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がん新免疫療法 了承
治療法がなくこれまで救えなかったがん患者などに、新しい免疫療法が計画され、24日厚生労働省に了承されました。がん患者の体内の免疫細胞を取り出し、遺伝子操作をしてがんに対する攻撃力を高めて、再び体内に戻すというもの。今後新たながん治療法として期待されています。
Jan 28, 2018 21:04

精子凍結 周知に課題
男性は、抗がん剤や放射線の治療で、精子を作る機能が低下し、精子の数や運動率が減ることがある。独協医大越谷病院(埼玉県)は昨年7月、治療前に精子凍結を希望するがん患者のための「リプロダクションセンター」を開設した。射精障害があり精子を採取できない場合は、精巣にメスを入れて受精できる精子を取り出すこともある。岡田弘センター長(泌尿器科)は「目標ができることで、治療に前向きになる人が多い」と指摘する。しかし、こうした情報が十分に伝わっていない。岡田さんが首都圏の血液内科約20施設に尋ねると、9割超が精子凍結の必要性を感じていたが、実施は3割未満。知識を持つ泌尿器科医が少なく、眼の診療科との連携も不十分という。横浜市立大市民総合医療センターも精子凍結をしている。費用は1年目が1万5千円(検査診療費は別)で、1年更新で1万円づつかかる。2012年1月から昨年5月までに165人(13~60歳)が精子を凍結した。血液がん、精巣がんの患者が多く、使った4人のうち、3人が妊娠、2人が出産にこぎつけた。湯村寧・生殖医療センター部長(泌尿器科)は「まずは主治医に希望を伝え、相談してほしい」という。(10月21日 朝日新聞 がんと暮らしより)
Jan 02, 2017 11:16

公的保険適用のぞむ声
陽子線治療と、威力がさらに大きい重粒子線治療は「粒子線治療」と呼ばれている。医療原子力技術研究振興財団によると、粒子線治療ができる施設は現在、国内に13カ所ある。さらに、2015年12月に神奈川県立がんセンターが、2016年3月には岡山大学と津山中央病院が合同で始める予定だ。日本の治療施設数は2014年末の時点で、米国の17施設に次いで多いという。治療を受けた患者は年々増加している。国内で初めて放射線医学総合研究所重粒子医科学センター(千葉県)が治療を始めた1994年度は56人だったが、5施設となった2003年度には921人に、2013年度は4705人に上る。粒子線は、X線よりも集中的にがんに照射でき、正常な組織への影響を抑えられるメリットがある。粒子線が向いているのは、前立腺がんや肝臓・胆管がん、肺がん、膵臓がんなどだ。メディポリス国際陽子線治療センター(鹿児島県)の菱川良夫センター長は「固形の腫瘍には効果があるが、白血病のような血液のがんのほか、広範囲に転移したがんなどには適さない」と話す。照射技術や照射装置の新保によって、新しい部位のがんへの試みも始まっている。メディポリス国際陽子線治療センターではこの6月、従来は手術で取り除いていた直系15ミリほどの初期乳がんの60代の女性に対し、陽子線の照射だけで治せるかを調べる臨床研究をスタートさせた。ただし、粒子線治療は、ほかの治療法と比べて効果が優れていると充分に証明されているわけではない。また、粒子線治療は公的医療保険が適用されない。一つの部位につき、300万円前後かかる。厚生労働省から「先進医療」に認められ、粒子線治療以外の費用には保険が使えるものの、その負担の大きさに二の足を踏む患者もいるという。医療原子力技術研究振興財団の河内清光常務理事は「公的保険の対象になることを患者は望んでいます。進行がんで手術が不可能、抗がん剤で効果が出ないという患者にとっては、粒子線治療が大きな選択肢になることもあります」と語る。(6月27日 朝日新聞 患者を生きる 情報編より)
Jun 28, 2015 07:32

赤外線でがん破壊治験へ
人体に無害な光(近赤外線)を当ててがん細胞を壊す新しい治療法を米国立保健研究所(NIH)の小林久隆・主任研究員がが開発し、患者で効き目を調べる治験(臨床試験)を近く始める。光を受けると熱を出す特殊な化学物質をがん細胞の表面に結び付け、がんだけを熱で狙い撃ちする。この治療法は「光線免疫療法」。小林さんらが2011年、マウス実験だと8割でがんが完治したと発表。副作用が少ない新治療法になると注目を集め、オバマ大統領が翌年の一般教書演説で取り上げた。今年4月末、米食品医薬品局(FDA)が治験を許可。通常、動物実験から治験開始まで早くても5年以上かかるとされており、今回は異例の早さだという。米製薬ベンチャーと組んで準備を進め、約10億円の資金も確保した。治験ではまず、近赤外線を受けて発熱する化学物質を、特定のがん細胞に結びつくたんぱく質(抗体)に結合させた薬を患者に注射する。最初は、首や顔にできる頭頚部がんの患者10人前後で、近赤外線を当てずに副作用などがないことを確認。その後、患者20人前後で、近赤外線を当てて効果を調べる。3~4年後にがん治療薬として米国での承認を目指す。日本でも約2年後、安全性が確認された後の治験ができないか検討している。抗体はさまざまな種類のがんで開発が進んでいる。近赤外線はテレビのリモコンなどにも使われる無害な光で、当てる強さを調整することで、正常な細胞は傷付けず、がん細胞だけをたたくよう制御できる。将来的には、膵臓がんや肺がん、悪性黒色腫など悪化すると治療が難しいがんで、手術の際に患部に照射し、取り残したがん細胞を死滅させて再発を防ぐ治療法も検討しているという。(5月6日 朝日新聞)
Jun 14, 2015 11:22

高額療養費見直し あなたは
がんになったら、治療で仕事を休んだり、働く時間が短くなったりして、収入が減ることも多い。医療費の自己負担を軽くする「高額療養費制度」では、70歳未満を対象にした仕組みが今年1月に変わり、年収約770万円を超える人では負担が増えた。利用可能な保険や公的制度を知って欲しいと、ウエブサイトを立ち上げたNPO法人もある。この1月に見直された70歳未満の人の高額療養費制度では、自己負担の上限額が年収に応じてより細かく分類された。国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)のがん相談統括専門職・坂本はと恵さんは「負担が減った人もいますが、増えた人もいます」と言う。自己負担が減ったのは年収約370万円まで(住民税非課税者以外)の人で、逆に年収約770万円以上の人は増えた。例えば、ひと月100万円の医療費がかかった場合(窓口負担3割)、年収約370万円までは、見直し前は8万7430円だが、1月以降は5万7600円ですむ。年収約770万円~約1160万円は、1月以降は17万1820円と1万7千円近く増える。窓口負担が上限額ですむよう、治療開始前に自分が入っている健康保険組合などで「限度額適用認定証」などを入手するとよい。「年収約770万円以上の人は、『多数回該当』の負担も増えたことに注意してください」と坂本さん。多数回該当は、治療が長期化した場合に上限をさらに減らす仕組みで、直近の1年に3回、高額療養費の支給を受けていれば、4回目から適用される。その上限が9600~5万6700円増えた。大腸がん治療の化学療法のケースでみてみる。複数の抗がん剤を組み合わせた「mFOLFOX6療法」と分子標的薬のアバスチン(一般名ベバシズマブ)は切除できない進行再発がんに適用になる。2週間に1回治療を受ける場合、体重60キロ、身長約150センチの患者が最大限使用すると、1カ月分の薬剤費は約57万円。診療費や検査代を合わせると計約64万円、3割負担で19万2千円になるという。効果が無くなるまで使うことが多く、多数回該当になりやすい。「高額な抗がん剤が登場し治療期間も長くなっている。高額療養費制度があっても、費用負担に悩む患者は多い」と坂本さんは指摘する。(5月28日 朝日新聞より転載)
Jun 01, 2015 07:46

がん細胞、狙い撃ち
鹿児島大学(鹿児島市)は25日、がん細胞だけを狙って死滅させる新たなウイルス治療薬の治験を骨肉腫などの患者で始めると発表した。正常な細胞は傷つけないため、副作用が少ないと期待され、将来的にはさまざまながんの治療に使うことを目指している。治療は、実際に人に使って試す臨床試験。かぜの原因となるウイルスの一つ、アデノウイルスの遺伝子を組み替えた薬を使う。ほとんどの種類のがん細胞にある遺伝子「サバイビン」を見つけ、感染する性質がある。このウイルスを針で腫瘍に注入すると、がん細胞中で増え、機能を低下させながら死滅させる。鹿児島大大学院医歯学総合研究所の小財健一郎教授(遺伝子治療)らのチームが開発した。がん細胞をウイルスに感染させて破壊する「ウイルス療法」の一つ。ウイルス療法は手術、抗がん剤、放射線治療に次ぐがんの第4の治療法と期待されるが、世界でも実用例はない。鹿児島大が開発した薬は特定の遺伝子を目印にがん細胞を探すため、転移したものを含め全身のがんに効果が期待できるという。今回の治験はこのウイルスを世界で始めて人に使う試験。11月をめどに厚生労働省に治験計画書を提出し、承認されれば、来年1月にも同大病院で治験を始める方針だ。(5月26日 朝日新聞より転載)
May 28, 2015 08:10

中皮腫 待ち遠しい新薬 6
胸膜中皮腫の治療で日本の公的医療保険が適用されている抗がん剤は、シスプラチンとアリムタの併用だけだ。海外での臨床試験(治験)で、シスプラチン単独よりも生存期間が約3カ月延びたとして、国内でも治験が行われ、2007年に承認された。岡山労災病院の岸本卓己副院長(呼吸器内科)は「シスプラチンは長く使うと腎障害が出て、併用が難しくなる。新しい薬の開発が求められている」と語る。(2月17日 朝日新聞)
Mar 18, 2015 08:28

中皮腫 待ち遠しい新薬 5
兵庫医大病院で抗がん剤と手術、放射線照射と組み合わせる治療ができた患者約60人でみると、治療開始からの生存期間の中央値は2年4カ月だったという。人口動態統計によると、中皮腫の死亡者数は1995年が500人で、2013年は1410人。兵庫医大の中野孝司教授(呼吸器内科)は「患者数は2030年ごろまでは増え続ける可能性がある」と話す。(2月17日 朝日新聞)
Mar 02, 2015 12:44

中皮腫 待ち遠しい新薬 4
胸膜中皮腫は胸の痛みやせきなどの自覚症状が出たときは、進行していることが多い。X線検査では胸膜の異常は分かりにくい。治療は抗がん剤治療が一般的だ。早期に発見され、腫瘍が胸膜にとどまっている場合などは、片側の肺すべてと胸膜を切除する手術や、胸膜だけをはがす手術が検討される。胸膜は肺などに密着しており、腫瘍を切り取ることが難しいため、手術に抗がん剤や放射線照射を組み合わせる。(2月17日 朝日新聞)
Mar 01, 2015 08:30

中皮腫 待ち遠しい新薬 3
アスベストは、天然の繊維状の鉱物で、建物の耐火材や断熱材に使われた。1本の太さは毛髪の約5千分の1。空気中に漂いやすく、吸い込むと中皮腫や肺がんなどを引き起こす。輸入量のピークは1974年の35万トン。日本では2006年に製造・使用が全面禁止された。中皮腫は胸膜や腹膜などにできるがん。中でも胸膜中皮腫が大半を占め、ほとんどはアスベストの吸引が原因で起きる。潜伏期間は30~40年と言われている。(2月17日 朝日新聞)
Feb 28, 2015 08:41

中皮腫 待ち遠しい新薬 2
兵庫県の女性(73)は昨年10月、兵庫医大病院で胸膜中皮腫と診断された。腫瘍が肺を包む胸膜のあちこちにあったが、肺には広がっておらず、ステージは1期だった。「アスベストを吸った記憶もない。『まさか自分が』とショックだった」と振り返る。抗がん剤のシスプラチンとアリムタを併用する治療を、約4カ月間続けた。ほとんどの腫瘍が小さくなった。今後、胸膜を取り除く手術を受ける予定だ。(2月17日 朝日新聞)
Feb 27, 2015 08:19

中皮腫 待ち遠しい新薬
アスベスト(石綿)が原因で起こるがんの一種「胸膜中皮腫」は、治療が難しい。抗がん剤治療や放射線治療は効果が限られている。早期に発見できれば手術が可能だが、なかなか早い段階で見つけられない。患者はさらに増えることが予想され、新しい薬の開発が待たれている。(2月17日 朝日新聞)
Feb 26, 2015 08:28

GIST(ジスト)と標準治療
GISTは消化管間質腫瘍の略。胃がんや大腸がんなどが粘膜層の細胞異常で発生するのに対し、粘膜層の下にある筋肉層の細胞から発生する肉腫の一種。臨床試験を経て科学的に効果が証明され、専門の学会などが推奨する「標準治療」は、可能ならば手術で切除し、再発などのリスクが高いと判断されれば、抗がん剤グリベック(2003年承認)を飲む。切除不能な場合や再発・転移があれば、グリベックのほか、スーテント(2008年承認)、スチバーガ(2013年承認)の3種類の抗がん剤を使って治療する。10万人に2人程度が発症すると推定される。抗がん剤には延命効果があるが、抗がん剤での完治は難しいとされる。(2月17日 朝日新聞)
Feb 25, 2015 08:24

専門医 割れる意見 2
どういう場合に効果が期待できるのかある程度見極めた上で、臨床研究で証明しなければばらないという。日本胃癌学界では岐阜大が中心になって、全国の症例を集めている。国立がん研究センター中央病院の朴成和消化管内科長は「いい結果が出たとの症例はあるが、それだけではエビデンス(根拠)にならない。エビデンスに基づく治療は、現在のベストであるが、やるべき最低限のものだ。新たな治療法を作っていくには、エビデンスを超えた試みも必要になる。そのためには、科学的な妥当性と患者への十分な説明が求められる」と指摘する。(2月10日 朝日新聞)
Feb 18, 2015 08:20

専門医 割れる意見
化学療法から手術への転換は、大腸から肝臓に転移したがんを切除できない場合などで実施されてきた。大腸がんの治療ガイドラインは、化学療法が効いて切除可能となったら手術の検討を勧めている。だが、胃がんでは本当に効果があるのか。手術による不利益はないのか、などはまだ確かめられていない。専門医の間でも意見が分かれている。広島市民病院副院長の二宮さんは「外科の中には『化学療法で効果が出ているのに、あえて手術する必要はあるのか』という反対意見もあった」と話す。(2月10日 朝日新聞)
Feb 17, 2015 08:27

抗がん剤⇒手術 胃でも 3
国内では胃がんの約65%が1期に見つかっている。だが、遠隔への転移などがある4期になると、完全に取りきるのは難しい。その場合、手術をせずに化学療法を続けるのが標準的だ。最初の抗がん剤が効かなくなったら別の種類に変更していく。手術ができなくて始めた化学療法がよく効き、治療を手術に変えることを「コンバージョンセラピー」と呼ぶ。コンバージョンの意味は「転換」だ。手術することを前提に、状態を少しでもよくしようと、先に抗がん剤でがんをたたく「術前化学療法」とは異なる。広島市民病院では、これまで60人の患者に試みたという。(2月10日 朝日新聞)
Feb 16, 2015 08:21

抗がん剤⇒手術 胃でも 2
手術では胃の3分の2を切除した。自宅でふだんに近い生活ができた。しかし、2年半後に膵臓で、さらに1年後に肝臓で再発が見つかり、それぞれ放射線療法と、化学療法を組み合わせて治療した。化学療法をやめてから現在まで2年以上再発はない。胃がんは早く見つけて手術で取り除くことができれば、治りやすいとされる。(2月10日 朝日新聞)
Feb 15, 2015 08:24

抗がん剤⇒手術 胃でも
一方、副作用も強く、全身に倦怠感が出て、起き上がれなくなったり、ふらついて転んでけがをしたりした。半年後にはこれ以上、化学療法を続けるのが体力的に厳しくなった。主治医の二宮基樹副院長(消化器外科)に、抗がん剤をやめて手術への切り替えを打診された。抗がん剤はいずれ効かなくなると聞いていた。「手術でがんを取れる可能性がある」と言われ、決断した。(2月10日 朝日新聞)
Feb 14, 2015 08:57

化学療法が効いて転換 2
広島市民病院で、食事をとりやすくする補助的な手術を受けた。開腹した際、がんは膵臓まで広がり、周囲のリンパ節にも転移しており、切除は不可能と診断された。男性は「セカンドオピニオンを聞いたが、なぐさめられただけだった。3カ月か半年の命だと思っていました」と振り返る。手術後は2種類の抗がん剤を使う標準的な化学療法を続けた。がんが小さくなり、薬が非常によく効いていた。(2月10日 朝日新聞)
Feb 13, 2015 08:28

化学療法が効いて転換
手術ができないほど進行した胃がんは、抗がん剤治療をするのが一般的だ。抗がん剤がよく効いた患者に、さらなる状態の改善を目指して手術に切り替える方法が研究されている。しかし、効果はまだ確かめられておらず、手探りが続いている。広島県の男性(55)は8年前、胃がんと診断された。進行した状態の4期とみられた。診断の2年ほど前から食欲不振などの症状があり、1年前からは腹痛もひどくなっていた。不安はあったが、診断を受けるのを避けていたという。(2月10日 朝日新聞)
Feb 12, 2015 08:39

防ぐ・治す・新薬開発中 5
手術、放射線と並ぶがんの三大治療とされるのが、抗がん剤を使う化学療法だ。多くは、遺伝子などに作用してがん細胞の増殖を抑える効果がある。シスプラチンなどの白金製剤は、遺伝子に橋を架けるよう結合し、遺伝子がほどけないようにして弦細胞を分裂できなくする。このほか、遺伝子に損傷を与えるアルキル化剤、遺伝子合成を妨げる代謝拮抗薬など様々な種類がある。これらの抗がん剤は正常な細胞の分裂も邪魔するので一般的に毒性も強い。(1月20日 朝日新聞)
Jan 26, 2015 08:39

防ぐ・治す・新薬開発中 4
非環式レチノイドとアスピリンが効く主な仕組みは、酵素などにくっついて、がん細胞やがん化しかけている細胞の働きを正常にしたり、自死に導いたりすると考えられている。がんの再発を防ぐ薬として、これまで世界的に認められているのは、乳がん用のタモシキフェンくらいしかない。がん細胞の活動を活発化させる女性ホルモンの作用を妨げるとされる。武藤室長は「長期間飲むことになる予防薬は、副作用がほとんどないものでなければならない」と説明する。アスピリンは胃潰瘍などの副作用もあるので、効果とリスクの慎重な検討が必要という。(1月20日 朝日新聞)
Jan 24, 2015 08:43

