい患者ライフ より)
Dec 27, 2010 09:55

◆再発乳がんでも落ち着いて 2
のりこさんが最初の乳がん手術をしたのは3年前です。実母を胃がんで亡くし、四十九日の法要もすまない時期に、自分のおっぱいにもしこりが見つかったのです。しこりは8個あり、大きなものは3センチ。抗がん剤で小さくして乳房ごと摘出し、術後はホルモン療法をしていました。2歳の坊やを抱え、今後の生活への不安や再発への恐れで眠れない日々が続いたある日、思い切って西日本新聞サークル「元気が出る患者の集い」に参加したことが、患者として成長するきっかけとなったとか。「ひとりで闘病して再発していたら、今、とても耐えられないと思います」(西日本新聞・波多江伸子の続・楽しい患者ライフより)
Dec 26, 2010 10:35

◆再発乳がんでも落ち着いて
「がん・バッテン・元気隊」の事務局長、とがわのりこさんの乳がん再発と骨転移が分かったのは、今年の夏のことでした。「元気隊」は、博多どんたく港まつりパレードから始まった福岡市のがん患者団体ネットワーク。娘のような年恰好の事務局長に頼っていた代表・波多江は「ど、どうしよう・・・」とうろたえたのですが、本人は落ち着いていました。何でも相談できる親身な主治医がいますし、再発転移しているけれど、元気に生活している先輩患者を何人も知っていましたから。おまけに「元気隊」には乳がん患者代表の運営委員さんたちがたくさんいて、最新の治療情報を居ながらにしてゲットできます。そんな安心感や仲間のおかげで、のりこさんは落ち着いていられるのだそうです。(西日本新聞・波多江伸子の続・楽しい患者ライフより)
Dec 25, 2010 10:59

◆裏方通じ学ぶ
東海大学健康科学部の学生たちは、2007年からスマイルウオーク東京大会で受付や誘導などのボランティアを行っている。今年も保健師、看護師、福祉職などを目指す29人が参加した。同大学の錦戸典子教授(52)が、活動への参加が学生の成長と大学の社会貢献につながればと学生に呼びかけ、参加が始まった。(朝日新聞)
Dec 10, 2010 10:36

◆乳がん 「大丈夫 明日は笑おう」
参加3回目のタレント、山田邦子さん。今年も3都市でのウオークに参加し、シンポジウム神戸会場では講演も行った。2007年に乳がんが見つかり、手術、放射線治療を経て、現在もホルモン剤を飲みながら活動を続けている。山田さんの話す体験談は、「闘病」という言葉からイメージする苦しさとはほど遠い。「乳がんの患者仲間は見てすぐわかるんですよ。美人が多いの。だから私もなるべくしてなったんです」とあくまでも明るい語り口だ。「こんなに明るい私でも、泣く日もあります。でも今日泣いても明日笑えばいい」。乳がんと向き合う経験をしたからこそ、山田さんの言葉は心に響く。(朝日新聞)
Dec 09, 2010 09:09

◆ホテルも協力

神戸ポートピアホテル、ホテルオークラ神戸など神戸の代表的なホテル6社でつくる「KOBEホテル6社会」も協力している。10月には接客にあたる従業員がピンクリボンバッジを付けるほか、宿泊プラン、イチゴやモモなどを使ったピンク色の限定カクテル、ケーキなど、ホテルごとに工夫をこらして乳がん啓発を行っている。(朝日新聞)

 

Dec 08, 2010 09:06

◆女子プロレス団体 ファンの手紙、背中押す
選手の里村明衣子さn(31は入団前の2003年、デビュー当初より応援してくれていた30代前半の女性ファンから、乳がんになったという手紙を受取った。何度か届いた手紙には、闘病の不安や苦しみ、さらには「必ず手術を成功させて、元気になって試合を身にいきたい」という決意や、これ以上つらい思いをする女性を増やさないためにも、乳がん検診率がもっとあがらないものかという思いが書かれていた。里村さん自身、プロレスの世界で年齢を重ね、体への意識が高まるにつれ、ひとごととは思えなくなったという。そんなときにかかわることになったピンクリボン活動。「リングの上から呼びかけることで、女性だけでなく男性にも関心を持ってもらえるのでは」と、乳がん月間の10月には毎年、試合でPRを行う。(朝日新聞)
Dec 07, 2010 11:30

