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2019年5月16日 (木)
カテゴリ:ケア続け やっと普通食
再発した乳がんの抗がん剤治療による副作用で、口内炎に苦しんだ埼玉県の女性(62)は昨年9月、入院先の東京都内のがん治療専門の病院で、歯科を受診した。口の中をきれいするクリーニングなどを受けた。翌日、5日ぶりに水を飲むことができた。「ずっと冷たい水をゴクっと飲みたかった。水がこんなにおいしいなんて」。口の中は細菌が多い。口内炎の症状を少しでも軽くするためには、口の中を清潔にしておくことが大切になる。歯磨きとうがいが肝心・・・。女性は歯科のスタッフからそう指導された。吐き気や脱毛といったほかの副作用に比べると、口内炎など口のトラブルは軽くみられがちだ。だが、痛みで食べることができないと体力が落ち、抗がん剤治療を続けられなくなる恐れもある。「日頃のケアがいかに大切か」と女性は実感した。炎症を起こしている部分を刺激しないように、最もやわらかいタイプの歯ブラシに変えた。液体の痛み止めを口に含んでうがいし、痛みを和らげてから磨くようにした。最初はおそるおそる口を開け、そっと歯にブラシを当てた。歯の間や歯と歯肉の境目など細かい部分を磨きやすい、コンパクトな毛把の「タフトブラシ」も使い、1回に30分くらいかけて磨いた。唾液が出やすくなるように、手をあごにあてて奥歯のあたりを押したり回したりするマッサージも始めた。唇には、乾燥を防ぐための軟膏を塗るようになった。口の中の細菌は、食事が途切れる夜間にもっとも増えるため、起床後の歯磨きを始めた。朝昼晩の3回の食事と合わせて1日4回。朝の歯磨き後には、8時間効果が続くとされる痛み止めのスプレーを口内に吹きかけた。食事前などは、痛み止めの入ったうがい薬で傷みを和らげた。口内炎ができて約1週間後、病院食で、コーンスープとココアのムースが出された。飲み込むとき、痛みがまだ少しあった。その3日後、ようやく普通食になった。厚揚げととろろそば。そばつゆのだしの味が広がった。「こんなにご飯っておいしかったんだ」。うれしくて長女(28)に、LINEで食事の写真を送った。5月15日 朝日新聞 患者を生きる がんと口内炎より
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