防ぐ・治す・新薬開発中 3
清水講師によると、肝臓がんは肺発率が高く、不安を抱える患者も多い。清水講師は「3、4年後には医薬品の承認を得て、患者の元に届けたい」と話す。昨年2月、国立がん研究センターがん予防・検診研究センターの武藤倫弘・化学予防研究室長らは、風邪薬などに使われるアスピリンが大腸ポリープの再発を約4割抑えたという臨床研究の結果を発表した。ポリープは大腸がんの予備軍とされ、ポリープを抑えることで大腸がんの危険も減らせることが期待できるという。(1月20日 朝日新聞)
Jan 23, 2015 08:34

防ぐ・治す・新薬開発中 2
「良い結果が出た。深刻な副作用もなかった」。清水雅仁講師(肝臓病学)は期待を寄せる。この薬は「非環式レチノイド」といい、武藤泰敏・岐阜大名誉教授らのチームが開発した。チームは肝硬変の患者の肝臓ではビタミンAが少なくなっていることに目をつけ、ビタミンAに肝臓を守る力があるのではないかと考えた。ビタミンA自体は、大量に摂取すると発熱や肺炎、呼吸困難などの副作用が出る。化学構造の一部を変えたこの薬は、動物実験で肝臓がんを抑える可能性が示され、ヒトでの研究へと進んだ。(1月20日 朝日新聞)
Jan 22, 2015 09:08

防ぐ・治す・新薬開発中
がんにかかわる薬は、次々と開発が進められている。がんを治すだけでなく、がんを防ぐ薬につながるデータも出てきている。がんの薬をめぐる動きを整理してみた。岐阜大学は、ビタミンAを改良した薬で、肝臓がんの手術を受けた患者の再発を防げるかどうかを調べている。この薬を使わなかった約130人と使った約120人で、3年間で再発しなかった割合を調べる臨床試験(治験)を実施。使わなかったグループは29%で、使ったグループは44%だった。5年間の生存率も、使わなかったグループの67%と比べ、使ったグループは81%と高かったという。現在、さらに多くの患者で治験を進めている。(1月20日 朝日新聞)
Jan 21, 2015 08:44

小児がん 治療にタッグ 9
「がんの子どもたちを守る会」の山下公輔理事長は、拠点病院と地域の病院とのネットワークなど、支える体制ができつつあることを評価する。ただ、「ネットワークの外側にいるかかりつけ医にもつながるよう、自治体や医師会とも連携が必要」と注文する。子どもが病気になれば、最初はかかりつけの小児科医を訪れるため、その医師が拠点病院やネットワークの病院に相談できれば、より早く診断がつくことを期待できるという。(10月24日 朝日新聞)
Jan 09, 2015 08:37

小児がん 治療にタッグ 8
日本小児血液・がん学会理事長を務める堀部敬三・名古屋医療センター臨床研究センター長は「どういうがんは集約化し、どういうがんは身近で治療するのかを考えることが大切だ」と話す。特に数が少ないがんでは、拠点病院ではない医療機関のほうが診療実績が多い場合もあるとし、「疾患ごとの拠点も必要ではないか」と指摘する。治療だけでなく、教育や就労への支援、家族らの宿泊施設の整備なども求められている。(10月24日 朝日新聞)
Jan 08, 2015 08:54

「いつもと違う」迷わず伝えて 2
こんな感染症が疑われる時は、正確な診断のために検査が長引くことがあります。感染症対策は、診断と治療のバランスが大切です。つらい思いをさせてしまう場合でも「急がば回れ」で、それが患者さんの利益になると信じ、医師は判断しています。カギを握るのが、患者と医師との信頼関係。発熱や腹痛、せき、痛み、腫れ、皮膚の変化といった情報が診断に役立ちます。「いつもと違う」と感じたら、迷わずに医師に伝えてほしいと思います。感染症の対策や治療は、がんの状態によって異なり、標準治療の確立が難しい分野です。講義では、そんな感染症治療の現状を分かりやすく伝えたいと思っています。「がんと感染症」講師 荒岡秀樹さん (10月24日 朝日新聞)
Jan 07, 2015 09:09

「いつもと違う」迷わず伝えて
がんと感染症は「切っても切れない関係」です。免疫の低下などがんそのものの影響に加え、抗がん剤の副作用でもかかりやすくなっています。放射線や手術による治療でも同じ。感染症対策は、がん治療の重要なテーマです。がん患者が感染症にかかれば、さらに苦しみが増します。医師も検査はできるだけ素早く済ませ、早く治療をして苦しみを和らげてあげたいと思うのが自然です。しかし一方で、感染症の中には命にかかわり、絶対に見逃してはいけないものもあります。例えば、抗がん剤治療で血液中の白血球などが減ることで熱が出る「発熱性好中球減少症」は、その治療を最優先にし、がん治療を後回しにすることもあります。(10月24日 朝日新聞)
Jan 06, 2015 09:05

がん治療前に卵巣凍結 6
卵巣組織凍結の情報が患者にあまり伝わっていない課題もある。がん治療にあたる医師や生殖医療を担う産婦人科医らが参加する「岐阜県・がん生殖医療ネットワーク」は、出産を希望する患者を岐阜大の専門外来などに紹介している。岐阜大の古井辰郎准教授によると、昨年2月の発足以来、約60人が相談に訪れ、2人の卵巣組織を凍結したという。「がんの治療によって不妊になったとしても、治療前に情報を知っていたのと知らなかったのとでは、受け止め方が異なる」と話す。
Dec 16, 2014 08:55

がん治療前に卵巣凍結 5
研究会代表の聖マリアンナ医科大産婦人科の鈴木直教授によると、同大ではこれまでに160人分を保存。うちがん患者は42人で、乳がんが9割を占める。卵巣にがん細胞が混入するリスクがある白血病や卵巣がんなどは対象外で、組織の凍結は18~42歳、移植は18~46歳に限っている。「子どもを持ちたい気持はよくわかるが、まずはがん治療を優先すべきだ。主治医と十分に話し合うことが重要」と鈴木さんは指摘する。年齢によっては保存しても妊娠に可能性が低いことなどを伝えると、相談者の約7割は保存を選択しないという。(12月9日 朝日新聞)
Dec 15, 2014 10:05

がん治療前に卵巣凍結 4
卵巣組織の凍結では2004年にベルギーのチームが世界で始めて出産に成功した。海外の専門家のまとめによると、欧米を中心に約4千人の組織が凍結されており、これまでに約40人の赤ちゃんが生まれたという。日本での出産は、聖マリアンナ医科大病院(神奈川)で2012年と2014年に1例ずつあった。いずれも若くして月経がなくなる早発閉経の患者で、がん患者ではまだいない。国内外で生まれた赤ちゃんはいずれも健康だった。ただ、長期にわたる影響はまだわかっていない。米生殖医学会は「試験的な治療」と位置付けている。日本産科婦人科学会では今年4月、「安全性など、明らかでないことも多い」としたうえで、がん患者らを対象に卵巣組織の凍結を認める指針を出した。産婦人科医らでつくる「日本がん・生殖医療研究会」によると、国内では13施設が導入している。(12月9日 朝日新聞)
Dec 14, 2014 09:26

がん治療前に卵巣凍結 3
菊池さんは「卵巣組織凍結のメリットは、卵子に比べて短期間で保存できる点にある」と説明する。がんの場合、診断から数日以内に治療を始めなければならないこともある。しかし、卵子の採取には排卵誘発剤を使ってから2週間ほど必要なため、間に合わないことがある。また、排卵誘発剤を使っても卵子が採れる個数は限られるが、卵巣組織なら万単位での保存も可能だ。思春期を迎えていない子どもは、卵子を採取できないため、卵巣組織の保存しか方法はない。(12月9日 朝日新聞)
Dec 13, 2014 08:43

がん治療前に卵巣凍結 2
治療終了から約2年後の2012年7月、保存していた切片のうち2枚を、残っている右の卵巣に移植した。半年後、卵胞が育ち、女性ホルモンも通常レベルで分泌されていることが確認できた。がん治療前に保存していた卵巣組織が機能したのは国内で始めてだった。順天堂大では2010年から、がん患者を主な対象にして、卵巣組織の凍結に取り組んでいる。これまでに16~42歳の約30人に実施した。リンパ腫や小児がんの患者が多いという。入院期間は2泊3日。公的医療保険は適用されないため、2年間の凍結保存費用も含めて70万~80万円かかる。(12月9日 朝日新聞)
Dec 12, 2014 08:28

がん治療前に卵巣凍結
がん治療の影響で不妊になるのを避けようと、卵子をつくる卵巣組織を凍結保存しておき、治療後に戻す方法が試みられている。卵子の採取に比べ短期間で保存でき、より多くの卵子が残せるという。まだ研究の段階で広く知られていないため、将来妊娠を希望する人は、まず主治医に相談することが重要だ。血液がんの一種、悪性リンパ腫と診断された20代後半の女性は、順天堂大付属順天堂医院(東京)で2010年に卵巣組織を凍結保存した。事前に主治医から、抗がん剤の影響で卵巣が働かなくなり、妊娠できなくなる可能性が高いと説明されていた。産婦人科の菊池盤先任准教授(現付属浦安病院)が、腹腔鏡で左の卵巣を摘出。将来卵子になる「卵胞」が大量に含まれている組織を切り取り、縦横1センチ、厚さ1ミリの切片12枚を凍結保存した。(12月9日 朝日新聞)
Dec 11, 2014 08:51

小児がん 治療にタッグ 7
小児がんは、新たに診断される患者が推計で年の2千~2500人。診察する医療機関は約200あるとされ、1施設あたり10~12人の計算だ。医療機関によっては、経験の少ない医師が診断している可能性があり、小児がん患者が必ずしも適切な治療を受けられていないのではないかと懸念されていた。このため、2012年6月に閣議決定された「がん対策推進基本計画」には、5年以内に小児がん拠点病院を整備することが盛り込まれた。診療体制や診療実績、相談支援体制などをもとに、昨年2月、厚生労働省は15病院を指定した。小児がんを診る医療機関を拠点病院に「集約化」し、診療経験を重ねることで治療成績を向上させる。また、全国どこでも標準的な治療が受けられるようにすることも目指している。(10月24日 朝日新聞)
Dec 10, 2014 08:26

小児がん 治療にタッグ 6
小児がんは患者の親やきょうだいの暮らしにも大きな影響をもたらす。できるだけ自宅近くで治療を受けるのが望ましい。松本さんは「拠点病院だけに患者を集めるのではなく、小児がんの治療経験のある病院や成人の病院にも結びつけることが拠点病院の大切な役割の一つだ」と語る。生育医療研究センターは今年2月、国立がん研究センター(東京都中央区)とともに「小児がん中央機関」にも指定された。中央機関は15拠点病院のとりまとめ役。生育医療研究センターは今後、病理の画像データベースを設け、病理診断や放射線診断などを支援する。小児用の相談支援員の研修プログラムを作り、来年に研修を実施する。長期的なフォローアップを視野に入れた小児がんの登録方法も検討している。(10月24日 朝日新聞)
Dec 09, 2014 08:34

小児がん 治療にタッグ 5
国立生育医療研究センター(東京都世田谷区)は、関東・甲信越ブロックの4拠点病院の一つだ。松本公一・小児がん研究センター長によると、日本小児血液・がん学会に登録された約6200症例(2008~2010年)では、血液がんが固形がんよりもやや多い。しかし、全国15の拠点病院では、生育医療研究センターを含む12病院で固形がんが半数を超えていた。固形がんは小児科だけでなく、外科や整形外科などとの連携も必要だ。小児がんの中でもまれな疾患で専門家が少なく、拠点病院に集まる傾向があるという。(10月24日 朝日新聞)
Dec 08, 2014 08:32

小児がん 治療にタッグ 4
テレビ会議には、隣接する近畿ブロックの拠点病院の兵庫県立こども病院が参加する。将来は九州・沖縄の拠点病院の九州大学病院にも参加を呼びかける。九州大学病院は今年6月から連携病院と始めている。また、広島大学病院は、12月に連携病院の看護師を集め、小児がん看護の研修を開く。子どものの発達や心理の専門家「チャイルド・ライフ・スペシャリスト」らの支援方法などを学んで、患者や家族のサポートの充実につなげてもらう。(10月24日 朝日新聞)
Dec 07, 2014 09:32

小児がん 治療にタッグ 3
広島大学病院は、中国・四国ブロック9県で唯一の小児がん拠点病院だ。ブロック内で小児がんの診療を担う18病院とネットワークをつくり、昨年7月から、全体での同様のテレビ会議を開く。会議は毎月第4水曜日。まれな症例や治療法の情報交換もする。小児科の小林正夫教授は「再発・難治性の患者は、拠点病院が中心に診ることになるだろうが、テレビ会議で難しい症例を共有しながら、地域の若手医師を育てていきたい」と話す。(10月24日 朝日新聞)
Dec 06, 2014 08:52

がんの治療 5
化学療法の最前線では、がん細胞が増えるのに、重要なたんぱく質は何か、そしてこの働きを抑える薬は何かを明らかにする研究が日々続けられています。こうした研究や新たな薬の開発によって、がんの治療の成績は確実に進歩しています。(11月12日 朝日新聞)
Dec 05, 2014 08:26

がんの治療 4
また、がん細胞が増えるメカニズムについても、最近の研究でわかってきたことが多くあります。がん細胞が生きるのに重要な働きをしている分子があれば、それを働けなくすればいいのです。ある肺がんでは、がん細胞に、正常な二つのたんぱく質がくっついてできた異常なたんぱく質が発見され、これががん細胞にどんどん増えるよう指令していることがわかりました。この指令を無効にできる薬も見つかりました。このがんの増殖を防ぐ分子標的薬は、世界で広く用いられ始めています。このメカニズムは日本人が発見しました。(11月12日 朝日新聞)
Dec 04, 2014 09:49

がんの治療 3
がん細胞を狙い撃ちできる強力な新世代の薬も、ここ10年で相次いで登場しています。分子標的薬といい、がん細胞に多くある特定の分子を、その名の通り目標にして働く薬です。例えば、乳がん細胞の表面にあるたんぱく質にくっつく分子と、従来の抗がん剤を組み合わせた分子標的薬が今年登場しました。この薬はがん細胞に届いてから働くため、効きが強く、正常な細胞が巻き添えになって起きる副作用も減ると期待されています。(11月12日 朝日新聞)
Dec 03, 2014 08:37

がんの治療 2
抗がん薬には、吐き気やだるさといった副作用があるため、患者さんがつらい症状に悩まされることがあります。最新の薬でも副作用をゼロにするのは難しく、いかに患者さんの負担を少なくするかが重要な課題です。それでも、近年は副作用の少ない抗がん剤が開発されたり、効果の高い吐き気止めや抗がん薬で減った白血数を増やす薬を併用したりする対策法が編み出されたりして、副作用は以前よりかなり少なくなってきています。(11月12日 朝日新聞)
Dec 02, 2014 08:19

がんの治療
がんの治療法の柱の一つが化学療法です。抗がん薬やホルモン剤、そして分子標的薬などの薬を「使って内科的に治療します。がん治療に用いられる薬は、体内で血液の流れに乗って全身に運ばれ、がんを抑える力を発揮します。この性質から、化学療法は主にがんの病巣が身体のあちこちにある状態の時に用いられます。そのほか、病巣がたとえ1カ所でも、外科手術や放射線が使えない場合にも選択されます。(11月12日 朝日新聞)
Dec 01, 2014 08:39

医療用麻薬に誤解の壁 5
痛みのない人が麻薬を使うと、脳内に快楽物質が出て依存症になるが、痛みのある患者の場合は快楽物質が働かず、長く使ってもそうならないとされる。だが日本では、医療用麻薬の有効性や安全性が患者・家族に十分に理解されていない。医師や薬剤師からきちんと説明されていないためだ。国立がん研究センターがん対策情報センターによると、医療用麻薬の消費量は欧米と比べて少なく、米国の約16分の1、ドイツの13分の1しかない。日本緩和医療学会が今年発表したガイドラインは、患者に医療用麻薬について説明することや、痛みの伝え方を教えることを医師らに強く推奨している。余宮さんは「患者さんの訴えを受け止める医療機関を増やしたい。患者さんも積極的に、痛みを医師らに伝えてほしい」と話す。(11月18日 朝日新聞)
Nov 24, 2014 08:41

医療用麻薬に誤解の壁 4
がんの痛みには、がんが直接の原因となるものや、治療によって生じるものなどがある。厚生労働省作成の医療用麻薬適正使用ガイダンスによると、痛みはがんの診断時に20~50%、進行がん患者全体の70~80%にあるという。がん自体が原因の強い痛みにはモルヒネやオキシコドン、フェンタニルなど医療用麻薬を使うのが基本だ。アピオイド鎮痛薬とも呼ばれ、脊髄を通って大脳に届く痛みを遮断する。(11月18日 朝日新聞)
Nov 23, 2014 08:30

医療用麻薬に誤解の壁 3
さいたま市内の男性(58)は2012年に十二指腸がんの手術を受け、現在、4種類の医療用麻薬を使う。通院先の埼玉県立がんセンターから渡された用紙に、薬の使用前後の痛みの変化などを記録している。「いつか効かなくなるのでは」。10月下旬に受診した際、薬の量が少しずつ増えていることへの不安を伝えた。余宮きよみ・緩和ケア科科長は「痛みの強さに合わせ、量や種類を変えていきます。痛みを我慢する必要はありません」と答えた。(11月18日 朝日新聞)
Nov 22, 2014 08:09

医療用麻薬に誤解の壁 2
東京都内の70代女性は7月、帝京大学病院(東京都)の緩和ケア外来を受診した。2007年に子宮がんの手術を受け、その後、腹部のリンパ節にがんが転移。「あなかが痛んで眠れない」と話すと、有賀悦子教授から医療用麻薬オキシコドンを勧められた。麻薬と聞き、「習慣になってしまうのでは」と思った。しかし、有賀さんから「痛み止めとして適切に使えば、依存性はありません」と説明され、試してみることにした。飲むと30分ほどで痛みが消えた。それまで1時間おきに目覚めていたのが、熟睡できた。「もっと早くこの薬に出会いたかった」。(11月18日 朝日新聞)
Nov 21, 2014 08:17

医療用麻薬に誤解の壁
がんの痛みを抑える医療用麻薬は、日本では使用が広がっていない。「依存症になる」「寿命を縮める」という患者・家族の誤解や、医師の認識不足が背景にある。学会は、正しい情報を患者側に説明するよう医師らに呼びかけている。また、患者側にも痛みや不安を医療スタッフに積極的に伝えることを求めている。(11月18日 朝日新聞)
Nov 20, 2014 08:24