◆乳がん検診 一歩前へ

乳がん早期発見の大切さを伝えるピンクリボンフェスティバルは、趣旨に賛同し、自分たちなりの方法で協力している多くの人々に支えられている。その一つが地方初の女子プロレスの団体、センダイガールズプロレスリングだ。2006年に仙台で旗揚げし、現在所属選手は6人。立ち上げ前から、女性ならではの社会貢献活動ができないかと考えていたところ、フェスティバルを知り、ピンクリボン活動に参加し始めた。(朝日新聞)

Dec 06, 2010 10:24

◆乳がん 自己検診、どういうふうにしたら?
閉経前の人は、月経終了後1週間くらいの時期(排卵から月経終了までは乳房が張るため)に、閉経後の人は毎月、日にちを決めて行うとよいでしょう。方法は①見る:鏡で乳房の左右差、変形がないか ②触る:指を滑らせるように、つままずに全体を触ります。入浴時やあおむけになると触りやすくなります。③搾る:乳頭からの分泌を確認しましょう。(西日本新聞)
Dec 04, 2010 11:29

◆乳がん検診、痛いって聞くけど・・・?
乳房専用のレントゲン検査「マンモグラフィ」のことですね。これは、お乳を上下と左右から板状の器具で挟んで撮影するので、圧迫による多少の痛みを伴います。マンモグラフィは柔らかいお布団の中にある小さなボールを捜すのと同じで、ある程度お乳を平たくしないと小さな乳がんまで見つからないんですよね。でも最近は「思ったより痛くなかった」といわれる方が多くなってきました。(西日本新聞)
Dec 03, 2010 12:17

◆乳がん手術をしないですむ方法は?
大切な乳房を傷つけたくない気持ち、よく分かります。でも、畑に雑草が生えたと考えてください。根っこから引き抜くのが手術、火で焼くのが放射線、除草剤をまいて枯らすのが抗がん剤だとすると、最も土や作物を傷つけないのは、雑草を引き抜く方法ですよね。手術が一番体や乳房への負担が少なく、しかも確実な方法なんです。ただし、がんの大きさによって切除する範囲が違ってきますから、そのためにも早期発見が大切。もし大きくなってから見つかったとしても、抗がん剤やホルモン剤で小さくしてから温存手術する方法もありますから、あまり悲観することはありません。(西日本新聞)
Dec 02, 2010 13:02

◆もし乳がんになってしまったら?
手術が治療の第一選択肢となります。しこりが3センチ以内で乳腺の一部分にとどまっていればお乳を残す温存手術が可能で、リンパ線は取らずにすむことが多く、後遺症や再発の心配も少なくなります。2センチ以内で見つかれば90%は治るし、非浸潤がんという初期であれば100%治ります。手術の後に放射線や抗がん剤やホルモン剤などによる治療を受けることもありますが、いずれにしても、がんが小さなうちに見つかれば負担は少なくてすみます。(西日本新聞)
Dec 01, 2010 10:43

◆乳がん検診の費用は?
受付順だと長く待たされることもありますが、完全予約制のところだったら1時間程度で済むと思います。費用は地域によって多少の違いはありますが、40歳以上であれば市町村が7割ほど負担しますので、本人負担は千数百円ほどです。ランチ1回分ほどの値段ですから、30歳位から1度は受けて、40歳以上になったら定期的に受けていただきたいですね。(西日本新聞)
Nov 30, 2010 10:41

◆乳がんって、どんな病気?
乳がんは、母乳の通り道である乳管にできる悪性の腫瘍で、多くはしこりという症状で見つかります。今、日本では18人に1人がかかる病気になっていて、将来はもっと増えると予想されています。最も多いのは40~50代の女性ですが、若い方や高齢の方、そして少数ですが男性でもなる可能性があります。(西日本新聞)
Nov 29, 2010 21:15

◆乳がん検診、何歳から始めるべき?
マンモグラフィ検診の対象は40歳以上。40歳未満に対する効果に関しては有効だとする報告がありません。まずは自己検診からうやってみましょう。ただし、20代でも乳がんを発病する場合はあるので、(特に家族に乳がんの人がいる場合など) 毎月1回は自己検診を行い、若いころから気をつけておく必要はあります。何か気になる症状がある場合は専門医を受診してください。(西日本新聞)
Nov 28, 2010 16:25

