前立腺がんの初期治療
実際の治療は、早期には手術や放射線照射などの局所療法、進行していれば男性ホルモンを抑えるホルモン療法が一般的です。がんの病期や悪性度、年齢、全身の状態などを基に、単独か組み合わせで治療方針を決めます。根治の可能性が最も高いのは、前立腺と精のう腺を切り取り、ぼうこうと尿道を縫い合わせる手術療法。3~4時間で手術でき、入院期間は2~3週間です。最近はおなかに小さな穴をあけてカメラや超音波メスを挿入する腹腔鏡下の手術もあります。いずれも手術の負担に耐えられる体力が必要なことから、適応年齢に限りがあります。また前立腺の横の神経を痛めて勃起障害に陥ったり、尿漏れなどの合併症が起こるリスクもあります。一方、体への負担が少なく、年齢を問わず受けられるのが、がん細胞を死滅させる放射線治療。体の外と中から当てる二通りがあり、体の外から当てる外部照射は週5回、1回につき5分から10分程度の放射線照射を7週間実施。通院だけで済むのがメリットです。(西日本新聞)
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