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2020年11月18日 (水)
カテゴリ:緩和ケア医「僕もあと2年なんです」
神戸市灘区の在宅ホスピス「関本クリニック」院長で医師の関本剛さん(44)は昨秋、肺がんとわかりました。「残りの人生は2年」との診断でした。およそ1千人のがん患者の体と心の痛みに寄り添ってきた緩和ケア医として、また患者として、がんとの向き合い方を聞きました。(松尾由紀)病気がわかったのは昨年10月。数カ月前からせきが続いていて、肺のCTの結果ががん以外に考えられないものでした。「まさか」と固まりました。脳への転移もあり、提案された治療を受けても、「半数の人は2年(以内)で亡くなる」との説明でした。がん患者は身体的な苦痛だけでなく、抑うつなどの精神的な痛み、金銭や家族関係などの社会的な痛み、生きる意味を見失うといったスピリチュアな痛みに苦しむといいます。僕にとっての大きな苦痛は経済面でした。治療せずに早く死んだほうが妻と子にお金を残すことができる、とさえよぎりました。積極的に治療と向き合えたのは、働くことで治療費を賄えるなど、死後も含めた経済的な概算がわかってからです。患者となって、新たに気付いたことがあります。たとえば、薬。分子標的治療薬を内服しました。昔ながらの治療よりも薬と言われていますが、ひどい下痢に。その後点滴による昔ながらの抗がん剤治療を始めると、こちらの方が楽でした。医療従事者と話すと、視線や間の取り方一つが何を意味するのか気になります。医師や看護師も人間、患者さんの要望に沿えないこともあります。それでも「あなたを思うからこそ」と理解してもらうことには目を見て、心をこめることが大切なのだと感じます。11月5日 朝日新聞
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