◆超音波(エコー)検査にドキドキ・・・
最初にゼリー状のものを塗られるとき、注射の消毒をされているような気分になってドキドキ・・・。検査中は自分にも画像が見えるので、「あの黒いのって何?」「あの白いのは大丈夫?」と、またドキドキ。そこで先生方の話を思い出し、「ここで見つかっても、きっと早期だから治療すれば大丈夫よね」など、頭の中でいろんな思いが渦巻いていました。(西日本新聞)
Nov 26, 2010 11:55

◆痛くなかった!マンモグラフィ検査
緊張して検査室に入ると、あれ?かわいい!病院らしからぬ室内装飾に、なんだか安心感が。すぐに若い女性の技師さんが来られ、「初めてだったら、ちょっと痛いかもしれませんが」と言いながら、パパッと手早く検査してくださいました。ずっと「大丈夫ですか」と声を掛けられていたので不安を感じる暇もなく、私の返事が「大丈夫です」から「痛い」に変わらないうちに「撮りまーす」という声が聞こえ、あっけなく検査終了。検査着を着たまま前を開けるだけでよかったので、恥ずかしさもあまり感じませんでした。(西日本新聞)
Nov 25, 2010 11:03

◆乳がんになっても 乳房は残せる?
病変の大きさ、広がりによって、術式は決定されます。最近では全体の3分の2方が乳房温存手術(乳房を全部取らず部分的に切除する手術)を受けています。乳房を全部切除した場合でも、後で乳房を作る再建手術もあります。さまざまな治療法がありますので、担当医とよく相談しましょう。
Nov 24, 2010 09:53

◆ハッピーマンマ
「ハッピーマンマ~乳がんから女性を守る会~」は2003年7月①乳がん早期発見のための啓発 ②乳がん患者と家族のケアおよびサポートの充実 を目的に、医師や看護師、そのほかの医療従事者、乳がんに携わるさまざまな職種のメンバーが中心となって発足。2005年にNPO法人となり、2010年4月には国税庁長官認定のNPO法人(認定NPO法人)となった。「マンマ」はラテン語で「乳房」の意味。「ハッパーマンマ」の言葉には「乳がんで悲しい思いをする人を一人でも少なくしたい」「たとえ乳がんになっても本人や家族にハッピーと感じてもらえる時間を持ってほしい」との思いが込められている。(西日本新聞)
Nov 22, 2010 10:55

◆ピンクリボン
乳がんの「早期発見・早期治療」の大切さと検診の必要性を呼びかける世界的なキャンペーン。またはそのシンボル。1980年代の米国で、若くして乳がんで亡くなった女性の母親が、孫に「悲劇が繰り返されないように」と願いを込めてピンクのリボンを手渡したのが始まりといわれている。二本では「乳がん月間」に当たる毎年10月、乳がんを啓発するウオーキング実施など、イベントが多く開かれる。参加者はピンクリボンを掲げたり、ピンクを基調とする色を施したりして周知を促している。(西日本新聞)
Nov 19, 2010 14:24

◆乳がん死の友を思って 2

伊東さんは育児や家事、仕事で忙しい中でも友人の言葉を忘れなかった。そして、ようやく今年7月、NPO法人グリーンリーフ(http://npo-greenleaf.com/)を設立した。活動の柱は乳がん検診の啓発。受診率の低さを何とかしたかった。ただ活動するにもお金がない。着目したのが小中学校。会場として無料で貸してもらい、乳がん講演会を各地の小中学校で催す計画を思いついた。第一弾として9月末、自分の子どもが通う赤坂小でPTA主催で開くことができた。母親ら約80人が集まった。講師は同法人理事で浜の町病院乳腺内分泌外科部長の大城戸正行医師(52)と、乳がん患者で臨床検査技師の中原由美さん(47)。どちらも無償で引き受けてくれた。大城戸医師は「日本では20人に1人が乳がんにかかる」などと語り、検診の重要性を訴えた。中原さんは、乳がんの手術を9年前に受けたことや、乳がん患者の経験を生かそうと、乳がん検診の仕事にも携わる中で「幼いわが子を残して死ねませんから」と毎年受診する30代女性と出会ったことなどを報告した。(西日本新聞・聴診記より)

