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  • 2019年12月20日 (金)

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    結婚直後に乳がん判明

    結婚し、新居に引っ越してすぐのことだった。和歌山市の女性(40)は入浴しようと服を脱いだとき、触った右胸にふと違和感を覚えた。2013年7月のことだ。女性は市内のクリニックで、事務職として働いていた。同僚の看護師に相談してみると、「きちんと診てもらったほうがいい」と助言された。翌日、市内の乳腺外科を訪ねた。医師は、エコー検査などの結果から、その場で女性に「おそらく乳がんですね」と告げた。「このままここで治療することもできるし、他をあたってみてもいい。どうしますか」。目の前が暗くなった。混乱した頭で、ひとまず考える時間を、と「紹介状を書いてください」と頼んだ。診察後、その日は泊まり勤務だった警察官の夫(42)に、電話で病名を告げた。「そうか」。乳がんの可能性はあるかもしれないが、違っていたらいい、と願っていた夫は「一番つらいのは妻。受け入れるしかない」と受け止めた。周囲にも相談した結果、女性は和歌山県立医科大学病院で診察を受けることにした。同大第一外科の尾裏正二医師(60)の見立ても乳がんだった。検査を進めると、がんの大きさは1.5センチほどで、それほど大きくなかったが、わきの下のリンパ節に転移していた。手術の後に、抗がん剤治療、ホルモン剤治療も必要になりそうなことがわかってきた。尾浦さんから「抗がん剤を使うと、妊娠できなくなる可能性がある」と伝えられ、治療前に卵子を凍結保存しておく方法があることを知った。女性は「命は大切だが、できれば子どももほしい」と、夫とも相談して二つのクリニックに話を聞きに行き、受精卵を凍結保存することに決めた。検査、手術の準備、卵子保存の相談と、目が回るような日々が続いた。仕事は、これまで通り続けられるのか。病気のことを考えると、将来への不安が募るばかりだった。ある日、夫に思わず口走った。「離婚したほうがいいん違うかな」。12月16日 朝日新聞 患者を生きるより

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