テレビ会議で情報共有
10月上旬の広島大学病院(広島市南区)。午後7時、小児科の会議室に医師ら9人が集まった。テレビ画面に、この医師らのほか、広島赤十字・原爆病院(広島市中区)と山口大学病院(山口県宇部市)のスタッフが写し出された。「患者さんの状態はどうですか」。血液がんの子どもの治療内容について話し合うテレビ会議が始まった。各病院の医師が、担当している患者の年齢や診療経過、検査結果のデータを説明。それに対し、別の医師から病状を確認する質問が続いた。(10月24日 朝日新聞)
Nov 11, 2014 08:04

小児がん 治療にタッグ 2
小児がんは白血病や脳腫瘍、神経芽腫、悪性リンパ腫などが多い。国立がん研究センターの「小児がん情報サービス」によると、成人のがんと比べて化学療法や放射線療法の効果が高く、70~80%が治るようになったという。何年もたってから成長・発達、生殖機能、臓器機能などに治療の影響が出ることもあり、治った後も定期的な受診が必要となる。(10月24日 朝日新聞)
Nov 10, 2014 08:12

小児がん 治療にタッグ
がんになった子どもが、できるだけ住み慣れた場所で安心して治療を受けられるように、拠点病院と地域の病院との連携が進んでいる。小児がんの患者は数が少ないため、全国15カ所の拠点病院が、命にかかわる治療を中心的に担うことになった。同時に、標準的な治療ができるように地域の病院を支援する役割も求められている。(10月24日 朝日新聞)
Nov 09, 2014 08:31

治療変えた薬 理解深めて 2
ただ、分子標的薬も万能ではありません。患者さんの遺伝子タイプなどによって「効く」「効かない」がはっきりしており、誰もが恩恵を受けるわけではありません。歴史が浅いため、長期間遣い続けても安全かどうかも検証していく必要があります。また、本来効くタイプの患者さんでも使い続けているうちにだんだんと効き目が小さくなっていく「耐性」の問題への対処も課題です。残念ながら副作用もゼロではありません。もし治療を受ける場合は分子標的薬となどんなものか、患者さん自身にも理解してほしい。今回の夜間学校では、そんな思いもお伝えしたいと思っています。「がんと分子標的薬」講師 照井康仁さん (8月25日 朝日新聞)

Nov 08, 2014 08:16

治療変えた薬 理解深めて
従来の抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞も攻撃してしまうため、効果が限定的で時に激しい副作用を伴うという面が否めませんでした。その欠点を補うべく登場したしたのが「分子標的薬」。その名の通り特定の分子を狙う薬のことで、分子標的薬が登場する前と後では、化学療法の世界はまったく別物といってもいいくらい、一変しました。私の専門である血液のがんでは、「Ph染色体陽性」というタイプの白血病は治療が難しく生存率も低かったのですが、イマチニブの登場で、逆にほかのタイプより生存率が良くなりました。骨髄移植も一部を除いてほぼ必要なくなるなど、治療方針も大きく変りました。「がんと分子標的薬」講師 照井康仁さん (8月25日 朝日新聞)
Nov 07, 2014 08:11

がんと放射線治療4
(放射線治療は)一方で、だるさや皮膚炎、粘膜炎などの副作用を伴う。また、体を切ってがんを取り除く手術に比べると、放射線は目に見えない治療のため、患者さんにとってわかりづらい側面もある。講義では、がん細胞に放射線がどのように効くかといった基本的なことから解説したい。「がんと放射線治療」講師 加賀美芳和さん (6月21日 朝日新聞)
Jul 09, 2014 08:17

がんと放射線治療3
(放射線治療は)手術よりも体にかかる負担が軽いので、ふだんの生活を大きく変えることなく、通院して治療ができる。高齢化によって、今後は対象となる人も部位もさらに増えるだろう。効果はがんを消滅させたり、再発を防いだりするほかにも、骨転移の痛みや脳転移による視覚障害、失語症などの神経症状を和らげる役割も担っている。(6月21日 朝日新聞)
Jul 08, 2014 07:53

がんと放射線治療2
放射線治療といえば、かつては手術もできないほどがんが進行した場合の選択肢と考えられていました。最近は、部位によっては早期の段階から実施し、標準治療としても採用されるようになった。例えば、乳がんで乳房を部分切除した後、再発を防ぐために放射線治療をする。(5月21日 朝日新聞)
Jul 07, 2014 07:43

がんと放射線治療
放射線をがんに当てて小さくしたり、消滅させたりする放射線治療は、受けている患者さんが増え続け、今では年30万人を超える。利点は、治療する臓器の形を残し、機能も維持できることだ。のどの辺りにできる咽頭や喉頭がんは、早期なら放射線による治療が基本になる。手術のようにのどを切って声を失うことがない。(6月21日 朝日新聞)
Jul 06, 2014 08:13

重粒子線治療
確かに、昔の放射線治療は、後遺症が残り、副作用もありました。しかし、今の放射線治療は、その心配も減り、特に、先端医療の一つである重粒子線治療は、正常な細胞を傷付けずに、がん細胞だけを狙い撃ちします。その結果、体への負担も軽く、治療効果も高い。中でも前立腺がんや脳腫瘍に効果的で、私がもし前立腺がんになったとしたら、重粒子線治療を選択肢に入れますね。(2011年7月25日 朝日新聞 広告)
May 19, 2014 08:32

進んだ放射線治療
時代は変りましたね。例えば、放射線治療にしても、以前ならがん細胞だけでなく正常な細胞にもダメージを与え、免疫力を下げる恐れがあるとして敬遠する人もいました。しかし最近は切らずにがん細胞を殺すことができ、臓器の機能も残せるうえに、心身への負担も少なく、治療成績が格段に向上してきたこともあって、放射線治療を希望する人が増えてきた、と聞いたことがあります。(2011年7月25日 朝日新聞 広告)
May 18, 2014 08:21

ロボットによる手術
また、直腸がんや膀胱がんなどでは、臓器の機能をなるべく残す機能保全手術、さらに胃がんなどでは、お腹に小さな穴をあけ、腹腔鏡や内視鏡を使って遠隔操作で手術をするケースも増えてきました。前立腺がんなどでは、ロボットを使ってがんを摘出する手術も広がっています。こうした手術は、体への負担を軽くし、術後の回復も早いため、患者さんのQOLを保つためにも効果的で、今後ますます普及していくでしょう。(2011年7月25日 朝日新聞 広告)
May 15, 2014 08:31

がんの治療法
がんは、手術、放射線治療、化学療法が治療の3本柱ですが、最近の治療技術の進歩に伴って、新しい治療法や薬も登場してきました。その分、患者さんには治療の選択肢が広がって、今まであきらめかけていた患者さんにも、希望の光が差し込んできたとも言えるのではないでしょうか。そう思いますね。例えば、手術の場合、これまではがん組織を取り残すことがないように、がんの病巣だけでなく、「リンパ節郭清」といって、まわりのリンパ節まで含めて切り取ってきましたが、今では早期の胃がん、大腸がん、肺がんなどは、切除する範囲をできるだけ小さくする縮小手術が増えてきました。(2011年7月25日 朝日新聞 広告) 
May 13, 2014 08:15

セカンドオピニオン
今は、自分の価値観に従って最善の治療法を選ぶのが可能な時代と言ってもよいのかもしれません。でも、主治医の説明や治療法に納得がいかなかったら、最先端の治療法について別の医師の意見も聞いてみたい場合には、セカンドオピニオンを利用するのも、一つの手ですね。その際、担当医に診断記録の提出や紹介状などを書いてもらう必要がありますが、中には患者さんからの申し出を快く思わない医師もいると聞きました。(2011年7月25日 朝日新聞 広告)
May 12, 2014 08:16

治療方針は医師と相談 2
化学療法を受ける場合は、「どんな種類の抗がん剤なのか」「期待できる効果と投与期間、副作用の有無」なども聞いてみる必要があります。さらにインターネットで国立がんセンターのがん情報サービスやがん専門病院の相談外来などで情報を集めるのも、よいかもしれません。がんについて、じっくり情報を集め、病状を十分理解したうえで医師と相談し、自分なりに正しい戦略を立てて治療を進める必要がありそうですね。(2011年7月25日 朝日新聞 広告)
May 11, 2014 08:08

治療方針は医師と相談
告知を受けたらどんな点を中心に医師に聞けばよいのですか。まず、がんが「体のどこにできたのか」を尋ね、「その大きさと広がり、がんの性質、転移の有無」などの説明を受け、また「どんな治療法があり、治る可能性や治療期間」などについても納得のいくまで聞くことです。手術を受ける場合は、「手術の種類と成功率」のほか、「手術によって何かが失われる可能性があるかどうか」「手術後、後遺症が残るか」などを尋ねてみる必要もあるでしょう。(2011年7月25日 朝日新聞 広告)
May 10, 2014 08:10

インフォームド・コンセント
ショックで精神的パニックに陥り、「どうして自分はがんになったのか」と考えたり、どんな治療法を受けたらよいか途方に暮れるのが、普通です。でも今は、医師から十分な説明を聞いて同意する「インフォームド・コンセント」を受けるのが、当たり前の時代となってきました。自分の命ですから医師の説明する症状や治療法に納得した上で、治療を受けることがとても重要です。(2011年7月25日 朝日新聞 広告)
May 09, 2014 08:06

がんも、普通の病気 3
例えば手術をすれば、メスで患部やその周りの組織を切り取ります。厳しい言い方になりますが、患者さんは退院しても、それまでに比べQOL(生活の質)は著しく損なわれると言わざるを得ません。体が思い通りにならないもどかしさは、がんになった人でないと、なかなかわからないでしょう。これからは、がんと共存しながら、いかにQOLを高めていくかが求められる時代ですね。誰だってがんになりたくありませんし、もし不幸にして「がん」と告知されたら気が動転して、冷静ではいられないと思います。(2011年7月25日 朝日新聞 広告)
May 08, 2014 08:19

がんも、普通の病気 2
確かに、治療成績も上がり、早期がんであれば、9割以上が治ります。実際、がんによる死亡率も緩やかではありますが、下がる傾向にあるのも事実です。その意味では、がんも不治の病ではなくなったと言えるでしょう。でも「治る」と言っても、医者から見れば、「命は助かりましたよ」という意味であり、100%元の健康な健康な体に戻ったということではありません。(2011年7月25日 朝日新聞 広告)
May 07, 2014 08:50

がんも、普通の病気
かつては、がんと言えば「死」を連想させるイメージで、非常に恐れられていました。ここ数年の治療技術の向上で、がんに対する受け止め方も、だいぶ変ってきたようです。実際、がん患者の半数の人が治ると言われており、言い方を変えれば、がんを抱えながら生きている人がかなり増えてきたとも言えます。がんは、もはや「特別な病気」ではなくなった、と言ってもよいのではないでしょうか。(2011年7月25日 朝日新聞)
May 06, 2014 08:47

がん治療の最前線 2
最近の手術や放射線、化学療法による治療も、従来と比べ副作用や後遺症が少なく、体への負担も減り、治療後の回復期間も大幅に短縮されてきました。患者さんの中には、「自分にあった治療を受けたい」と考える人が増え、治療の選択肢も確実に拡がっています。(2011年7月25日 朝日新聞 広告)
May 05, 2014 08:02

がん治療の最前線
がんになっても、最近はその約半数が治ると言われ、必ずしも死を恐れる病気ではなくなってきました。その背景にあるのが、近年の目覚しい医療技術の進歩と言ってもいいでしょう。ロボット手術、重粒子線治療、分子標的薬などの先端医療をはじめ、健康保険でまかなえる標準治療も、格段に充実してきました。(2011年7月25日 朝日新聞 広告)
May 04, 2014 09:00

重い副作用課題 2
たんぱく質CCR4も、ブレーキ役を担うとわかってきた。愛知医大の上田龍三教授(血液学)や大阪大の西川博嘉特任准教授(腫瘍免疫学)らは、CCR4の働きを抑える薬を使ったがん免疫療法の、医師主導治験を実施中だ。西川さんは「チェックポイント阻害薬の候補は今後も次々と出てくるだろう」とみている。また、三重大の珠玖さんは「免疫の攻撃を強化する従来の免疫療法と、新しい免疫療法を組み合わせれば、効果がさらに大きくなる可能性がある」と指摘する。(2月17日 朝日新聞)
Mar 05, 2014 08:53

重い副作用課題
PD1やCTLA4の阻害薬は、免疫が過剰になって副作用が起こる。イピリムマブの治験では5割近く、ニボルマブでは2割近くの患者に腸炎や肝炎など重い副作用が生じた。東京医科歯科大の東みゆき教授(免疫学)によると、免疫の攻撃を中止するかどうか、体全体についての方針決定に重要なのは主にCTLA4で、がん局所の方針決定に関わるのが主にPD1だという。東さんは「CTLA4阻害薬の方が副作用が強いのは、体全体に影響が及ぶからだろう」と言う。(2月17日 朝日新聞)
Mar 04, 2014 08:53

新薬を承認申請 3
PD1やCTLA4の働きを抑え、攻撃のブレーキを阻止する薬は約10年前から開発が進む。PD1を阻害するのがニボルマブで、小野薬品工業が開発。すでに国内で悪性黒色腫を対象に承認申請を出した。肺など他のがんでも治験が進む。CTLA4阻害薬イピリムマブ(一般名)は、米ブリストル・マイヤーズスクイブが2011年以来、米国など40カ国以上で悪性黒色腫に対して承認を受けている。約680人対象の米国の治験では、1年後と2年後の生存率は45.6%と23.5%。従来の免疫療法の生存率25.3%と13.7%に比べて高かった。(2月17日 朝日新聞)
Mar 03, 2014 08:46

新薬を承認申請 2
実はがん細胞自体も、PD1と結合するたんぱく質を表面に出していて、T細胞に攻撃を中止させてしまう。1992年にPD1を発見した本庶佑・京大名誉教授(免疫学)は「体内では日々、多数のがん細胞が発生している。大半は、免疫の攻撃で死滅するが、PD1に結合するかんぱく質が表面にあるがん細胞だけは免疫の攻撃をかわして生き延び、成長してしまうと考えられる」と話す。(2月17日 朝日新聞)
Mar 01, 2014 09:12

新薬を承認申請
新免疫療法は、従来の免疫療法とは異なり、攻撃を促進するではなく、攻撃に抑制がかからないようにする治療だ。カギを握るのがブレーキ役を担うたんぱく質「PD1」や「CTLA4」。免疫が暴走しないように制御しているので、「免疫チェックポイント」と呼ばれる。PD1もCTLA4も、免疫の攻撃が始まってしばらくすると、攻撃を担う免疫細胞「T細胞」の表面に出てくる。それが、T細胞に指令を出す別の免疫細胞「抗原提示細胞」の表面にある特定のたんぱく質と結合すると、攻撃中止の指令がT細胞に伝わる。(2月17日 朝日新聞)
Feb 28, 2014 09:09

がんの免疫療法 4
国内では今もがん抗原による様々な免疫療法が行われているが、効果は限定的。薬事法に基づく承認を受けたものはない。一因は、免疫の仕組み自体にある。免疫反応が過剰になって自己免疫疾患が起こるのを防ぐために、攻撃がある程度進むと、免疫にブレーがかかり、攻撃が抑制されてしまうのだ。(2月17日 朝日新聞)
Feb 27, 2014 08:58

がんの免疫療法 3
珠玖洋・三重大教授(腫瘍免疫学)によると、90年代初め、悪性黒色腫にだけ特有の抗原(目印)が、初のがん抗原として見つかった。その後、さまざまながん抗原が見つかり、90年代以降、がん抗原を利用した免疫療法が主流になった。体外に取り出した免疫細胞に個別のがんの抗原を覚えさせたり、抗原をワクチンとして注射したりする方法だ。(2月17日 朝日新聞)
Feb 26, 2014 09:10

がんの免疫療法 2
悪性黒色腫は皮膚がんの中でも悪性度が高い。既存の薬の効果がなくなると、数ヶ月以内に亡くなることが多い。ところが、ニボルマブ(一般名)という薬を使う新免疫療法では、患者35人の半数は5カ月半以上、がんが進行しなかった。がんの免疫療法は、体内の免疫を利用する治療法だ。体を守る免疫はもともと、がんや病原体など異物を攻撃し、体内から追い出そうとしているからだ。(2月17日 朝日新聞)
Feb 25, 2014 09:04

がんの免疫療法
異物を排除する免疫の働きを利用して、がんを治療する「がん免疫療法」。最近、新タイプの治療法が登場し、成績が向上している。米科学誌サイエンスも、昨年の科学のブレークスルー(画期的な進展)のトップに並んだ。「悪性黒色腫を20年以上治療してきて最近、初めて、人類ががんを克服できる、と信じられるようになってきた」。国立がん研究センターの山崎直也・皮膚腫瘍科長は言う。2011年に始まった免疫療法の臨床試験(治験)を実施したのがきっかけだ。(2月17日 朝日新聞)


Feb 23, 2014 08:43

がん新治療法 年内にも 4
新しい免疫療法は、開発競争が激しい。海外では皮膚がんで別の薬が承認されている。治療法のカギとなるたんぱく質を発見した本庶祐・京都大名誉教授は「がん治療を大きく変革させるかもしれない。なぜ効かない人がいるのかなど不明な点も多い。分析を続ける必要がある」と話す。(2月17日 朝日新聞)
Feb 22, 2014 08:45

がん新治療法 年内にも 3
がんの免疫療法は、全額自費診療で実施する民間クリニックもある。珠玖洋・三重大教授(腫瘍免疫学)は「これまでの国内でのがん免疫療法には、効果が科学的に確認されたものはない」と指摘する。国内で承認された医薬品はなく、今回認められれば、公的医療保険が使える国内初の免疫療法となる見込みだ。免疫の仕組みは体全体で共通なため、小野薬品は今後、肺や腎臓、肝臓、胃など多種類のがんに広げることを計画している。同社は米国で予備的な治験を実施。ほかに治療法のない肺がん患者76人の18%、腎臓がん患者33人の27%にがん縮小効果があったとされる。通常の抗がん剤では、同じような患者の場合、縮小効果は1割以下のことが多い。
Feb 21, 2014 08:59

がん新治療法 年内にも 2
これまでの免疫療法は、免疫の攻撃能力を高めて、がん細胞を殺そうとしていた。しかし、攻撃が過剰になると自分を傷つけてしまうために免疫自体がブレーキをかけてしまい、効果は不十分だった。新しい免疫療法は、免疫のブレーキがかからないようにし、攻撃のアクセルを踏み続けるようにする。国内の臨床試験(治験)では、患者35人の半数が5カ月半以上、がんが進行しなかったという。一方、免疫反応が過剰になり、2割の患者に肝炎などの重い副作用が出た。(2月17日 朝日新聞)
Feb 20, 2014 09:04