 

 

Oct 13, 2010 10:01

◆乳がん死の友を思って
福岡市に住む伊東美紀さん(45)は、約5年前に乳がんで亡くなった友人と、その子どもたちのことを思うと、今も涙がこみ上げてくる。2児の母親だった友人が息を引き取ったのは35歳のとき。寒い冬だった。当時、長男は小学2年生で「もうママの声が聞けない」と悲しんでいた。長女はさらに幼く、幼稚園の年長さん。春から小学生だった。友人は赤いランドセルは用意してやれたが、手をつないで一緒に入学式に行くことはできなかった。若かった友人は、自分が病魔に襲われるとはつゆとも思わず、胸のしこりには気付いても、すぐには医療機関にかかからなかった。診察を受けたときには転移が進んでおり手の施しようがなかった。「もっと早く検査を受けていればよかった。私、ばかだった」と悔しがった。伊東さんには「私のようにならないよう、ほかのお母さんたちにちゃんと検査を受けるように伝えて」と訴えた。(西日本新聞)
Oct 12, 2010 15:39

◆がん患者の子どもに奨学金 2
神戸市の一宮典子さん(48)は3年前に乳がんが見つかり、手術と抗がん剤治療を受けた。だが術後の後遺症で左腕にリンパ浮腫が出たため、重い荷物を持てなくなり退職。現在は生活保護を受けながら、医療事務のパートとして働く。「病気が分かったとき、一番心配だったのは子どもたちの将来だった。奨学金は本当にありがたいです」。事務局長の松田寿美子さんによると、年間12万円の奨学金を高校卒業まで支給。昨年は100人以上の応募があったという。応募でが、母親の診断書や死亡診断書、収入証明書が必要だが、ほとんどの家庭が年収200万円台で経済的に困窮しているケースが多いのに驚いたという。奨学金の申請、または支援に賛同する人など、問い合わせはJ・POSH事務局(06-6910-2900)。
Oct 01, 2010 09:22

◆がん患者の子どもに奨学金
母親が乳がんで亡くなったり、闘病中で働けず経済的な理由から就学が難しかったりする高校生のために、ピンクリボン推進団体「J・POSH」(大阪市)が今年度から、月1万円の奨学金を助成している。返済の義務はなく、現在は30人が利用している。来年度以降も対象を広げたいと支援者を募っている。神戸市の高校3年生、一宮風花さん(17)は4月から、奨学金を受取っている。「お母さんが生活に苦労しているのが分かっていたので、生活費を補えてよかった」。母親の典子さん(48)はシングルマザーとして、郵便配達をしながら風花さんと短大生の長女(21)、大学生の長男(19)を育ててきた。続く・・・(朝日新聞)
Sep 28, 2010 09:10

◆検診の受診率向上
空いている時間はほぼすべて、啓発活動で全国に行っています。そこで富山の検診受診率が高いと聞いた。なぜだろうと思ったら、とてもやり手のおばさんたちのグループがいるらしいんです。「あなた、もう行ったの、行ってないの。今日行く?」って。口コミってばかにならないですよね。ボランティアによる個人勧奨ですね。例えば昨年から始まった検診の無料クーポン券。日本対がん協会のデータによると、かなり受診率が上がっているんです。経済的な理由もあるかもしれないけれど、個別の名前あてにくるということが大事です。(朝日新聞)
Sep 25, 2010 17:41

◆検診による早期発見は、経済的にもメリットが
乳がん世代は仕事とか子育てとか、お金も一番大切な時期。進行再発乳がんは、亡くなるまで抗がん剤を使うし、新しい薬は高い。(医療費の負担が一定額を超えると払い戻しが受けられる)高額療養費制度を使っても負担は大きいです。お薬代、高いですよね。がんの患者さんが「苦しい」と闘っているのは、抗がん剤の副作用がほとんどなんです。もちろん延命できることはいいことなんだけれども、その時期が非常につらくなっている。しかも、それが一番お金が必要な時期に起きているという意味では、やはり早期に見つけることが必要なんです。(朝日新聞)
Sep 23, 2010 11:39

