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2019年5月17日 (金)
カテゴリ:水分多いメニュー工夫
乳がんの抗がん剤治療を受けるため、埼玉県の女性(62)は3週間に1度、東京都内の病院を受診する。昨年秋、最初に薬を塗ったときはひどい口内炎の副作用に悩まされたが、だいぶ改善された。日頃の口腔ケアの指導を受けたことや、抗がん剤の量を調整したおかげだった。副作用の症状がなくなったわけではない。抗がん剤治療から2~3日後に体のだるさがピークになり、その後、口内炎ができ始める。塩気を強く感じ、甘味を感じにくくなる。だからこそ、食事の工夫は欠かせない。冬には、一度に栄養をとれる「ミネストローネ」や「ほうとう」などをよく作った。副作用で口の中が乾きやすく、水分が多い食材のほうが食べやすい。よく使う豆腐は、冷蔵庫に5パックほど保存しておくこともある。焼き魚より煮魚が好きになり、鶏肉より豚肉や牛肉のほうが食べやすいと感じるようになった。辛い食べ物など、刺激の強いものは食べられなくなった。食欲がないときは、イチゴやスイカ、大好きなメロンなどのフルーツを食べてしのぐ。治療から2週間ほどたてば、副作用はあさまる。そこから次の抗がん剤治療が始まる1週間は「楽しむ時期」と決めている。今年2月、友人と2人で河津桜を見に伊豆に出かけた。雨だったが満開で、しっとりとした色鮮やかな桜を楽しんだ。昼食には地元名産のキンメダイの煮つけを食べて、「大満足」だった。外出する際には、歯ブラシと刺激の少ない歯磨き粉、うがいのための折りたためるコップを入れた「歯磨きセット」を欠かさない。「もうこれで大丈夫ですね。歯科は卒業です」。口内炎の副作用に対処するために作った系6回通った歯科は今年1月、受診を終えた。正しい歯磨きの方法を指導され、最後の診察では磨き残しを指摘されなくなった。いまでも歯磨きは、1回に20分以上かける。家族からは「まだ歯を磨いてるの」と言われる。そんな時は、「口の中に命をかけているからね」と冗談まじりに応じる。食べられなくなるほどの口内炎の痛みを経て、「食べられる幸せ」を実感している。5月16日 朝日新聞 患者を生きる がんと口内炎より
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