がん新治療法 年内にも
新しいがんの治療法が、早ければ年内にも国内で始まる。免疫の攻撃力を利用する「免疫療法」の一種で、効果が限定的だった従来の方法とは異なる仕組みだ。小野薬品工業が昨年末に厚生労働省に医薬品としての承認を申請し、今秋にも認められる見通し。がんの有力な治療法になると期待されている。申請されたのは点滴薬のニボルマブ(一般名)。既存の治療法で効果がなくなった皮膚がんの患者が対象だ。必要性が高い医薬品として、優先的に審査されている。(2月17日 朝日新聞)
Feb 19, 2014 09:00

血液でわかる発症リスク 2
現在開発中の検査法は、15番染色体の2カ所の多型を調べる。もし陽性と出た場合は、約20%という高い確率で将来、乳がんを発症する可能性があるという。2年以内に1万円以下で検査を提供することを目指す。「リスクの高い人は、検診の間隔を短くする、生活習慣を見直すなどの対策が取れます」。大腸がんや子宮体がん、膵臓がん、腎臓がんなどでも同じ研究を進めている。将来は一度に複数のがんの発症リスクを見つけることができると予想する。駆け出しの産婦人科医だったころ、担当した患者が子宮体がんのため亡くなった。「もっと早くがんを見つけられれば、助けられたかもしれない」。その思いが、現在の研究生活につながっている。「早期発見できれば治る確率も上がる。この検査を、検診を受けるきっかけにしてほしい」。(1月14日 朝日新聞)
Jan 29, 2014 08:43

血液でわかる発症リスク
わずか2ccの血液を調べれば、将来、がんを発症しやすいかどうかがわかる・・・・。従来の手法とは異なるアプローチによって、がんのリスクを調べ、早期診断に生かす研究を続けている。ヒトの遺伝子は、父親と母親のそれぞれから受け継ぐため、通常は2個(2コピー)ある。しかし1個しかなかったり、3個以上あったりする場合がある。これを「コピー数多蚊型(CNV)」と呼ぶ。10年ほど前、乳がん患者に共通する多型を見つけた。当初は「解析を間違えたんだろう」と思った。しかし、あきらめずに研究を続けるうちに、海外の論文にCNVという概念が登場し始めた。「間違いではなかったんだ」。ここから一気に研究が進んだ。(1月14日 朝日新聞)
Jan 28, 2014 08:58

乳がん診療ガイドライン
このガイドラインは、治療前に行う検査や乳房温存療法の適応、手術後の経過観察など、患者が疑問に思うことの多い66のQ&Aを掲載している。作成委員長を務めた大野真司・国立病院機構九州がんセンター乳腺科部長は「いま自分が治療のどの段階にいるのか、何を知りたくて悩んでいるのかの道しるべになるように作成した」と話す。医師の説明を受けた後に指針を読み、わからない点やさらに詳しく知りたい点を次の外来で尋ねる・・・といった使い方ができるという。医師から納得できる答えが得られなかった場合は、セカンドオピニオンを取ることを勧める。(1月14日 朝日新聞)
Jan 27, 2014 10:16

がん診療ガイドライン
がん治療に関する指針が日本でも作成されるようになったのは、ここ10年ほどだ。医療者を対象に書かれているため、専門用語が多くわかりにくい。日本乳癌学会は2006年から、専門医と患者団体が協力し、「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」(金原出版)を作成している。最新版の2012年版はサイト(http://jbcspguideline.jp/)で公表され、購入もできる(2415円)。年間約6万人が乳がんと診断される中、この1年半で約1万5千部も売れた隠れたベストサラーだ。(1月14日 朝日新聞)
Jan 26, 2014 09:30

「指針」最適な参考書
製薬大手ファイザーが2012年にがん患者1千人を対象に実施したインターネットによるアンケートでは、治療方法を決める際の情報収集で、最も多いのは「インターネット」、次いで「担当医」だった。「インターネットの情報収集は玉石混交。また主治医1人の意見では、バイアスがまったくないとは言い切れない」。日本医科大武蔵小杉病院の勝俣範之教授(腫瘍内科)は指摘する。「最適な治療法を選ぶには標準治療について学ぶことが必要で、その内容を知るには、診療ガイドライン(指針)が最も適している」。(1月14日 朝日新聞)
Jan 25, 2014 09:25

セカンドオピニオン
「健康保険を使えない高額な医療は、科学的根拠が不十分だと理解して欲しい。広告のように、何かを宣伝している情報には気をつけて」。こうした情報で混乱し、患者と主治医の信頼関係が損なわれることも多いと指摘する。「主治医の説明にもし疑問があるなら、『がん診療連携拠点病院』でセカンドオピニオンを受けて意見を聞くのもいい」と後藤さんは話す。(1月14日 朝日新聞)
Jan 24, 2014 08:44

宣伝目的には注意
インターネットの情報にも根拠がはっきりしないものが多数ある。CNJ理事も務める東京大病院の後藤悌助教(呼吸器内科)は2009年、インターネットで「ステージ4の非小細胞肺がん」を検索し、表示されるサイトを検証した。それによると、上位に表示された計61サイトの内訳は、公的機関やNPOのサイトが8、医療機関20、広告11、個人9、その他13。管理者の透明性が確保され、正しい情報を発信していると確認できたのは、公的機関やNPOが6、医療機関10、広告は0、個人1、その他5だった。(1月14日 朝日新聞)
Jan 23, 2014 08:56

がん治療の正しい情報提供
妻が亡くなった後、がん治療の正しい情報提供などに取り組むNPOキャンサーネットジャパン(CNJ)の講座に通って学んだ。そこで初めて知ったのは、臨床試験を経て効果が科学的に証明されているのは、標準治療だけということだった。妻の治療の選択は間違ってなかったと思う。CNJが運営するサイト「キャンサーチャンネル」(http://www.cancer.channel.jp/)は、がんの部位別に、専門の医師らが治療の情報を解説する番組を複数提供している。(1月14日 朝日新聞)
Jan 22, 2014 09:01

治療の情報に混乱
腫瘍も少し小さくなり、2011年10月に手術を受けた。だが組織の検査で悪性度の高いがんだと分かり、余命半年と言われた。2012年5月に亡くなった。浪瀬さんは治療の情報に混乱した当時をこう振り返る。「患者はわらをもつかむ思い。本に『手術しなくても治る』と書かれていら信じたし、健康保険が使えない高額な新しい医療こそが最良だと思った」。(1月14日 朝日新聞)
Jan 21, 2014 08:43

手術せず治るなら 2
一方、セカンドオピニオンを受けた病院で同じ治療を勧められた。漢方医からは「漢方だけでは治らない」と言われた。病院に配属されたがん経験のある相談員からも「ほかの治療は、まだそこまで根拠がありません」と助言を受けた。ほかの治療との違いを明確には理解できなかったが、1カ月後、標準治療の抗がん剤と手術を受けることになった。(1月14日 朝日新聞)
Jan 20, 2014 08:49

手術せず治るなら
「手術しなくてもがんは治る」 「がんは食事で治る」・・・・。健康なときからそんな本を熱心に読んでいた妻は、「手術や抗がん剤以外で治したい」と望んだ。夫婦で別の治療法を探した。免疫療法など代替療法の本を10冊以上読んだ。インターネットで検索もしたが、情報が多すぎて何が正しいかわからなくなった。(1月14日 朝日新聞)
Jan 18, 2014 08:38

標準治療
神奈川県内に住む浪瀬耕造さん(68)の妻は2011年4月、別の病気の検査がきっかけとなり、卵巣にこぶ大の腫瘍が見つかった。卵巣がんと告知された。「2種類の抗がん剤で腫瘍を小さくして、手術で切除しましょう。標準治療です」と説明を受けた。(1月14日 朝日新聞)
Jan 17, 2014 09:03

まず学ぼう「標準治療」
自分や家族ががんと診断された場合、どのように治療法を選べばいいのか。あふれる情報のなか、その羅針盤となるのが「標準治療」。多くの専門医が最善と考える治療法だ。標準治療について学ぶことは、がんと闘う「患者力」をつける上で、大きな武器となる。(1月14日 朝日新聞)
Jan 16, 2014 08:53

リスク小さいロボ手術 2
私たちが開発した手術は、1円玉1,2個分の小さな穴一つで、切除した臓器を取り寄せ、二酸化炭素も使いません。抗菌薬もほとんど使わないので耐性菌が出るリスクも小さく、費用も安いのが特徴です。術者自信が顔に3Dディスプレーを着け、手に最新の機器を装着します。手術する部分の拡大画像を立体的に、術者全員が共有して見られる仕組みです。腎臓や前立腺など泌尿器系がんに対する手術として保険適用されています。ディスプレーや機器の改良を続け、より患者さんに優しい手術を目指します。「日本発」の手術として海外にも紹介していきます。木原和徳 東京医科歯科大腎泌尿器外科教授 (10月8日 朝日新聞)
Oct 29, 2013 08:17

リスク小さいロボ手術
高齢化が進むのを念頭に私たちが開発を進めている、患者さんに優しい最新のロボット手術について話します。対象は、腎臓など泌尿器のがんです。従来の手術は、大きく体を切る必要がありました。二十数年前、小さい切開で済む腹腔鏡手術が登場しましたが、立体視ができず、奥行きがわかりませんでした。その後、体への負担がより小さくて済む腹腔鏡手術の支援ロボット「ダヴィンチ」が登場しました。しかし、体の中を膨らますのに二酸化炭素を使うので、呼吸器、循環器に悪影響を与えるリスクが残ります。手術で開ける穴も複数必要です。木原和徳 東京医科歯科大泌尿器科外科教授 (10月8日 朝日新聞)
Oct 28, 2013 08:03

個人に合った抗がん剤 2
大まかに「このがんにはこの薬を」ではなく、「この遺伝子に異常がある人には、この薬を」など細かい薬の使い分けができるようになりつつあります。個人によって効き方に強弱がある薬もあり、患者さんの体調に合わせて投与する量を調整するようになっています。2,3年後には、病院で患者さんのゲノムを網羅的に調べることができるのではないかと期待しています。一人ひとりに合わせた治療ができる時代が来ると思います。古川洋一 東京大医科学研究所教授 (10月8日 朝日新聞)
Oct 27, 2013 08:04

個人に合った抗がん剤
抗がん剤というと、怖いイメージがあると思います。実際、従来の抗がん剤は、がん細胞だけでなく、正常な細胞にも影響を与えてしまう。いわば「絨毯爆撃」のようなものでした。ですが、最近はがん細胞だけターゲットにできる「分子標的治療薬」という新しい薬が出てきています。たとえば、慢性骨髄性白血病という病気があります。遺伝子の一部がおかしくなって、細胞の増殖などに異常が起こる病気ですが、グリベッグという薬が開発されて、多くの患者さんが助かりました。肺がんの抗がん剤であるイレッサもそうです。ある特定の遺伝子異常を持つ人を対象にした薬が使われるようになってきたのです。古川洋一 東京大医科学研究所教授 (10月8日 朝日新聞)
Oct 26, 2013 07:49

ワクチン創薬すぐそこ 2
そこで今度は、7種類のペプチドワクチンを作製し、抗がん剤と組み合わせて30人の患者に使いました。すると全てのワクチンに反応した9人の中には腫瘍が小さくなった人もおり、生存期間も長期にわたりました。次は、7種類のワクチンだけで効果が出るかどうか調べました。すると、全生存期間の中央値は、抗がん剤を併用した人が10.8カ月、ワクチン単独の人が8.3カ月。統計的な差はありませんでした。現在ステージ3の大腸がん手術後の再発予防に対するワクチン効果も検討中です。ワクチンの創薬は、すぐそこまで来ています。奥野清隆 近畿大外科教授 (10月8日 朝日新聞)
Oct 25, 2013 08:02

ワクチン創薬すぐそこ
免疫にかかわる細胞には色々ありますが、キラーT細胞は、がん細胞が出す特定のがん抗原ペプチドという目印を見つけて攻撃します。ペプチドは合成ができるのでワクチンとして投与すると、刺激を受けたキラーT細胞が増殖して、がん細胞を殺します。私たちは、抗がん剤が効かなくなった大腸がん患者21人を対象に2種類のペプチドワクチンと抗がん剤を併用し効果をみました。2種類とも反応し、免疫細胞が増えた人の生存期間は長かったのですが、腫瘍の大きさは変らず、医学的な「効果があった」とはなりませんでした。奥野清隆 近畿大外科教授 (10月8日 朝日新聞)
Oct 24, 2013 08:24

がん患者に希望を
最先端のがん治療から検診・予防についてわかりやすく紹介する市民公開講座(日本癌学会、日本対がん協会主催)が5日、横浜市のパシフィコ横浜であった。「がん患者の希望につながるがん研究」と掲げた日本癌学会学術総会のイベント。4人の専門家の講演に、総会会長の中村裕輔シカゴ大教授は「進行がんの治療に新しい希望を提供し、患者さんと研究者が寄り添い、がん退治の環境をつくりたい」と語った。(10月8日 朝日新聞)
Oct 23, 2013 08:08

画像診断の今後
CTやPET-CTなどでは放射線被曝を心配される人がいます。最近の検査機械は被曝がより低減されており、適切な範囲で検査を行えば、心配する必要はありません。ただ、子どもさんの場合にはCTではなくMRIを選択するなどの注意も必要です。放射線科専門医には診断専門医と治療専門医がいます。日本はまだ専門医が少ないので、多くの優れた専門医の育成が今後の課題です。(8月16日 朝日新聞 広告)
Aug 21, 2013 07:17

画像診断を受ける際の注意点
画像診断を受ける際には留意点もあります。CTでは造影剤を使うことが多いので、腎機能が低下した人は検査できない場合があります。喘息などアレルギー体質の人は、じんましん・吐き気など副作用が出る頻度が高いため、注意が必要です。MRIは、ペースメーカーを装着している人は受けられません。微量金属が含まれる化粧やカラーコンタクトレンズも取る必要があります。金属プレートや脳血管手術で使われる血管のクリップ類は、現在は非磁性体が主流ですが、昔、手術を受けた人は磁性体の場合があるので、検査前に確認が必要です。いずれの画像診断も、事前に問診票や説明書をしっかり読み、不明は点は尋ねることです。(8月16日 朝日新聞 広告)
Aug 20, 2013 07:33

がんの診断・治療に不可欠
現在、疾病の中でも特にがんの診断・治療において、日本では今やCTやMRIがなければ医療が成立しないといわれるほど、画像診断は検査の入口的かつ重要な存在となっています。例えば子宮がんや前立腺がんといった骨盤内のがんでは、局所的にはMRIで、全身への転移の有無はCTで・・・と相互補完的に利用されます。また手術後に腫瘍マーカーが高く、CTやMRIで原因がつき止られない場合などでは、PET-CTで判明することも。PET-CTは,悪性度が特に高いがんに有効といえます。画像診断により、がんの有無はもちろん、位置、広がり、進行度、転移など、より詳細かつ正確に診断できます。さらに手術や化学療法、放射線療法など治療の選択や治療後の効果判定などにも大きく関わっているのです。(8月16日 朝日新聞 広告)

Aug 19, 2013 07:28

がん治療に欠かせない画像診断
画像診断とは簡単に言えば、体を切開することなく体内の状態や病変を検査し、それを画像化して診断する方法のこと。X線撮影、超音波検査、CT,MRI、PET-CT、シンチグラフィなど、多様な検査方法が導入されています。中でもCTとMRIは、画像診断の2本柱と言われ、相互補完的に使われています。CTは身体を"輪切り"状態にして画像化します。最新の機械では厚さ0.5ミリという極薄い状態まで撮影できrため、非常に細部まで分かります。また頭部、心臓などは、X線管球が1回転するだけで素早く3次元画像が可能になりました。MRIは非常に強い磁石を用いて撮影する"磁気共鳴画像"で、放射線被曝がないという利点があります。例えば、脳なら白質と灰白質の違いまで分かるほど、コントラスト分解能が高いのが特徴です。PET-CTは放射線同位元素を使う検査で、がんの検出や転移の診断に使われます。がん細胞が活発に分裂する際、ブドウ糖を多量に取り込む性質を利用したものです。(8月16日 朝日新聞 広告)
Aug 18, 2013 07:23

新技術、食道・のどで威力
NBI(狭帯域光観察)が登場する以前は、毛細血管や粘膜の観察には、患部を染色する方法が使われていた。NBIは光を切り替えるだけでできるため、検査時間の短縮やコスト削減につながり、普及に弾みがついた。特に食道やのどのがんで威力を発揮している。これらは進行した後に見つかることが多かったが、NBIによって2ミリ程度の早期がんの状態から発見できるようになった。また、大腸や胃でも利用が進む。佐野院長は「大腸がんではNBIで描き出された血管のパターンを見極めることで、良性のポリープか、がんかどうかの区別も、すぐにできるようになってきた」と話す。佐野院長によると、国内では大学病院や公立病院などでほとんど導入済みで、がん検診などで実績を挙げている。欧米でも普及が急速に進む。がん組織を採取して調べる生検に代わって、がん診断に使う研究も進行中だ。(7月14日 朝日新聞)
Aug 06, 2013 07:10

2ミリの早期がんも発見
がん病変を早期に見つけるのは難しい。ところが、狭帯域光観察(NBI)という2006年に開発された内視鏡の技術によって、がんが浮かび上がって見えるようになった。がんは成長するときに血液を多く取り込もうと血管を増やす(新生血管)。「それまでの内視鏡は画像をよりクリアにすることが目標でしたが、NBIは新生血管に注目し、がんを見つけやすくしたのです」。そう話すのは開発者の一人、佐野寧・佐野病院(神戸市垂水区)院長だ。通常の内視鏡は白色光を使うが、NBIは波長の短い青と緑の光を使う。青い光は粘膜の浅い部分に、緑の光はその下に届く。すると、血管の部分は黒く沈み、そのほかの部分が浮き出て見えるようになる。(7月14日 朝日新聞)
Aug 05, 2013 07:53

安全な装置開発がカギ 2
また、ホウ素化合剤のがん細胞への取り込まれ方は個人差があり、がん細胞に十分に集まらないと効果が落ちる。中性子線は体表から6センチ程度しか届かないため、体の奥にあるがんでは、別の治療との組み合わせも必要という。小野さんは「もっとがん細胞に集積する薬や、同じ時間でより多くの中性子を照射できる装置が開発できれば、さらに治療効果が上がるだろう。研究には、医療従事者だけでなく中性子や加速器に詳しい物理学者の参加も欠かせない」と話している。(7月18日 朝日新聞)
Aug 04, 2013 07:43