◆乳がん治療は長く、仕事との両立も大変 
手術後の放射線治療は、28回通いました。仕事とのやり繰りが大変でした。通っているときには本当につらくて。主人に支えてもらいました。放射線がつらいというイメージは、日本人に刷り込まれています。治療しているときにやけに怒りっぽくなったんです。自分が一生懸命だったんで、一生懸命やっていない人を見つけるたびにイライラした。あ、これは異常だと思って、カウンセリングを受けました。おっぱいの形が変形して、申し訳ないとも思ったので、主人には「離婚しても構わないんだけど」と言いました。そしたら、「いや、僕は全然何とも思わない」て言ってくれたの。サルを含めて、人間以外の動物というのは、授乳期を除いて、女性のおっぱいがこれほど膨らんでいないんですよ。それは気にしすぎです。(朝日新聞)
Sep 22, 2010 16:05

◆早期発見なら9割方治る

早期発見であれば、9割方は完治します。ただ、(放射線被曝や不必要な治療を受ける可能性が高まるので、特に気になることがなければ)20代からのマンモグラフィー検査はするべきじゃない。米国でも実は、40代についてはやらないほうがいいという勧告もでているんです。検診というのは、プラスとマイナスがあり、少なくとも国レベルでも40代からしか勧めていません。(朝日新聞)

Sep 20, 2010 19:48

◆乳がんの検診受診率
乳がんの検診受診率って、20%ぐらい。どうして低いんでしょうね。言っても受診率が上がらない。そこでこの懇談会ができて、呼ばれたんですよ。「検診を受けましょう」「はい」とはならない。がんとはどんな病気かとか、なぜ検診を受けなければならないのかということを、理解してもらわなければいけない。検診が怖いと言っている人は、どうぞご自由ですから。ミュージシャンの川村カオリちゃんも乳がんで亡くなりました。彼女たちは最後の最後に検診を受けるのは大切だというメッセージを残している。本当にそうなんですよね。「がんが見つかったら怖いから行かない」という人には、「自分は死なない」という感覚があるんです。今日も乳がんで亡くなる人がいます。年間、1万人以上が乳がんで亡くなる。でも早期発見できれば死なないですよね。(朝日新聞)
Sep 19, 2010 09:57

◆乳がん 検診のススメ
タレントの山田邦子さんは3年前、テレビ番組への出演をきっかけに乳がんが見つかった。東京大医学部放射線科の中川恵一准教授とは啓発活動の中で知り合い、公私ともに仲がいいという。共に50歳の2人が、「乳がん検診のススメ」を話し合った。山田さんは、中川さんが座長を務める厚生労働省「がんに関する普及啓発懇談会」の委員でもある。(朝日新聞)
Sep 17, 2010 11:07

◆10月、ピンクリボンフェスティバル
早期に発見できれば、治る可能性が高いと言われる乳がん。しかし日本の検診受診率は低く、先進国で唯一、乳がんで亡くなる人は増えている。こうした状況を変えようと、「乳がん月間」の10月、全国でピンクリボンフェスティバルが始まる。街や建物がピンク色に変えられるほか、ウオーキングやシンポジウムなど、早期発見の大切さを訴える催しが開かれる。(朝日新聞)
Sep 14, 2010 19:56

◆食生活改善とがん予防
アメリカなど脂肪摂取の多い国民に乳がんが多いのは事実です。ただその理由は、脂肪を多く摂れば他の栄養素も多く摂ることになり、全体としてカロリーが増えるからです。カロリーバランスが乳がんの真のリスクです。脂肪は悪者視されることが多いのですが、良い脂肪を適切に摂ることはとても大事なことが分かってきています。私たちは何かが体に良くないと聞いたら排除して、いいと聞いたらそればかりに走りがちです。やはり消費者が賢く評価し、選択する必要がありますね。それを取り入れたとき体調がよかったという自分自身の経験値も大事だと思います。(朝日新聞)
Jul 13, 2010 09:22

