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2018年11月27日 (火)
カテゴリ:食事中突然 胸のつかえ
いつもと変らない夕食のはずだった。今年3月、横浜市泉区の女性(69)は突然、胸がつまるような感じがして、食べられなくなった。「おかしいな」と思った。同じような症状が1週間に3回ほど続いた。「何かの病気ではないか」と不安になった。夫(72)に症状を訴え、市内の病院で胃カメラ検査を受けた。3月下旬、検査結果を聞きに行くと、医師から告げられた。「食道がんです。精密検査を受けてください」食道がんは60~70代の高齢の女性より男性に多い。主な原因として飲酒と喫煙が挙げられる。しかし、女性はお酒は夏の暑い日にビールを少し飲む程度で、夫婦ともにたばこは吸わなかった。「まさか自分が」。言葉も出なかった。若い頃はピアノ教室の講師を務め、44歳で長男(25)を出産してからは、家事代行の仕事をしてきた。子どもが生まれてから、かぜなどほとんど病気をしたことがなく、健康には自信があった。仕事が忙しく、病院もあまり好きでなかったため、がん検診には行っていなかった。「食道がんだったのよ」。病院を出た後、夫に泣きながら電話した。驚いた夫も「大丈夫か」と声をかけるのが精一杯だった。帰宅すると夫が「大丈夫だよ」と抱きしめてくれた。少しずつ気持が落ち着いていった。ショックだったが「クヨクヨしても仕方ない」と気持を切り替えた。食道がんの症状は、女性のように食べ物を食べたときの胸のつかえや違和感などがある。ただ、早期だと自覚症状がないことがほとんどで、症状が出る頃には進行しているケースが多い。食道の壁の内部や周りには血管やリンパ管が多くあり、がんができると血液やリンパ液の流れにのってがん細胞が転移しやすい。都内の病院に翌日入院し、精密検査を受けた。CT検査の後、夫が医師から別室に呼ばれ、画像を見せられた。女性のおなかのリンパ節に、食道がんから転移した6センチを超える腫瘍が映っていた。「治療せずに放っておけば、あと3~4カ月の命です」と、医師は告げた。11月19日朝日新聞・患者を生きるより
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