安全な装置開発がカギ
実用化に向けて大きなハードルは、原子炉が必要なことだった。2000年代に入り、日本での小型加速器を使って中性子を発生させる装置の開発が進んだことで、実用化に近づいてきた。現在、開発中の装置は2種類ある。京大と住友重機械工業が共同で開発する装置は、小型加速器で発生させた陽子をベリリウム製の標的に当て、中性子を発生させる。一方、がんセンターがCICS社と開発する装置は、加速器で発生した陽子線をリチウム製の標的に当てて中性子を発生させる。陽子や中性子の速度の調整や、標的の強度など、装置を稼動させるには熟練した技術が必要だ。同時に、治療用中性子を、安全に効率良く、安定的に発生させるのも課題だ。(7月18日 朝日新聞)
Aug 03, 2013 07:26

中性子線 がん新治療に
中性子線を使う新しいがんの放射線治療の開発が進んでいる。正常な細胞はほとんど傷つけず、形が複雑ながんや、多発したがん、再発したがんの治療にも使えると期待されるが、効果や安全性の問題はこれからだ。政府は「日本発の医療技術」として海外への売り込みもねらうが、実用化には装置の微妙な調整など課題も多い。新しい治療法は「ホウ素中性子補足療法(BNCT)」と呼ばれる。国の成長戦略の柱の一つに医療を掲げる安倍晋三首相が今年4月にロシアを訪問した際、同行した経済界の代表たちが、この治療法の装置をPRした。原理は80年前に提唱された。中性子を取り込みやすいホウ素10を含み、がん細胞にだけ集まる薬剤をあらかじめ患者に点滴して、中性子線を照射する。ホウ素は中性子を取り込むと放射線の一種アルファ線を出して核分裂する。アルファ線の飛ぶ距離はX線やガンマ線と比べて短く、5~10マイクロメートル(100万分の1メートル)程度なので、がん細胞だけ傷つく、という。(7月18日 朝日新聞)
Aug 01, 2013 07:44

有効性の調査始まる 2
術前治療の副作用で、体が弱り、手術が受けられなくなるデメリットを指摘する声もある。東京女子医科大消化器外科准教授の羽鳥隆さんは「客観的なデータが足りない現状では、患者さんには医師からよく説明を聞いたうえで、この手法を受けるかどうか判断してもらうしかない」と話す。今年、全国30近くの施設が参加してこの手法の安全性と有効性を調べる臨床研究が始まった。中心になる静岡県立静岡がんセンター副院長の上坂克彦さんは「(この療法が)本当にいいと言えるのかを明らかにしたい」と話す。(7月23日 朝日新聞)
Jul 31, 2013 06:49

有効性の調査始まる
三重大でも3年ほど前から、この療法を取り入れている。「膵がんは手術だけでは手に負えないことが多い。何とかしないと」。肝胆膵・移植外科教授の伊佐地秀司さんはそう話す。自動車技術者だった男性(65)は5年ほど前、三重大でこの療法を受けた。放射線に抗がん剤が加わることで食欲がかなり落ちたが、なんとか乗り切った。いまは朝と昼に30分ずつ歩くのが日課。「もう少し元気を取り戻して、若者に自分の技術を伝えたい」。三重大では最近、手術が難しそうなほどがんが広がった患者にも試みている。手術にこぎつけられれば、生存期間をより延ばせるという期待がある。ただ、この手法の評価はまだ定まっていない。膵がんの標準的な治療では手術ができる人にはまず手術をし、抗がん剤を使う。日本膵臓学界の指針はこの療法の有効性を判断していない。条件をそろえて他の手法と比べる形の臨床研究の結果がないからだ。(7月23日 朝日新聞)
Jul 30, 2013 07:49

診療科の連携がカギ
副作用で食欲などが落ちる場合もある。がんのせいで胆汁の通り道がつまったりした場合は、肝胆膵内科の医師が夜間でも処置をする。体調を保って治療をやり切るには、診療科どうしの連携がかぎになる。今春まで院長だった石川治さんが1980年代に取り入れ、少しずつ改良を重ねてきた。肝臓への転移を防ぐため、手術後には近くの血管を通して直接、肝臓に抗がん剤を注入する。高橋さんによれば、センターでこの療法を受けた患者が5年後に生存している確率は進行度にもよるが50%前後で、単純比較はできないが、10~30%とされる全国の平均と比べて高い。ただし、術前治療中に転移が見つかったりして、手術ができない人もいる。(7月23日 朝日新聞)
Jul 29, 2013 07:43

術前化学放射線療法
術前化学放射線療法は再発が起きやすい場所にあらかじめ放射線をあて、検査では見えないが、散らばっているかもしれない小さながん細胞を抗がん剤でたたいて、再発などのリスクを減らした上で手術に臨もうという手法だ。成人病センターでは、週末を除く毎日、5週間で計25回放射線をあて、4週間に3回の割合で計9回抗がん剤を点滴するのが基本だ。計3カ月ほどかかる。がんの進展が手術できるぎりぎの段階までにとどまっている人が対象だ。(7月23日 朝日新聞)
Jul 27, 2013 07:42

膵がん、術前療法広がる
治療が難しいがんの代表とされる膵がん。放射線と抗がん剤を使ってから手術に臨む「術前化学放射線療法」に取り組む病院が増えている。再発を抑えて元気な期間をすこしでも延ばすのが目的だ。複数の診療科が連携し、治療手段の総力をあげてがんに挑む手法だ。「放射線を、血管のこのあたりまであててもらうことはできますか?」。「大丈夫と思います。ただ、もう少し確認したい」。大阪府立成人病センター(大阪市)9階の会議室。週に一度のカンファレンスで、16人の医師たちが治療計画を話し合っていた。患者は70代の女性。手術ができる程度の膵がんと診断されたが、近くの血管で再発する可能性があった。チームの中心で消化器外科副部長の高橋秀典さんは、放射線治療科主任部長の手島昭樹さんに手術前に照射する場所を相談した。膵がんで亡くなる人は年に約2万9千人。早期発見が難しく、手術でがんを取り去れたと思っても、膵臓の周囲で再発したり、別の場所に転移してしまったりすることが多く、治療成績が全般によくない。(7月23日 朝日新聞)
Jul 26, 2013 08:00

新薬へ臨床研究の質上げる
国産の新薬開発をめざして国が定める臨床研究の拠点施設に、がん分野で選ばれた。その現場トップだ。4月、末期の胃がん患者を対象に「がん幹細胞」を狙った薬の効果を確かめる国内初の臨床研究を始めた。がん幹細胞は、がんの転移、再発に深く関わると注目され、期待が集まる。薬の開発には、人で効果や安全性を確かめる臨床研究が必要だ。日本は実績が少なく、製薬企業はまず欧米で行う。「胃がんや肝臓がんは日本などアジアの人に多い。日本で臨床研究が活発になれば、患者さんに必要な薬をより早く届けられる」と話す。拠点化で重視されるのは、初めて人に投与して安全性をみる「第1相試験」だ。各施設でバラバラでなく、国を挙げて集約的に実施することで一定の患者数を確保し、技術的にも倫理的にも高い質をめざす。海外に先駆ける臨床研究では、有害事象も前例がない。「発熱一つでも自分たちで判断する。富士の樹海で光を探すようなもの」と話す。高まる期待を静めるように「患者さんには、いい薬とも悪い薬とも言えない。安易に勧められないので、信じて参加してもらえる施設にならなければ」。国立がん研究センター 東病院消化管内科長 土井俊彦さん(49)。(7月16日 朝日新聞)
Jul 25, 2013 07:29

1974年 がん保険登場
がん保険が日本に登場したのは1974年。「がんの治療費は高い」という不安を背景に市場は拡大してきた。公益財団法人生命保険文化センターの調査によると、18~69歳の3人に1人ががん保険に入っているという。がん保険で7割以上のシェアを占めるアメリカンファミリー生命保険(アフラック)は3年前、同社イベントに来た約4千人を対象にがんの治療にかかる費用についてアンケートした。すると、がん経験者は「50万円程度」と「100万円程度」が合わせて約7割を占めていた一方で、未経験者は「300万円程度」と「300万円より多い」をあわせると半数を超えるなど、高く見積もる傾向にあった。(7月16日 朝日新聞)
Jul 21, 2013 07:09

新しい抗がん剤 よく効くが高負担に 2
この8年間、3週間に1度のハーセプチン治療に加え、別の抗がん剤やホルモン治療も受けてきた。自己負担した医療費は、高額療養費制度や医療費控除を利用しても、総額700万円を超える。生命保険には入っていたが、がん保険には入っていなかった。加入していれば、診断給付金や通院保障で治療費の負担は軽減されたかもしれない。「自分でもこんなに長く生きられるとは思っていなかった。がんになるとわかっていれば、入っていたほうがよかったのでしょうが・・・・」。女性の主治医を務める虎ノ門病院の高野利実・臨床腫瘍科部長によると、2001年以降、従来の抗がん剤より高価な分子標的薬が次々と発売され、その数は20を超える。薬が劇的に効き、「慢性疾患」として治療が長く続く患者もいる。例えば慢性骨髄性白血病に効くグリベックは、1万円以上の薬を毎日飲み続けなければならない。手術ができない大腸がんにも複数の分子標的薬が登場し、生存期間が延びた。だが、どの薬も効果だ。高額療養費制度を長い間、利用することになる。(7月16日 朝日新聞)
Jul 20, 2013 07:21

新しい抗がん剤 よく効くが高負担に
がんになったときの金銭的負担への備えとして、がん保険は有力な選択肢だ。実際、日本人の3人に1人は、がん保険に加入している。だが日本の公的医療保険制度は手厚く、加入する必要はないという意見も根強い。どんな状況やプランなら、加入するメリットがあるのだろうか。東京都に住む女性(52)は2005年夏、乳がんの手術を受けた。その直後、骨に転移していたことがわかり、抗がん剤ハーセピチンによる治療を始めた。ハーセプチンは「分子標的薬」と呼ばれ、2001年に発売された新しいタイプの抗がん剤だ。特定のがん細胞を狙い撃ちし、増殖するのを抑える。「高いですよ」。主治医からそう聞いていたが、10万円近い請求書を見て驚いた。以来、病院に行く際ま前もって、銀行で金をおろしておくようになった。(7月16日 朝日新聞)
Jul 19, 2013 07:18

ナノカプセルで狙い撃ち
抗がん剤治療には、吐き気や脱毛などつらい副作用が伴う。微小なカプセルに抗がん剤を閉じ込め、がん細胞だけに届けることができれば、「副作用のない抗がん剤」につながる。夢に実現まで、あと一歩に迫った。研究分野は「ドラッグデリバリーシステム」と呼ばれる。球状のカプセルの大きさはわずか30~100ナノメートル。(ナノは10億分の1)がん組織で新たに作られる毛細血管には、通常に比べ大きな隙間がある。カプセルを体内に注入すると、その隙間からこぼれ落ち、がん組織周辺に集まる。がん細胞に取り込まれると、細胞の核の近くで壊れ、抗がん剤を放出する。「通常の抗がん剤は、がん組織以外の正常な細胞も攻撃する上、ほとんどが体外に放出されていまう。ナノカプセルなら必要な量を、必要な場所に届けることができる」。薬に耐性ができたがんにも有効という。カプセルの表面は水になじみやすい膜で覆われており、がん細胞に「薬だ」と気ずかれずに侵入できるためだ。国内外で四つの薬の臨床試験が進む。このカプセルを使った乳がん患者向けの薬は現在、従来の抗がん剤に比べどのくらい生存期間が延びるかなどを調べており、日本でも2年後の承認を目指している。(6月17日 朝日新聞)
Jul 18, 2013 07:08

患者数の確保に懸念も
施設が乱立気味になるとの見方もある。重粒子線施設は千葉、兵庫、群馬にあるほか、同じ粒子線で同等の治療効果があるとされる陽子線施設も全国に7カ所ある。さらに全国10~20カ所で設置の検討が進んでいるとされる。「全国に立地することで、新規患者の掘り起こしにつながる」との声もあるが、国立がんセンター名誉総長で日本対がん協会の垣添忠生会長は「限られた患者の奪い合いになりかねない」と懸念する。ハイマットの収支計画は昨年秋、見直された。初期投資に必要な150億円に対し、民間からの寄付や出資が思うように集まらず、返済が必要な融資などが約40億円生じたためで、出資者への配当も減らす。ただ、患者の見込みは800人を維持したままで、この想定が崩れれば、さらなる見直しが必要になる。(6月1日 朝日新聞)
Jun 03, 2013 07:46

九州初のがん先端施設 
(九州国際重粒子線がん治療センターは6月1日から)診察を経て、8月に前立腺がんから治療を始め、頭頚部がんや肺がん、肝がんと対象を増やしていく。初年度200人、4年後には800人の患者受け入れを見込む。だが、経営が成り立つだけの患者数を確保できるかは未知数だ。粒子線治療が可能な患者は2020年には全国で約5万5千人、九州では人口比から6900人になるとハイマットは推計する。だが、厚生労働省によると、粒子線治療の実施件数は2011年度は約2381件(うち重粒子線873件)。治療可能な患者の1割も受けていないとみられるという。治療費が約300万円と高額ながら公的医療保険が適用されず、自己負担となることがネックだ。(6月1日 朝日新聞)
Jun 02, 2013 07:16

鳥栖・サガハイマットきょう開院
九州国際重粒子線がん治療センター(サガハイマット)=佐賀県鳥栖市=が1日から診察を始める。「切らずに治す」最先端の治療法で国内4カ所目、九州では初の施設だ。治療の選択肢が広がると、がん患者の期待は高いが、想定通り患者数を確保できるか懸念もある。ハイマットでの放射線治療は、炭素イオンを光速の60~80%まで加速してがん病巣にピンポイントで照射するというもの。従来のエックス線治療に比べると、体の深いところにあるがんでも、周りの正常細胞へのダメージを最小限に抑えて狙い撃ちできる。痛みもなく、通院も可能で、治療期間はエックス線の半分ほどで済むという。(6月1日 朝日新聞)
Jun 01, 2013 07:53

「がん免疫療法」注意点
それでも「治したい」と思う時の注意点は。「まずは、いまの標準治療を「きちんと受け、その上で」と専門家らは口をそろえる。「どんな研究に参加できそうか、最初の治療法を選ぶときから、主治医に相談して情報を集めておくことも大切」と、免疫を担うリンパ球を導く樹状細胞を使った臨床試験を進める千葉大の本橋新一郎准教授(免疫学)は助言する。治験などの比較試験では効果の検証のため、見た目は同じでも薬ではない偽薬(プラセボ)を受ける場合もある。医師が独自の判断で施術しているクリニックもある。「万が一、有害な副作用が出たら24時間で対応してもらえるか、いい体験談だけでなく、研究データを公の場で発表しているかといった点も判断材料にして欲しい」と久留米大の伊東さんはいう。(1月15日 朝日新聞)
Jan 20, 2013 08:49

現時点では期待先行
2010年以降、免疫の作用を使ってがんを攻撃したりするワクチンが米国で相次いで承認された。日本でも、がん細胞の特定の目印を利用するペプチドワクチンなどが試みられている。国も11年から、がんワクチンの研究開発に新たな予算をつけている。期待が高まる中、現時点での実力はどうか。09年にがんの「ペプチドワクチン外来」を開いた久留米大病院の研究成績では、がんの消失や縮小につながったのは1割程度。がんが、進行した前立腺がんで、標準治療に加えてワクチンを使った28人と標準治療だけの29人を比べたら、ワクチン群が5.7カ月、進行を抑えて長生きした。別の解析では、膵臓がん、肺がん、悪性脳腫瘍、子宮頸がん、膀胱がんなど197人の進行がん患者で標準治療より4~10カ月の延命効果がみられた。伊東恭悟教授(免疫学)は「長生きへの貢献という点で、免疫療法は評価されてきている」という。ただ日本肺癌学会理事長の中西洋一九州大教授は「希望はあるが、現時点ではまだ期待が過剰。臨床で評価できる段階ではない」と慎重な見方をする。「5年以内に、治験や臨床研究のデータがそろう。その検証を待つ必要がある」。(1月15日 朝日新聞)
Jan 19, 2013 09:13

がん免疫療法
免疫にかかわる細胞や、それらを刺激する物質を使い、患者の免疫力のバランスを、がん細胞を抑える方向に導く治療法。ワクチン療法、細胞療法、サイトカイン療法などがある。このがん免疫療法に、改めて注目が集まっている。米国では、がんワクチンが相次いで承認され、日本でも研究的な「治療」を受ける機会が増えてきた。「がんが消えた」という個別報告はあるが、効果が確かめられ広く使われる標準治療にはなっていない。現時点でどこまで期待できるのか。(1月15日 朝日新聞)
Jan 16, 2013 08:57

重粒子線がん治療 施設公開
佐賀県鳥栖市に来春開業する九州国際重粒子線がん治療センター(サガハイマット)の建屋が完成し、15日、治療装置が報道陣に公開された。重粒子線がん治療は、炭素イオンを光速の約7割まで加速し、がん病巣に照射する手法。体を切らず、治療は20分程度で済む。費用は全額自己負担で、300万円程度かかる。JR新鳥栖駅前に完成した建屋は鉄筋コンクリート造り3階建て。直径20メートルにもなる加速器など施設を稼働させるには、約3メガワットの電力が必要になるという。入院施設はない。佐賀県などが作った財団が運営する。開業初期に必要な約150億円の多くを民間からの寄付や出資で賄う計画だが、見込み通りには集まらず、福岡県が今年度、5億9千万円の補助金を出す。少なくと約11億円足らず、金融機関からの借り入れを最終調整している。試運転を経て来年5月に開設。7月から患者の受け入れを始める予定。(10月17日 朝日新聞)
Oct 22, 2012 08:39

Q&A
将来、全てのがん手術は内視鏡になるのか。⇒かなりの部分が内視鏡になると希望しています。先進的な施設では、大腸がん手術の9割が内視鏡です。思ったより速いスピードで広まっています。三次元画像の手術ロボットの普及もあり、他のがんへの広がりも加速されるでしょう。北里大教授・渡辺昌彦さん。副作用のない抗がん剤はできるのか ⇒DNAを解読する技術が急速に進み、我々ががんの個性を知る方法を手にしています。がんの個性に合った治療を選ぶことで副作用を減らせます。10年の間に好転する。希望が持てると考えています。京都大大学院教授・石川冬木さん。免疫治療と抗がん剤を一緒に使うと効果が上がるのか ⇒免疫治療については、単体としてどれだけ力を発揮できるのか。今は科学的な検証をしていく時期です。その上で良い治療を複合的に組み合わせていくのは当然の流れ。抗がん剤と組み合わせて効果が上がる時代が将来、来ると思います。札幌医大教授・佐藤昇志さん。(9月25日 朝日新聞)
Oct 21, 2012 08:19