◆乳がん検診の必要
乳がんは、早く見つければ乳房の形もかわらずきれいに治せます。でも進行がんで見つかると、乳房を全部取る必要があったり、治療による患者の苦痛や費用も大きなものになります。マンモグラフィーという簡単な方法で早期発見できるのですから、ぜひ検診を受けていただきたいですね。家庭の中心である女性ががんになると、家庭崩壊につながるような不幸な事態になりますから。(朝日新聞)
Jul 12, 2010 16:39

◆食生活と乳がんの関係
乳がん予防においては、食生活も重要です。日本ではみそ汁や納豆、豆腐に含まれるイソフラボンと乳がんの関係の研究が盛んに行われています。イソフラボンの摂取が乳がんの発生を抑える可能性を示唆するデータも出ています。さらに青魚に含まれるEPAやDHA、乳酸菌などと乳がんに関する研究も進んでいます。最近では、ビタミンDが乳がんのリスクを減らす可能性があるとの研究報告も出ています。日本人の乳がん発生率や死亡率は、欧米から比べればまだ低いレベルにあります。そこには日本人の食生活も大きくかかわっていることでしょう。今後も、乳がん予防における食生活の重要性について、疫学的、科学的研究を進め、その関係を解明して、予防に役立てることが重要です。(朝日新聞)
Jul 11, 2010 09:12

◆乳がんのリスク因子
乳がんは臨床で見つかるまでに平均で10年かかります。シンガポールでは20代の乳がん発生が増えていますが、10代からのライフスタイルがその後の乳がんの発生に影響を与えることも考える必要があるでしょう。乳がんのリスク因子として一般的に言われているのは、遺伝子異常、女性ホルモン、肥満、運動不足、食事、糖尿病、たばこ、、アルコール、放射線などです。よって乳がんの予防は、これらのリスクを避ける、またはリスクを下げることとなります。例えば乳がんの大きな要因である女性ホルモン。何らかの理由で卵巣を切除した女性の乳がんリスクは、100分の1になるといわれています。女性ホルモンは、乳がんの増殖をサポートするように働くと考えられており、女性ホルモンの受容体に影響を与えるエストロゲン受容体調整薬などの薬剤を投与することで、乳がんの発症を抑えることができるとの研究報告があります。(朝日新聞)
Jul 10, 2010 08:56

◆乳がん予防と食生活
現在、乳がんは非常に増えています。2000年の時点で、女性のがんのトップになりました。日本人の乳がんの発生ピークはおおむね50歳ですが、ほぼすべての年齢層で発生率が増加しています。まずは乳がんが、国民病のひとつになりつつあることを認識していただく必要があると思います。欧米では、検診の普及、薬の進歩により、90年代以降、死亡率が減少しています。しかし日本では残念ながら、死亡率が減少に転ずるまでには至っていません。日本は欧米に比べると発生頻度も死亡数も4割程度と低いのですが、ともに急激に右肩上がりで増えているのが問題です。日本人は元来、欧米人より乳がんになる確率は低いのですが、海外で生まれた日系人の発症率は欧米人とさほど変わりません。子どもの頃海外に移住した人の場合、海外で生まれた日系人の半分ほどの発症率だといわれています。そのことからも、乳がんの発症には、人種そのものよりも、環境やライフスタイルなどが大きくかかわっていると考えられます。(朝日新聞)
Jul 09, 2010 08:38

◆乳がん検診 20~30代やめて
乳がんで24歳で亡くなった女性を取材した番組「余命1カ月の花嫁」をきっかけにTBSが展開している20~30代を女性を対象にした乳がん検診を中止するよう求める要望書を、医師ら38人が9日、同社に提出した。20~30代への乳がん検診の有効性に科学的根拠はなく、不必要な検査につながるなど不利益が大きいと指摘している。要望書を提出したのは、中村清吾・昭和大教授や上野直人・米MDアンダーソンがんセンター教授ら、乳がん治療の第一線で活躍する医師のほか、がん経験者、患者支援団体のメンバーら。「科学的根拠のない検診を、正しい情報を発信すべきテレビ局が行うことは倫理的に問題が大きい」として、検診の中止を含め活動の見直しを求めた。また検診を20~30代女性に限定している理由などを問う公開質問状を送った。国は指針で、乳がん検診は40歳以上を対象にマンモグラフィー(乳房X線撮影)検査と、医師が胸の状態を診る視触診の併用を推奨している。要望書は、20~30代女性への検診は、放射線被曝やストレスを増やし、がんを見逃す場合もあると指摘した。TBSは2008年から検診を実施。これまでに約7千人がマンモ検診を受けた。(朝日新聞)
Jun 11, 2010 11:02

◆乳がんの43人が動画で語る
乳がんの患者43人が動画で語る内容は、病気の経過や生活の変化に合わせて細かく分類されている。一つ一つの時間は1~3分程度。公開されているのは400を超す。動画とは別に内容は文字で読むこともできる。これとは別に、乳がん検診、診断のための検査、病院・医師の選択など、話題ごとに体験者の声を集めて整理もしている。たとえば「病院・医師の選択」を探ると、「自分の場合はこうだった」という語りが紹介される。主治医以外の医師から治療について意見を聞いた後、どちらの病院で手術を受けるかなど、体験者の選択はさまざまだ。闘病生活のあらゆることが語られる。術後の後遺症や脱毛だけでなく、生き方・お金・家族との関係に及ぶ。「抗がん剤が高価で、副作用のないときは費用を稼ぐため仕事に出なくてはならなかった」 「父も入院していた。先の治療を考えて、医療扶助をうけた」などの語りもある。(朝日新聞)
Jun 10, 2010 09:09

◆私のがん、ウエブで語る
がんと診断された。どんな治療が良いか、親や子へどう説明しよう、仕事や治療費は・・・。患者が直面した悩みを集めるウエブサイト「健康と病いの語り」が、乳がん体験者の声を紹介している。多くの患者に共感を得てもらい闘病の支えにしてほしいという思いが込められている。「アレルギー反応がひどくて、(乳房の)皮膚が破れてしまったんです」 パソコンの画面に映る30代の女性は、8年前に受けた乳がん手術や乳房再建の体験を話し始めた。告知直後に一人になったとき、恐怖感に襲われたが、看護師から淡々と入院手続きの説明を受けて拍子抜けした。特定の抗がん剤しか効かず、その後、健康食品や訪問販売の健康機器を購入した。「治療が終わった、よかった、とは思えなくて、自分は何もしないのが不安だった」と、この女性は思いを語る。ウエブサイトは、「健康と病いの語り ディペックス・ジャパン」(http://www.dipex-j.org/)が」運営。昨年12月に20~70代の乳がん体験者43人が語る様子を収めた動画の公開を始めた。1日に200~400人がアクセスし、1人当たりの平均視聴時間も9分と通常の平均とされる視聴時間より3倍ほど長いという。
Jun 09, 2010 09:38

◆お金との闘い

サラリーマンの夫(50)と私立大学に通う娘(18)と、賃貸マンションに住む。治療を始める前は、カード会社の事務パートでつき10万円ほど稼いでいたが、薬の副作用で退職せざるを得なかった。スーパーに行く回数を減らし、旅行にも行かなくなった。本来なら、老後の貯蓄と夫の実家への仕送りをしなければならないが、その余裕がない。「私に老後はないでしょうから、夫一人なら何とかなるでしょうが・・・」 乳がんが見つかったとき、娘は中学1年生だった。大学に通う姿も見られた。「でも、生涯治療が必要で何百万円もかかる。治療をやめたほうがいいのかなあと、罪悪感さえ持ってしまいます」(朝日新聞)

 

May 31, 2010 09:28

◆1万円札に羽が生えたかのように飛んでいく
東京都目黒区に住む転移性乳がん患者の女性(49)は5年間、抗がん剤「ハーセプチン」の点滴を受けている。「この薬があるから生きていられる。でも家族に迷惑をかけて、本当に申し訳ない気持ちです」。年間の治療費は約170万円。うち、自己負担は80万円近くに上る。ハーセプチンは、体内の特定の分子を狙い撃ちする「分子標的薬」と呼ばれる新しいタイプの薬だ。再発・転移した乳がん患者にも効果がある一方、治療に終わりはない。150ミリブラム入り1瓶が約56000円。1カ月あたりの治療費は、従来の抗がん剤治療より2~6倍も高い。女性は週1回、都内の病院に通院し、点滴を受ける。自己負担3割でも毎回、「1万円札に羽が生えたかのように飛んでいく」という。続く・・・。(朝日新聞)
May 30, 2010 11:21