効率的なワクチン期待
しかし、5センチの大きさになったがんに10兆個の細胞があるのに対し、リンパ球は末梢血に100億個。多勢に無勢です。そこで「根っこ」のがん細胞(がん幹細胞)を10年かかって探し出しました。抗がん剤が効きにくいがん細胞です。マウス実験で、がん幹細胞と普通のがん細胞ではがんを作る能力が1万倍違うことがわかった。がん幹細胞を標的にするワクチンを作れば効率がいいのです。自分自身の体の能力でがんを小さくできる。副作用を徹底的に軽くできる。免疫療法は将来、治療の主流になると思います。札幌医大教授・佐藤昇志さん。(9月25日 朝日新聞)
Oct 20, 2012 08:29

免疫治療
天然痘やポリオなどが制御できるようになったのは、ワクチンの力です。ワクチンは、その人の免疫力に働きかけて病を防ぎます。免疫をつかさどっているリンパ球は、自分の体内で発生したがん細胞を拒絶できるでしょうか。答えは「できる」。進行がんの末期の患者からリンパ球などを採って試験管内で加えると、がん細胞が消えました。がんだけにある特別なたんぱく質の目印(抗原)は、ベルギーの研究者が最初に発見しました。私たちは数年遅れて見つけました。目印のたんぱく分子そのものが、がんを排除するワクチンとなります。札幌医大教授・佐藤昇志さん。(9月25日 朝日新聞)
Oct 19, 2012 08:36

形を変える細胞に対応
この「手」に作用し、働きを止めるのがイレッサという分子標的薬です。「手」に異常のある肺がんのみに効くので、どこに異常があるのか、正確に知ってから使うことが大事です。慢性骨髄性白血病にも最近、画期的な治療法ができました。異常のあるたんぱく質の鍵穴を見つけ、鍵をはめこんで全体の機能をなくすグリベックという薬です。経過を追うと、がん細胞は鍵穴の形を変えるので、グリベックが効かなくなりますが、抵抗性のある患者に使える薬も開発されています。がん細胞は「進化」します。治療も進化していて、多くの分子標的薬が開発されています。がんは個性があるので正しく理解して一番効く薬を使うことが大切です。(9月25日 朝日新聞)
Oct 18, 2012 08:27

抗がん剤
抗がん剤は、がん細胞だけでなく、正常な細胞も壊してしまい、副作用が非常に強い。がん細胞だけに効き、正常な細胞には毒のない抗がん剤をつくるのが、研究者たちの課題です。正常な細胞は、外から刺激がないと増えませんが、がん細胞は刺激がなくても増える。肺がん患者の一部では、増殖しなさいという刺激を受け取る「手」に突然変異があって、このがん細胞は刺激がなくても勝手に増殖してしまいます。京都大大学院教授・石川冬木さん。(9月25日 朝日新聞)
Oct 17, 2012 08:02

内視鏡手術 2
1992年に国内で初めて私が大腸がんの患者さんに内視鏡手術をしました。78歳の患者さんは翌日にはお茶を飲み、新聞を読み、5日後には退院。こんなに早く元気になる手術ならば続けようと思いました。大腸がんでは、国内の4割ほどの施設で実施されています。従来の開腹手術と比べて予後が悪くない。胃の早期がん、肝臓がん、前立腺がんにも普及しつつあります。ただ、手術時に全体像の把握が難しく、広がったがんや癒着がある場合には使えない、指導できる医師が、まだ少ないなどの欠点もあります。北里大教授・渡辺昌彦さん。(9月25日 朝日新聞)
Oct 16, 2012 08:31

内視鏡手術
外科医の立場から、からだに優しい手術、内視鏡外科について話ます。大腸や胃、肺などにできたがんを治すには、がんを根こそぎとる、リンパ節にがんを残さない、などが求められます。それを可能にする手術法として注目されています。おなかや胸にあけた小さな穴から内視鏡を入れ、ガスで中を膨らませ、映し出される画像を見ながら、がんをとります。傷口が小さく、痛みが少ない。拡大して見ることができるので医師は精密な手術ができ、大事な神経などを傷つけずにすみます。回復は早く、入院期間の短縮や早期の社会復帰にもつながります。北里大教授 渡辺昌彦さん。(9月25日 朝日新聞)
Oct 15, 2012 08:11

頭頚部がんの診断と治療
口腔、咽頭、鼻、耳など首から上にある器官を総称して「頭頚部」と言います。あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、呼吸や発声、摂食、嚥下など人間が生きる上で、あるいは社会生活を営む上で欠かせない機能に密接に関わっている部分です。「頭頚部がん」と言うのはそれらの器官や臓器にできるがんの総称になります。口腔がんは主に歯肉や舌、頬粘膜にできますが、特に多いのが舌がんです。咽頭がんや喉頭がんは発生した場所によって、さらに上咽頭がん、下咽頭がん、声門がんなどに分けられます。頻度は高くありませんが、上顎や唾液腺、外耳や中耳、口腔底にもがんができます。また、喉ほとけの下にある甲状腺にできる甲状腺がんも頭頚部がんに含まれます。(8月28日 朝日新聞 広告)
Aug 29, 2012 08:56

放射線治療の留意事項
高齢カ社会を迎えるにあたって、これからのがん治療は『優しい治療』『患者さんが納得できる治療』が重要になってきます。外科手術がよいのか、放射線治療がよいのか、QOLに配慮して緩和治療がよいのか、どのような治療を行うかの方針を決めるにも、患者さんの意思を尊重しなければなりません。放射線治療は、低侵襲な治療法ではあるものの、治療中はある程度の副作用を伴います。その大半は、治療が完了して数週間~2カ月ほどで治まりますが、多少の苦痛を我慢してもらわねばなりません。まれに、合併症を引き起こすこともあります。セカンド・オピニオンを含め、主治医に十分なインフォームド・コンセントを求めて、きちんと納得してから治療を開始するのが、より良い治療を受ける上で重要なことと言えます。(4月20日 朝日新聞 広告特集より)
Apr 29, 2012 08:34

難治性がんの完治を目指し期待される「粒子線治療」
佐賀県で建設中の「九州国際重粒子線がん治療センター」が話題になっています。 「そうですね。通常の放射線の代わりに陽子線や炭素イオンを照射する『粒子線治療』は、いずれ放射線治療の中心的役割を果たすことになると思われます。前述した定位放射線治療やIMRTは、高精度にがん細胞を狙い撃ちできるものの、放射線が体内を貫通する間に、がんの前後の部位にも放射線の影響がおよぶことになります。その点、粒子線は、少ない線量で体内に入り、一定の深さに達したところで急激にエネルギーを高め、その後は激減する特性を持っています。つまり、がん細胞にだけに強いダメージを与え、その前後の臓器へのダメージを大幅に少なくすることができるのです。そのため、従来の放射線治療や手術では治せなかったがんも、『粒子線治療』では治せる可能性が高いのです。佐賀に開設されるがん治療センターは、陽子の約12倍の重さを持つ重粒子線(炭素イオン)を照射できる施設で、国内では4番目。新幹線鳥栖駅の最寄で、九州自動車道鳥栖JCTからも近いため、国内全体、さらに韓国や中国からの患者さんも迎え入れる、国際的な治療拠点となるでしょう」。(4月20日 朝日新聞 広告特集より)
Apr 28, 2012 09:33

QOLを落とさない治療法 2
QOLに関わる器官を守りつつ根治を目指すのですから、がんの部位や進行状況、全身状態などを考慮して、個々の患者さんに適した治療計画を立てねばなりません。放射線と抗がん剤治療を組み合わせたり、手術でがん細胞を取り除いた後に、放射線療法と抗がん剤を併用したりする場合もあります。また、小さな放射線源をがんの部位に刺しいれ、内部から放射線を照射する『密封小線源治療』が適しているがんもあります。そのため、放射線を主体とした治療を行う場合は、放射線科の専門医と耳鼻咽喉科医、口腔外科医、形成外科医など複数の診療科の専門医が緻密に連携し、チーム医療を展開する必要があるのです」。(4月20日 朝日新聞 広告特集より)
Apr 26, 2012 12:59

QOLを落とさない治療法
『QOLを落とさない治療法』ということですか。 「ええ、『頭頚部がん』とは脳の下から鎖骨あたりにまでに発生するがんの総称で、この部位には咀嚼、嚥下、呼吸、発生など生きていく上で重要な機能を担う器官が集中しています。単純に治療成績だけ見ると、手術の方が根治率は高いのですが、がんと周辺組織を切除された患者さんは、摂食や発声などの機能を大きく損なうことがあります。骨まで切除された場合は、顔つきまでが変ってしまうことも少なくありません。そのため放射線治療を希望する患者さんが増えてきているわけです。(4月20日 朝日新聞 広告特集より)

Apr 25, 2012 08:29

画像診断装置の進歩で放射線治療の精度も向上
「放射線は危険なもの」と考えている人も多いようですが。 「20年ほど前までは、主にがん細胞を挟み撃ちにする形で放射線を照射していたため、どうしても周辺の正常組織にまで悪影響を及ぼしていました。しかしその後、CTやMRI、PETなど高価な画像技術が実用化されたのに加え、CTで得られたデータをもとに治療装置を制御する『CTシミュレーション技術』など、コンピュータ技術も飛躍的に発展。がん細胞の位置や広がり方を正確に診断した上で、放射線を3次元的に照射することが可能になりました。これをさらに進化させてのが、『定位放射線治療』や『IMRT(強度変調放射線治療)』です。『IMRT』では照射角度ごとに放射線の強弱を変えられるので、前立腺がん治療時の直腸、頭頚部がん治療時の唾液腺など、守りたい臓器を考慮した放射線治療を行えるのです。最新トピックとして、呼吸によって動く臓器のがんを追尾しながら、放射線を照射する技術も開発されました。コンピュータ技術は今後も発展していくでしょうから、それに伴って、放射線治療はますます進歩するはずです」。(4月20日 朝日新聞 広告特集より)
Apr 23, 2012 08:36

切らずにがんを治療する「放射線治療」
手術や化学療法と並び、がんの主要治療法である「放射線療法」。治療装置や診断機器の進歩により、治療成績は格段に向上している。さらに近年、「粒子」を用いた新たな治療法も確立され、治療困難だったがんにも効果的な治療が行えるようになったという。放射線治療の現状と将来性について、久留米大学医学部放射線医学教室の早渕尚文教授に話を聞いた。「放射線治療」とは、どのような治療法ですか。 「X線やガンマ線などの電磁波をがんに照射して、がん細胞を攻撃する治療法です。"腫瘍を焼き殺す"というイメージをお持ちの方もいるようですが、それは誤りです。がん細胞のDNAを壊すことで増殖できないようにし、徐々にがんを減らしいくのが放射線療法の作用機序です」。(4月20日 朝日新聞 広告特集より)
Apr 22, 2012 09:45

治験・臨床試験に参加するには
参加を希望しても、条件に合わないなどの理由で必ずしも参加できるとは限らない。「まず主治医に相談するか、がん診療連携拠点病院などでセカンドオピニオンを求めてみてください」と畠さんは助言する。研究者主導の臨床試験の質はどうすれば分かるのか。勝俣さんは「日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)、西日本がん研究機構(WJOG)、日本成人白血病治療共同研究グループ(JALSG)、婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG)といった研究会は比較的、質の高い臨床試験をしている。それ以外は、試験に参加していない病院などで意見を聞くなどして、不利益を被らないかなどを確認を」と勧める。(朝日新聞)
Feb 21, 2012 09:23

自分で探して参加も
治験や臨床試験ごとに、どんながんの、どんな症状の患者が対象かが細かく決まっている。糖尿病や高血圧などの持病がある場合、血糖値や血圧などが薬などできちんと管理されていることも参加の条件になる。B型肝炎ウイルスやエイズウイルスの感染者は参加できない場合が多い。どんな治験や臨床試験がどこで実施されているかを知る方法はあるのだろうか。参加者を保護し、質を担保するためにも情報の公開が必要だという世界保健機関(WHO)の方針もあり、最近は情報がネット上などで公開されるようになってきた。WHOが2008年に日本の治験・臨床研究登録機関として認定したJPRNと呼ばれるウエブサイトなどだ。国立がん研究センター中央病院、同東病院をはじめとする各地のがんセンターやがん診療連携拠点病院などのウエブサイトには、実施中の治験や研究者主導臨床試験の一覧が掲載されていることが多い。(朝日新聞)
Feb 20, 2012 09:15

治験への参加のメリット
参加にはどんなメリットがあるのだろうか。がん研有明病院化学療法科の畠清彦部長は「治験に参加するのは通常、標準的な治療を試みてすべて効果がなかったか、治療法がないがんの患者。効果は不明でも、既存の治療とは別のメカニズムの新薬を試すこと自体に希望を託す患者は少なくありません」と言う。半年でも1年でも生き延びれば、その間に次の新薬が出る可能性もある。治療は薬代だけでなく、検査の一部も製薬企業が費用負担することが多く、医療費が軽減できるというメリットもある。(朝日新聞)
Feb 19, 2012 10:24

標的薬、効く確率高め
治験などへの参加には、どんなメリットとデメリットがあるのだろうか。大津さんは「安全性や効果を調べるので、参加して有害事象が起きるかどうかも効果が期待できるかどうかも不明、というのが実態です」と言う。最悪の場合、死亡することもある。「従来、治験で効果が期待できるのは参加患者の1割程度と言われてきました」と大津さん。ただし、特定の遺伝子変異を持つ患者に効果がある「分子標的薬」と呼ばれる新しい薬は、そういう患者だけが対象なので、従来より効果が期待できる確率が高いという。第1相では、最初は少量から投与し始めるため、割り当てられる投与量が効果の出る量に達していない可能性もある。第3相では新薬・新治療法と、従来の標準的な薬・治療法のぢちらかが無作為に割り当てられ、自分では選べない。参加者は、決まった間隔で決まった量の投薬を受け、定期的に決められた検査を受けなければいけない、という制約もある。(朝日新聞)
Feb 18, 2012 09:58

副作用も覚悟の上で
治験(臨床試験)は第1相から第4相までの4段階にわかれている。抗がん剤の第1相試験は、少人数を対象に薬物の安全性と投与量を調べる。まず3人ぐらいに少量投与し、安全性が確認できたら投与量を少し増やして次の3人に、という具合だ。第2相では、第1相を基に投与量を決め、対象となるがんの種類を絞って腫瘍が縮小するかどうかなど治療効果をみる。第3相は、数百人から千人規模の患者を対象に、既存の治療薬や治療法と効果を比べる。新薬の市販後調査が第4相だ。安全性や効果に問題があり、第3相まで進まない薬は多数ある。「第1相を実施した新薬のうち第3相まで進むのは5分の1程度」と国立がん研究センター東病院の大津敦・臨床開発センター長は言う。(朝日新聞)
Feb 17, 2012 08:55

がんの新薬や新しい治療法
人を対象に実施する新薬や新治療法の臨床試験には大きく分けて2種類ある。「治験」と「研究者(医師)主導の臨床試験(臨床研究)」だ。治験は、主に製薬企業が国から新薬の製造販売承認を受けるために実施する。薬事法の規制を受け、実施は国への届出が必要だ。一方、研究者主導の臨床試験は、厚生労働省の「臨床研究に関する倫理指針」に沿って実施するよう求められているが、法律による規制は受けない。「法律で規制されている治験の方が、参加する患者の権利が守られ、有害事象(副作用)が起きた場合の補償もきちんと付いているといえます。研究者主導の臨床試験は、治験並みに質の高いものからそうでないものまで様々です」と日本医科大武蔵小杉病院の勝俣範之教授(腫瘍内科)は指摘する。(朝日新聞)
Feb 16, 2012 10:05

阪大病院、国内で初
臨床試験は、消化器外科や血管・腫瘍内科などのチームが、標準的な治療法では効果のなかった80歳以下のATLなどのがん患者15人を対象に行う。ワクチンを断続的に接種し、1年ほどかけ効果や安全性を確かめる。症状が軽い患者にも対象を広げていく計画だ。別のがんで実施した治療では、目だった副作用の報告はないという。西川准教授は「従来の治療法では回復が極めて難しいATLに新たな治療法を提供し、さらに発症の不安を抱える感染者の発症予防のためにもこの治療法を提供できるようにしたい」と話す。(朝日新聞)
Feb 15, 2012 09:15

成人T細胞白血病
がん細胞は対外から侵入した異物ではなく、免疫細胞の攻撃を受けにくい。だが、「NY-ESO-1」というたんぱく質があれば免疫細胞が異物として攻撃することが分かっている。大阪大免疫学フロンティア研究センターの坂口志文教授や西川博嘉特任准教授らは名古屋市立大との共同研究で、ワクチンとしてこのたんぱく質を血液に加えてがん細胞を標的とする免疫細胞を増やし、免疫細胞が活性化する薬を加えるとがん化したT細胞を消滅できることを突き止めた。(朝日新聞)
Feb 14, 2012 09:30

がんワクチン 臨床試験へ
大阪大病院(大阪市吹田市)は今春、成人T細胞白血病(ATL)を「がんワクチン」で治療する国内初の臨床試験を始める。大阪大医学部の倫理委員会が10日、承認した。効果を確認した上で数年以内に一般的な治療法になるようしたいという。患者本人の免疫力を高めてがんを征圧する手法で、新たな治療法として期待される。ATLは、免疫細胞のT細胞がウイルスによってがん化して免疫力が急激に低下する。ほかの感染症で死亡することが多い。国内の患者数は100万~200万人とみられる。母乳などを通じて感染し約50~60年の潜伏期間を経て、毎年約800人が発症する。抗がん剤を使う化学療法などが効きにくく、治療が難しいとされてきた。(朝日新聞)
Feb 13, 2012 08:57

がんワクチン 実用化へ前進
第四のがん治療法として久留米大学が開発した前立腺がん患者に対する「がんペプチドワクチン」の実用化に向けた研究が24日、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の支援事業に採択された。開発を支援してきた県と同大学が発表した。両者によると支援額は最高20億円。5~6年後の医薬品承認を目指した臨床試験が来年度から始まる。ワクチンを開発した久留米大学医学部の伊東恭悟教授によると、治療法はがん細胞の表面にあるたんぱく質の断片(ペプチド)を患者に注射し、がん細胞を攻撃する免疫細胞を増やしてがんの進行を抑える。外科手術、抗がん剤、放射線治療に告ぐ第四のがん治療法で、患者自身の免疫力を活用し、がん細胞のみを攻撃する。副作用が少ないのが特長という。ただ、ワクチンは公的医療保険がきかない未承認薬。これまでに久留米大学の研究者らが出資したベンチャー企業が安全性を確認する臨床試験をしてきた。来年度から進める臨床試験は、医薬品も手がける富士フィルムが実施。全国の施設で数百人の患者にワクチンを注射し、医薬品としての効果を確認するという。(朝日新聞)
Oct 27, 2011 08:02

がん細胞だけ標的
「EML4-ALK」は正常細胞にはなく、がん細胞にしかないので、治療薬のターゲットに最適。薬で細胞増殖のスイッチを入れるALKの働きを阻害すれば、がん化が防げる」と、がん遺伝子に詳しい村上善則・東京大医科学研究所教授は言う。がん細胞だけをターゲットにする治療薬は、分子標的薬と呼ばれる。1990年代末から開発され始めた。正常な細胞も攻撃する従来の抗がん剤と異なり、副作用が出にくく、必要量を投与できることが多い。(朝日新聞)
May 14, 2011 09:20

がん手術の地域差をカバー
内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチS」も、ある程度まで普及すれば、がん手術の地域差をカバーできるようになります。高度医療機関に設置したダヴィンチSのコンソール(操作台)と、遠隔地にある病院に設置したロボット本体とを光ファイバーで結べば、専門医による手術が遠隔地病院でも受けられるようになるのです。佐賀県では、総務省が提唱していたICT連携事業を全国に先駆けて導入し、患者さんの電子カルテを県下9カ所のがん中核病院で共有する取り組みを実施しています。クリティカルパスや電子カルテの運用により、効率的で質の高いがん医療を、すべての患者さんが受けられる環境が整うものと考えています。(朝日新聞)
Apr 21, 2011 09:45

がん医療の均てん化
どこに住んでいても質の高いがん医療を受けられる社会を実現するには、地域内の高度医療機関と診療所、介護ステーションなどが、それぞれの役割分担を明確にしながら密接に連携し合う、「地域がん医療連携体制」を作らねばなりません。そのために重要なのが、「地域連携クリティカルパス」です。これは個々の患者さんの診療情報を、地域内の高度医療施設やかかりつけ医、コメディカルスタッフなどが共有するためのツールで、肺がん、大腸がんなど「5大がん」に対するパスの作成・運用が求められています。(朝日新聞)
Apr 20, 2011 09:20

分子標的薬
旧来の抗がん剤は、無差別攻撃で正常な細胞もろともがん細胞を死滅させる薬だったのに対し、分子標的薬は基本的にはがん細胞だけに照準を定めて攻撃する薬。治療効果が高いだけではなく、正常な細胞にはあまり影響しないので副作用が少ないのです。分子標的薬のおかげで、骨髄移植を行わなければ治癒が難しかった慢性骨髄性白血病の患者さんでも、ほとんどの方が内服薬だけで健康でいられ、一部には完治と思われる方も出てこられるようになりました。現在、さまざまな臨床データの蓄積により、「このタイプの患者さんにはこの分子標的薬がより効果的」といった、オーダーメイド的な治療が研究されています。(朝日新聞)
Apr 18, 2011 09:26

進化するがん治療
外科領域のトピックとしては、内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチS」が、我が国でも承認されたことでしょう。従来の開腹手術と比較して、内視鏡手術は患者さんに与える侵襲(肉体的なダメージ)が少なく、入院期間も短くすむというメリットがあります。ただ体に開けた小さな穴からは直線的なアームしか挿入できないため、『指先しか動かせない手』で手術を行うような状態でした。その点ダヴィンチSは多関節アームを自分の手と同じ感覚で動かせるほか、映像も拡大3D表示されるため、患者さんの体の中に入り込んだような感覚で手術を行えます。人間の微細な震えをフィルタリングする機能もあるため、非常に精密ながん手術が可能なのです。(朝日新聞)
Apr 16, 2011 13:52

副作用軽く 治療受けやすい

バイエル薬品によると、ゼヴァリンは1月20日現在、国内77施設で594人に使われている。辰巳さんは「脱毛や吐き気などの副作用がなく、1回の治療ですむ。いま対象となっている病気以外にも使えるのではないか」と期待する。治療で白血球や血小板が減ることがあるため、定期的な血液検査が必要だ。ほかに「塩化ストロンチウム」(商品名メタストロン注)もある。前立腺がんや乳がんなどが骨に転移したときに起きる痛みの緩和に効果がある。放射線を出すストロンチウム89を使う。骨の成分のカルシウムに似ているため、骨に運ばれて転移したがんの部位に長くとどまって放射線をあてる。(朝日新聞)

 

 

Mar 14, 2011 09:19

新薬の出現期待
RI内用療法が有効なのは、病巣が散らばっていたり、画像診断でみつけにくい小さな転移があったりして、手術や放射線の外部照射では治療しきれないケースだ。「外から薬を入れれば自然に病巣にだけ集まって治療してくれる」と近畿大の細野眞教授(放射線医学)。病巣がなくなっても、がん細胞を根絶するための「地固め療法」や、抗がん剤治療や手術と組み合わせる方法も有望だ。「今後、どんどん新薬が出てくるのではないか」。関西医科大滝井病院(大阪府)の宇都宮講師(核医学)は期待する。(朝日新聞)
Mar 13, 2011 21:41

RI内用療法
ガンマ線やベータ線などの放射線を出す放射性同位元素(RI)を注射や経口薬で体内に入れ、腫瘍などの病巣に放射線を浴びせて破壊する治療法。薬剤が特定の部位だけに集まって治療するため、副作用が軽いのが特徴。西野さんの治療は2009年1月に実施された。ゼヴァリンの投与は静脈に注射するだけ。検査で1週間入院したが、治療の翌日には帰宅できた。がんの勢いを示す検査値(腫瘍マーカー)はほぼ正常値に戻った。いまなお再発はない。西野さんは「体に感じる副作用はなかった」と喜ぶ。(朝日新聞)
Mar 12, 2011 10:18

リンパ腫に効果
RI内用療法の薬剤「イブリツモマブチウキセタン」(商品名ゼヴァリン)がその年に国内で承認され、発売されたばかりだった。悪性リンパ腫の原因となる細胞の表面には特定のたんぱく質(抗原)がある。それを標的にくっつくたんぱく質(抗体)にRI「イットリウム90」を結合させた薬だ。これで原因の細胞にだけRIを運び、放射線を浴びせて破壊する。よく使われるリツキサンも同じような仕組だが、抗がん剤と併用するのが標準的な治療だ。ゼヴァリンは抗がん剤を使わないため副作用が少なく、リツキサンでは効かないがんにも効果がある。(朝日新聞)
Mar 10, 2011 09:30

薬でがんに放射線届ける

悪性リンパ腫が再発した。それも4回目だった。2008年10月、大阪府堺市の主婦西野恭子さん(64)は、陽電子放射断層撮影(PET)を見てがくぜんとした。右耳の下と背骨の周りのリンパ節が黒く写っていた。最初に見つかったのは1994年。両ももの付け根にしこりを感じ、近畿大病院(大阪府大阪狭山市)を受診。「濾胞性リンパ腫」だった。抗がん剤と抗体医薬の「リツキシマブ」(商品名リツキサン)による治療を受けた。髪が全部抜けるなど抗がん剤の副作用に苦しんだ。それなににまた再発。「しんどかったにに」。落ち込む西野さんに、主治医の辰巳陽一近畿大准教授(血液内科)は「朗報があります」とRI(ラジオアイソトープ=放射性同位元素)内用療法を紹介した。(朝日新聞)

 

Mar 09, 2011 17:12

抗がん剤治療
抗がん剤治療の目的は、患者さんの病状によって二つに分けられます。一つはがんを完全に治す場合です。もう一つは、進行がんと共存し、できるだけ長生きするための治療です。治療は常に、効果と副作用が起きる危険性とのバランスを考えます。最新の抗がん剤「分子標的薬」はがん細胞増殖にかかわる物質をやっつける薬が中心です。このため副作用が違います。従来の抗がん剤はおしなべて増殖する細胞に作用するので、血液を作る骨髄、髪の毛、胃腸の粘膜などの細胞にも働きます。このため毛髪が抜けたり、吐き気を起こしたりすることがあります。一方、分子標的薬はがん細胞を選んで作用するので、副作用が少ないです。ただ安全かと言えば、頻度は少ないものの特徴的な副作用があり、致死的なものもあります。(朝日新聞)
Mar 05, 2011 09:54

がんの治療
がんには手術、放射線、抗がん剤の三つの治療があります。手術はがんが発生した場所にとどまっている場合に取り除く治療です。放射線も基本的に同じです。抗がん剤は飲み薬や点滴で体全体に行き渡らせて全身を治療します。がんの進み具合で、治療は変わります。乳がんを例にすれば、片方の乳房にがんがとどまっている、あるいは腋のリンパ節でとどまっていれば手術をします。さらに広がっていれば、手術もしくは放射線治療をします。血液やリンパ液を介して脳や肝臓などに転移していれば、抗がん剤治療になります。再発した場合も、抗がん剤治療が中心になります。さらに、手術後に再発を予防したり、放射線治療の効果を強めたりするための抗がん剤治療も行われています。(朝日新聞)
Mar 04, 2011 09:31

負担少ない腹腔鏡手術 増加
目に見えるがんは手術で取って、目に見えないがんは抗がん剤で消滅させる、手術と抗がん剤はお互いの弱い部分を補っており、両方の治療を併用することでより多くの進行がんを根治できるようになりました。また手術で治る人が増えるにつれて、体の負担がより少ない手術を行う必要性が出てきました。その代表が腹腔鏡手術です。おなかに小さな穴をいくつかあけ、手の代わりにかん子を、目の代わりにカメラを使ってする手術で、術後の痛みが少なく回復が早いことが知られています。この手術は近年爆発的に増えてきています。(朝日新聞)
Mar 03, 2011 09:13

がんの手術
人はがんを治すために、手術を発達させてきました。そして多くの困難を乗り越え、最初の本格的ながんの手術は今から約130年前の胃がん切除に始まりました。現在までにがんの手術はどのように進歩したかを考えてみます。初期の手術はがんの部分だけを取っていたのですが、再発が多いので周りのリンパ節も一緒に取ると再発が少ないということがわかりました。では、リンパ節だけを取ればいいかというと、ある一定以上はリンパ節を取っても成績は良くならないということが臨床試験により証明され、手術の限界が見えてきました。なぜなら進行しているがんは手術の段階で目に見えない転移が全身にあって、それが手術後に大きくなるからです。「目に見えない全身の転移」というのは恐るべき敵です。これについては抗がん剤が有効であるということが分かってきました。(朝日新聞)
Mar 02, 2011 09:12

進化する放射線治療 2
最近の技術として、画像誘導放射線治療があります。治療の時にCT撮影などでがんの位置をその場で確認しながら放射線をあてるので、さらに精度が高くなります。最先端の放射線治療には、陽子線や重粒子線などの粒子線治療があります。放射線が狙ったところまでで止まりそこから先はほとんどあたりません。がんの周りの放射線量を著しく減らすことができ、がんの部分に強力な放射線をあてることが可能です。(朝日新聞)
Mar 01, 2011 09:14

進化する放射線治療

放射線治療はこの十数年で相当進みました。実際最もよく行われているのは、体の外から放射線を当てる方法です。がんだけに放射線をたくさんあて、がん以外にはなるべくあてないようにする。そのための技術が開発されています。最も一般的なのは、強力なX線をあてるリニアックという機械です。X線のあて方も様々です。前後から、左右から、あるいはいろいろな方向からの定位放射線治療(ピンポイント治療)などです。また、コンピュータを使って放射線を複雑にあてることもできます。特に強度変調放射線治療(IMRT)は、がんや臓器の形に応じて正確にあてることが可能です。(朝日新聞)

Feb 28, 2011 12:52

放射線治療の特長
臓器の形や働きを残せることが多いのが、放射線治療の最大の特長です。例えば喉頭がんで摘出手術をすれば声が出なくなりますが、放射線治療ではそのようなことはありません。乳がんでは小さな手術の後に放射線治療をします。放射線治療をすることで大きな手術をせずに済み、乳房を残せます。第二の特長は体への負担が少ないこと。高齢者や、心臓や肺が悪くて手術できない人でも治療を受けることができます。(朝日新聞)
Feb 27, 2011 09:48

放射線 がん狙う精度高まる
放射線治療で切らずに治せるがんが増えてきました。喉頭がんや前立腺がん、子宮がんでは手術にほぼ匹敵する治療成績を上げています。比較的早期のがんを放射線だけと、放射線と抗がん剤で治す例が増えています。一方、やや進行して簡単には治らない段階の肺がんや食道がんなどを放射線と抗がん剤で治療する場合が増えています。(朝日新聞)
Feb 26, 2011 09:00

粒子線治療の費用
粒子線治療を含む放射線治療の費用は?通常の放射線治療は、ほとんど公的医療保険の適用です。しかし、粒子線治療は先進医療のため300万円くらいかかり、高額療養費制度でも戻ってきません。放射線治療は一度使用すると、同じ場所で使えないのでしょうか。その通りです。1回しかできないというのが大原則です。(朝日新聞)
Feb 20, 2011 09:38

分子標的治療薬は高価
分子標的治療薬は高価なのでしょうか。年々高くなってきています。ただ、高額療養費制度を利用すれば、払った医療費が返ってくることがあります。おおきさが5ミリ以下のがんは見落としが多いですか。5ミリは難しく、1センチくらいが基準です。自覚症状があるケースなどは最初から精密検査をするので、見つかる場合もあります。ポリープが悪性に進行する可能性は。のどや子宮は炎症のポリープができることがあるが、大腸のポリープは腫瘍のことが多いです。(朝日新聞)
Feb 19, 2011 09:39

免疫細胞ががんを破壊
免疫細胞ががん細胞を見極めるためのマーカーを抗原といいます。その抗原が最初に見つかったのが1991年です。それはたんぱく質の断片でした。この20年間で少なくとも100種類以上がその標的になることがわかってきました。この抗原を患者さんに投与して、体の中でがんに刃向かえる免疫細胞を活性化します。活性化された免疫細胞ががん細胞を壊します。(朝日新聞)
Feb 18, 2011 11:39

がん免疫療法
がん免疫療法への期待が高まっています。今春米国で前立腺がんのワクチンが承認されました。2007年にはスイスで脳腫瘍、2008年にはロシアで腎臓がんのワクチンが承認をされました。免疫療法は患者に苦痛が無く、体にやさしい治療です。さらにがんの再発や転移を防ぎ、進行を遅らせることを期待されています。私たちの体内の免疫細胞は、がん細胞を見つけだして壊すことができることがわかってきました。(朝日新聞)
Feb 17, 2011 09:38

がん治療 クリティカルパス
治療の途中で医療機関が変わることで、治療方針の食い違いなどが発生しないように、地域連携クリティカルパスが必要です。クリティカルパスとは、特定の疾患に対する治療の手順書のようなもので、個々の患者さんの治療に関する情報を、地域内の医療機関や調剤薬局、介護ステーションなどが共有するためのツールです。厚生労働省は肺がん、大腸がんなど、「5大がん」に対する地域クリティカルパスを、2012年度末までに作成・運用するよう求めています。(朝日新聞)
Feb 08, 2011 09:12

高度ながん医療を実現
「がん医療の均てん化」を実現するため、地域内の医療機関や調剤薬局、介護ステーションなどが高度な連携の下で分業化し、効率的で質の高いがん医療に取り組まねばなりません。早期発見から治療計画の策定、手術と術後の定期通院、化学療法や放射線照射などの治療、緩和ケアまでと、がん治療は長期にわたるケアが必要です。高度医療は各地域のがん診療連携拠点病院で担い、定期検査など日常的な医療はかかりつけ医で、終末期医療は在宅医療や緩和ケア病棟で、と言った具合に、地域における分業体制と連携体制を早急に形作らねばなりません。(朝日新聞)
Feb 01, 2011 10:01

◆がん対策基本法
2007年4月に法律が施行され、同年6月にがん対策推進基本計画が閣議決定されました。この法律は「がんの予防及び早期発見の推進」「がん医療の均てん化の促進」「研究の推進」という基本施策に加え、厚生労働省内に「がん対策推進協議会」を置くという4項目が骨子。法制化の最大の目的は、がん医療を提供する体制を充実させ、日本全国どこに住んでいても、患者さんの意向に沿った高度ながん医療を受けられる環境を整備することです。(朝日新聞)
Jan 01, 2011 00:14

◆国内におけるがんの傾向

最大の変化は、我が国の疾病別死因で、がんが最多となったことです。以前は「国民病」と言われていた脳卒中が、最多期の半数近くまで下がったのに対し、がんによる死者数は年々増え続けており、現在では男性の2人に1人、女性3人に1人が、がんで死亡しています。その中でも、日本人に最も多かった胃がんによる死亡が、検査・治療技術の向上によって減少する一方で、肺がん、大腸がんによる死亡が顕著な増加傾向を示しています。(朝日新聞)

Dec 31, 2010 16:37

◆がんの治療費
最近、がん患者仲間が集まると治療費のことがよく話題に上ります。日帰り内視鏡手術で済むような早期がんならまだしも、進行がんや再発がんで長期にわたって抗がん剤治療を受けるような場合、治療費がとても高くなるからです。「これから子どもに教育費がかかるのに、私の治療費で貯金を取り崩してよいのかって悩むのよね」と中学生の子を持つ再発乳がんの母親が嘆くと、「私なんか、仕事をやめると治療費払えないし、生活もできないし、通院と仕事で毎日ヘトヘト・・・・」と独身の高校教師、大腸がんⅣ期のレイ子さんも目をシパシパさせています。レイ子さんはFOLFOX(フォルフォックス)という3つの行為丸剤を組み合わせた治療に加えて、アバスチンという分子標的薬(がん細胞だけを狙い撃ちし、正常細胞には影響が少ない薬)を使っているのですが、これが良く効いて、がんの進行が抑えられ仕事を辞めずにすんでいます。でも自己負担3割の健康保険でも治療費は月に20万円もかかります。「高額療養費制度」で3カ月後に半額以上は戻るのですが、とにかく毎月20万円を病院の窓口に支払わなくてはなりません。続く・・・。(西日本新聞・波多江信子の続・楽しい患者ライフより)
Oct 19, 2010 11:01

◆中咽頭がん

中咽頭がんの手術をしたが再発。なぜですか?お気持ちは理解できますが、進行がんでは再発もあり得るので、退院後も定期的に診察をしています。再発した人の6~7割が半年以内、8割が1年以内に再発しています。がん幹細胞に有効な抗がん剤はあるのでしょうか>現状の抗がん剤や分子標的薬のなかで、どれが有効かは明確ではありません。がん幹細胞のニッチに対する薬は多くのデータが出ていて、数年でニッチに対する治療が臨床試験に上がってくると思います。(朝日新聞)