◆乳がんの検診受診率
乳がんは早期発見・治療につながれば9割以上が助かるとされる。しかし検診受診率が7割を超える欧米では、約20年前から乳がんによる死亡率は下がっているのに対し日本の死亡率は上がる一方だ。日本では2004年度から、マンモグラフィー検診の対象年齢が50代以上から40代以上になった。しかし乳がんの検診受診率は20%前後で、国は2011年度までに50%以上に引き上げることを目指している。今年度は40j~60歳を対象に、5歳刻みで検診無料クーポン券を配布。新年度も引き続き配る方針だ。(朝日新聞)
Apr 05, 2010 10:01

◆乳がん検診 日本どうする
高齢になるにつれ乳がんになる割合が上がっていく米国とは異なり、日本では40代後半が最も乳がんになりやすい。国立がんセンターの祖父江友孝がん情報・統計部長は、作業部会の結果をもとに、日本と米国の乳がん死亡率で補正し、1人の乳がん死亡を防ぐのに必要な検診受診舎数を試算した。その結果、39~49歳は2418人、50代は1983人、60代は852人となり、米国に比べ年代別の差は小さかった。米国より死亡率が低いため、人数は多くなった。(朝日新聞)
Apr 03, 2010 11:05

◆乳がん患者の子に奨学金
乳がんで親をなくしたり、闘病中の乳がんの親がいたりする高校生向けに、返済の必要がない奨学金ができた。乳がん患者は年々増えており、就学中の子どもがいる若い人は多いのが特徴だ。高額の医療費のために子どもが中退せざるを得なくなるケースも多く、乳がんの啓発運動をしているNPO法人「J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)」(大阪市)が、「せめてもの支えに」と今年から本格的に始めた。この法人は、姉を乳がんで失った乳腺外科医、田中完児さんが中心になって設立し、2003年に初めてNPOの認証を受けた。検診の呼びかけなどを続けてきたが、多くの患者から「医療費が高く、子どもに勉強を続けさせる余裕がない」という話が寄せられていた。心残りのまま亡くなった母親もいたという。がんや交通事故の遺児向けなど、様々な団体による奨学金はあるものの、「特定の秒にしぼったものは全国初では」と同法人。奨学金は月1万円で、募集人員は30名。親の乳がんにからんだ経済的理由で修学の継続ができない人が対象で、高校卒業まで支給する。(朝日新聞)
Dec 08, 2009 09:47

放射線治療3日~5日で 乳がん摘出後、負担少なく
乳がん治療で、がん部分のみ摘出する「乳房温存手術」を受けた後は、5週間で25回ほど通院する放射線治療が必要だ。だが通院が負担な人も多く、1回当たりの放射線量を増やし、治療を3日~5日で終える「加速乳房部分照射法(APBL)という方式が広まりつつある。乳がん手術を受ける人のうち、半数以上が温存手術を受けている。だが、がん部分を切除しても、周囲にがん細胞が残り再発する可能性がある。そこで、乳房全体に1日1回、2グレイの放射線を計25回ほど当てる「全乳房照射」が標準治療となっている。摘出したがん部分周辺での再発リスクは3分の1に下がる。だが、摘出部分から離れた部位の再発リスクは、放射線を当てても当てなくても、ほぼ変わらない。それならば乳房全体に放射線を当てずに、摘出した部分に集中して当てればいいのでは、・・・というのがAPBIの考え方だ。公的医療保険がきき、入院費用などを含めると、全乳房照射とほぼ同じ同額の十数万円(3割負担の場合)が自己負担となる。九州中央病院(福岡市)では2007年1月から、同じように乳房に小線源を入れる内部照射を実施している。「マンモサイト」と呼ばれるバルーンを胸に挿入するもにで、1日2回、5日間の通院で済み、これまでに3人に実施した。マンモサイトは米食品医薬品局(FDA)が認可しており、米国では約5万人の患者がすでに利用している。だが日本では未承認のため、この組織内照射法は公的医療保険がきかず、治療費約80万円は全額個人負担となる。(3月8日朝日新聞)
Mar 08, 2009 16:49


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