Jun 21, 2010 08:55

◆抗がん剤 「高くて効かぬ」は昔の話
以前は抗がん剤に対するイメージは良くありませんでした。わずかな延命効果しかなく、副作用は強く、薬は高いというものでした。しかし現状は変わってきています。2000年以降には、分子標的治療薬という新しいタイプの抗がん剤が出てきました。例えば、大腸がんの治療成績ですが、おそらく来年あたりに出るデータでは、転移のある大腸がんでも5年生存率は30%を超えると言われています。これには分子標的治療薬が大きく貢献していると考えられています。副作用についても、吐き気などを効果的に抑えるいい薬ができてきました。一方、精度は低いですが、分子標的薬には、これまでにない副作用が出てきました。対策は今後も日進月歩でやらないといけません。診断方法の開発も重要です。薬が効くかどうかわかれば、無駄な治療をやらなくなり、医療費が節約でき、副作用も回避できます。診断に重要な遺伝子検査が、肺がんや大腸がんなどで出てきて、日常診療で使われています。抗がん剤は決して「百害あって一利なし」ではないのです。(朝日新聞)
Jun 18, 2010 09:18

◆頭頸部がん
頭頸部がんは首から上、つまり口や鼻、のどなどにできるがんの総称です。顔かたちもコミュニケーションの一つ。生活の質(QOL)とのかかわりが深い分野です。たばことお酒に関係が深く、たばこを1日1箱吸う人は吸わない人より12~15倍、お酒をずっと1日3~4合飲む人は飲まない人より11~15倍、がんになりやすいとされています。さらに食道や胃、肺に重複がん、多重がんができやすいことがわかっています。がんを治すとこが一番ですが治療後も食べて話せて、顔かたちも保たれていたほうがいい。そのためには手術、放射線、抗がん剤、緩和ケアも含めたチーム医療をします。それを指揮する頭頸部がん外科医は日本に260人だけですが、治療のガイドラインがあり標準的な治療の手助けになっています。標準治療としてのお勧めは、早期がんなら放射線治療、進行がんなら手術となりますが、個々の状況や治療歴によって柔軟に治療法が選ばれます。(朝日新聞)
Jun 17, 2010 09:36

◆がん幹細胞 三つの戦略で根治狙う
がんは不治の病ではなくなってきました。しかし、まだ治療が難しいがんがあり、その原因が「がん幹細胞」であることが分かってきました。がんは同じ性質の細胞の集団と考えられてきました。しかし最近、がんを作る幹細胞が存在し、性質の違う細胞を作るとともに、幹細胞自身のコピーも作ることが分かってきました。さらにがん幹細胞がその性質を保つ「ニッチ」という環境があると考えられています。がん幹細胞は極めてストレスに強い。放射線治療や化学療法で死ぬのは主に子分の非がん幹細胞ばかりで、残ったがん幹細胞からがんが再発する。がん幹細胞を標的にした治療を考えないといけない。私たちは三つの戦略を考えています。一つは増殖が遅いがん幹細胞から、増殖の速い非がん幹細胞に移行するのをブロック。二つ目は、がん幹細胞を直接攻撃。三つ目は、がん幹細胞をニッチから追い出す。あるいはニッチを取り除く。2番目、3番目の治療法によって根治できると考えています。
Jun 15, 2010 10:29

◆がん修学的治療を支える免疫栄養療法

がん細胞は、増殖する際に多くの栄養を奪うほか、たんぱく質の一種「サイトカイン」という物質を過剰に産生して血液中に放出します。このサイトカインは全身を慢性的に炎症状態とし、低栄養を招いたり、抗がん剤の副作用を増大させたりして、がん治療の続行を困難にします。最近の研究で、魚油に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)という物質が、サイトカインの産生を抑えることが分かってきました。EPAでサイトカインをを抑制しながら、栄養を十分摂取してがん治療を続けていくことが望まれます。(朝日新聞)

May 13, 2010 10:27

◆嘔気・嘔吐への対応
嘔気や嘔吐は、がん治療薬の最も代表的でつらい副作用の一つです。女性であればつわりが、男性であれば、ひどい二日酔いが続く状態を想像してもらえば、そのつらさが分かるでしょう。これをうまくコントロールしなければ、がん治療を快適に続けることができません。現在は消化器に作用する薬のほか、嘔気を感じる脳の部分に直接働きかける新型の吐き気止めもあり、ガイドラインに添って正しく使えば効果的に症状を抑えることができます。(朝日新聞)
May 12, 2010 09:45

◆皮膚障害への対応
分子標的治療薬では、副作用として皮膚に発疹や赤みが出たり、手足に湿疹や亀裂が現れたりすることがあります。これは薬が合っていないのではなく、こうした皮膚症状が強く出る人ほど薬ががんにたいしてよく効いているので、治療を続けることで効果を得ることができます。また症状はステロイドやスキンケアで抑えることができますが、それだけに頼らず、日常生活でも皮膚を清潔にし、皮膚障害が出ないような生活習慣を心がけることも大切です。(朝日新聞)
May 11, 2010 08:58

◆分子標的治療薬が患者さんに届くまで
分子標的治療薬は、適切に使用されると大きな治療効果をもたらすため、近年は世界中で盛んに開発が行われています。しかし日本では従来、薬の承認に諸外国より長い時間がかかったため、分子標的治療薬や術後補助化学療法などの効能追加に関しても約4年ほど遅れている状況が続いてきました。薬の開発にかかる時間とコストの両面で効率化を図るには、国際共同治験への参加が欠かせませ。ひとつの国だけでは非常に困難で、無駄も多くなるからです。新薬の登場は、がん治療の歴史の要所で治療を大きく前進させるインパクトを与えてきました。今後も国際共同治験を積極的に活用し、我が国の患者さん本位の創薬に取り組んでいくことが大切だと思います。(朝日新聞)
May 10, 2010 09:17

◆分子標的治療薬はなぜ効くのか 

分子標的治療薬が従来の抗がん剤と違う点は、文字通り標的となる分子を定めて、そこにピンポイントで働きかける薬であることです。がん細胞は自分自身の細胞が変異したもので、いってみれば遺伝子の「けが」のようなものですが、そのけがをした特定の遺伝子やたんぱく質だけを狙って作用するという特長があります。がん細胞そのものを狙い撃ちするタイプと、がん細胞に栄養を与える血管に作用するタイプの二つがあり、いずれのタイプも事前に患者さんの遺伝子検査をすれば、薬が効くか効かないかが正確に予測できる可能性があります。そのため、これからのがん治療の「オーダーメイド化」を進めていく上では、分子標的治療薬がその中心的役割を担うものと期待されています。(朝日新聞)

May 09, 2010 14:39

◆がん細胞を狙い撃ち
がんの放射線治療を専門に行う熊本放射線外科(熊本市出水、古後佳生院長)は、新しい治療装置「ノバリスTX」を4月に稼動させる。九州では初の導入となる。広範囲に点在するがん細胞だけに向けて放射線を多方面から集中して照射、併せ持つコンピュータ断層撮影(CT)機能で転移の状況なども早い段階で確認することが期待できるという。古後院長によると、がん治療は手術と放射線、抗がん剤などの化学療法が3本柱。ただ手術や化学療法は患者の体力を低下させ、抗がん剤は脳の腫瘍は期待できないこともある。熊本放射線外科は2005年5月に同装置の前身となる「ノバリス」を導入、約2700の症例を扱ってきた。従来の放射線治療は一定の範囲に均一に照射するが、ノバリスは病変部に集中的に照射する。このため、患部周辺の正常な細胞の被爆を最小限に抑えることができるという。(西日本新聞)
Apr 18, 2010 16:31

◆適切な告知を後押し

がんの告知についても手当てされる。緩和ケアなどの研修を受けた医師と看護師が治療方針などを話し合い、内容を文書などで患者に同意を得た上で渡すと、1回に限り患者1人につき千円が医療機関に支払われる。「患者が望む告知とは何か、考えるきっかけになってくれれば」と愛知県の女性(57)は話す。3年前、夫が食道がんで他界した。生前、医師から一緒に検査結果を聞いたとき、部屋に入るなり、「早くても半年か1年、長くて5年」と言われた。あっけなさに言葉を失った。「ご主人は自分の病状がよくわかっていない」と言われたことも。もう長くないという現実を受け入れて、という意味に聞こえた。患者や家族は希望と絶望の間で揺れる。簡単に受け入れられないのは当然ではないかと思った。「患者の命に寄り添ってくれるような告知を望みます」 収入に直結しない現在でも、告知のための環境を整え、時間をかけて説明する医師や医療機関はあるが、診療報酬として明確化することが、下支えになりそうだ。(朝日新聞)

Apr 08, 2010 15:32

◆がんリハビリ
がんリハビリは、骨髄移植の前後だけでなく、放射線治療の筋力を回復するリハビリ、肺がんの呼吸にかかわるリハビリなど様々な種類があるが、日本では取り組みが遅れているとされ、医療現場から重要性が指摘されてきた。がんの場合、治療が重視され、脳卒中の患者のリハビリのように明確な診療報酬がなかった。別の収入でやりくりさざるを得なかった。今回の改定で、専門の医師、スタッフのもとで患者ががんのリハビリをすると、20分ごとに2千円が病院に支払われることになるため、力を入れる病院が増える可能性がある。(朝日新聞)
Apr 07, 2010 09:21

◆がん医療 治療前後のリハビリ促す
慶応大病院(東京都新宿区)のリハビリ室。患者が体の機能回復のために使う自転車型運動器具や、回転式ベルトの上を歩く器具が並ぶ。リハビリに取り組む女性(42)は「少しづつ体力が戻ってきているのがわかる」と言う。血液のがんである慢性骨髄性白血病で、昨年11月に骨髄移植を受けた。移植の1カ月前にリハビリを始めた。体力を測定しておき、移植前は筋力や持久力を維持するために歩いたり、自転車をこいだり。移植直前に入る無菌室でもベルトの上を歩いた。移植後はベッドサイドで立ったり座ったりを繰り返した。(朝日新聞)
Apr 06, 2010 10:49

◆免疫療法 注目される第4のがん治療
第一に副作用が少なく、患者さんの身体的な負担が小さいことです。第二に、手術ができない方や、抗がん剤が効かない方にも、治療の可能性を開いたということです。がん疾患は、医療技術の進歩や検診による早期発見などによって、以前のような「不治の病」ではなくなっている一方で、抗がん剤や放射線治療が効かず、手術もできない患者さんも増え、「がん難民」という言葉も生まれています。また、転移が広がっている状況で免疫療法と他の療法を併用することで、抗がん剤の効果が上がるといったこともあり、第4の治療法として選択肢を増やしたと言えるでしょう。(西日本新聞)
Mar 23, 2010 09:55

◆がん免疫療法の具体例
個人差はありますが、例えば、ある60歳代の男性の場合、膵臓がんが肝臓にも転移し、手術困難で化学療法では腫瘍の拡大を抑えるのが精一杯だったのですが、化学療法と併用して免疫療法を2クール行いました。その結果、膵臓と肝臓の腫瘍が消失しました。また、ある40歳代男性の膵体部がんは血管を巻き込んでいて手術できなかったのですが、免疫療法によってがんの腫瘍が縮小し、手術で切除できた、といった例もあります。(西日本新聞)
Mar 22, 2010 10:01

◆樹状細胞療法の進め方
オーダーメイドのように作製したワクチンを、5~7回を1クールとして、2週間に1回の間隔で投与します。入院の必要はありません。特に人工抗原による治療法は、手術が困難で自己がん組織を入手できない患者さんに対しても、免疫療法を実施することが可能です。(西日本新聞)
Mar 21, 2010 09:44

◆がん免疫療法の種類

樹状細胞とは、リンパ球にがん細胞の特長を認識させることができる免疫細胞の一種です。自己がん組織樹状細胞療法では、手術で摘出した患者のがん組織を樹状細胞に取り込ませ、人工抗原樹状細胞療法では、がんの目印として人工的に作製したがん独特のタンパク質(ペプチド)を樹状細胞に取り込ませるなどして、がん細胞を外敵と認識させるワクチンを作ります。その後、ワクチンとして体内に投与された樹状細胞は、リンパ球にがん細胞を攻撃するよう指示を出します。(西日本新聞)

Mar 20, 2010 09:34

◆免疫療法
がん治療の新しい分野である「免疫療法」への注目度が高まっている。がん治療はもともと、大きく分けて手術療法、抗がん剤による化学療法、放射線治療があり、単独、または組み合わせて行われてきた。これに加えて近年、「第4の治療法」といわれるようになったのが、人間本来の免疫力に着目した免疫療法だ。免疫療法の研究は著しい技術的進歩を遂げ、がん細胞を直接攻撃するワクチンが開発されたことで、治療の有効性が高く評価され始めている。(西日本新聞)
Mar 15, 2010 15:35

◆化学放射線療法
リンパ節転移をしている人などではピンポイント照射が難しいのですが、抗がん剤と併用すると放射線の効果が高まることがわかっています。両方が合わさることで副作用も高くなってしまう危険もありますが、最近は副作用対策も進歩しています。(朝日新聞)
Jan 29, 2010 10:41

がんの痛みから解放
年齢が高くなるほど、がんになりやすくなります。医療の発展により日本人の平均寿命は著しく延びました。それに伴い、残念なことですが、日本人の30%ががんで死亡し、がんは日本人の死亡原因の1位になりました。痛みの治療が十分でなかったころには、がんが進行した患者のほぼ7割に痛みが起こり、そのうちの3割の方は耐え難い痛みを訴えていました。がんによる痛みを治療するのは医療の基本であり、世界保健機関(WHO)は「がんの痛みからの解放」という治療法を1986年に発表しました。痛みの強さに合わせて3段階で治療をするという考え方で、鎮痛薬(痛み止め)やモルヒネのような麻薬性の鎮痛薬を、注射でなく内服することです。この「がんの痛みからの解放」による治療法で、ほぼ9割の患者は痛みが軽減すると言われています。痛みが軽い「第1段階」では鎮痛薬を服用し、それでも痛みが軽減できないときは「第2段階」として中程度に効果がある麻薬を使います。それでも痛みが軽くならなければ、「第3段階」として、より効き目のある麻薬を服用します。強い痛みに効果がある代表的な麻薬がモルヒネです。(朝日新聞)
Apr 04, 2009 10:47

がんワクチン外来受付 希望殺到90分で中断
久留米大医学部は1日、がん患者個人に適したワクチン療法を行う「がんワクチン外来」を全国で初めて設置し、診察予約に必要な資料請求の受付を始めた。しかし申込みが殺到したため、約1時間半で受付を中断した。同外来は完全予約制で、資料を請求して申し込んだ上、治療の基準審査に適合した患者のみが予約をすることができる。初回の受け入れは60人を予定していた。同大によると、1日午前10時からホームページと電話で資料請求の受付を始めたが、約1時間半でホームページへのアクセスが約1500件、電話が100件に達した。受け入れ可能な患者数を超えることが予想されたため、急きょ受付を中断したという。次回の受付開始時期は未定だが、半年後をめどにホームページと電話(0942-31-7350)で案内するという。
Apr 03, 2009 21:39

がんのワクチン治療
久留米大医学部(福岡県久留米市)は4月から、がん患者それぞれに最適なワクチンを処方する「がんペプチドワクチン外来」を設置する。これまでの治療法に比べ、患者への負担が格段に軽い"第四のがん治療法"と注目される技術で、全国初の取り組みという。ペプチド(タンパク質)はがん細胞の表面に存在。久留米大は、患者やがんの種類によって異なるこのペプチドを識別。30種類のペプチドから、患者と同じペプチドを化学合成して注射することで、免疫細胞にがん細胞を認識させ、攻撃するという治療法だ。これまでの外科手術や抗がん剤、放射線治療に比べて、副作用が少ないのが特徴といい、通院による治療も可能だ。久留米大によると、臨床試験をがん患者500人以上に実施し、安全性を確認。進行性前立腺がんをはじめとするがんに対し、抗がん剤より延命効果が高いなど有効性も確認されたという。また、C型肝炎や肝硬変の患者約30人に投与した結果、新たに肝がんが発生した患者は5年間でゼロだったとしている。外来治療では、公的医療保険は使えないものの、患者が利用しやすいよう治療費は実費相当の数十万円とする。(西日本新聞)
Mar 31, 2009 09:17

基礎から医療情報 「がん難民」生まぬため・・・3
「インフォームドコンセントは、医師による説明と、患者さんの理解と同意という共同作業。患者さん自身が十分に判断して選択できるよう、かみ砕いて情報を提供するのが医師の仕事だ」。2006年夏に始めた勉強会は(九大呼吸器科)120回近くを数える。背景には、他のがんに比べても死亡する割合が高い肺がん治療の厳しい現実もある。苦しい治療に耐えても良くならない。壁に突き当たる・・・。それが医療不信につながれば「がん難民」を生み出すことにもなりかねない。主治医以外の話を聞く機会が広がることで「セカンドオピニオン的な役割にもなる」とも話す。九大以外の患者からの問い合わせも徐々に増え、TV電話を使った他の医療機関への"配信"や、DVDをつくる検討も進めているという。(朝日新聞)
Mar 20, 2009 10:26

基礎から医療情報 「がん難民生まぬため」・・・2   

肺がん勉強会の後半の30分は、週替わりのテーマを設定している。例えば「臨床試験について」「進歩する放射線治療」など旬の話題や、「健康食品・サプリメント」「肺がんに関する情報の集め方」などすぐに役立つ情報も提供する。(がん保険f) 中でも「免疫療法・がんワクチン」がテーマの日は、普段より出席者が多い。免疫療法は、人間が本来持っている免疫機能を高めてがん細胞を排除しようという試みで、手術、抗がん剤、放射線に続く「第四の選択肢」とも呼ばれる。九大病院も肺がん治療に臨床試験として導入を検討しているが、標準的な治療に比べ有効性は十分に確認されていない、としている。(朝日新聞)

 

Mar 19, 2009 19:21

基礎から医療情報 「がん難民」生まぬため・・・1
入院患者が夕食を終えた午後7時。院内の一室にメモ帳を手に患者たちが集まってきた。看護師や製薬会社の担当者も訪れる。毎回、前半の30分は肺がんの診断や治療法など基礎的な知識の解説から始まる。肺がんの病期(ステージ)は、原発腫瘍、リンパ節への転移、遠隔転移の三つの要素の組み合わせからⅠ~Ⅳ期に分かれる。治療法はがんの種類によっても異なるが、主にⅠ・Ⅱ期の場合は手術療法、Ⅲ期は手術または放射線療法、Ⅳ期は化学療法(抗がん剤)。状態に応じてⅠ~Ⅲ期にも抗がん剤治療が追加・併用される。「おれ、Ⅲ期なんだよ」。隣り合った男性同士が、自分の状態を確認し合いながら耳を傾けていた。抗がん剤の治療を受けている患者が大半を占めることもあり、副作用の説明も詳しい。(朝日新聞)                      
Mar 18, 2009 20:38


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