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2018年11月29日 (木)
カテゴリ:放射線治療で副作用
今年3月に進行した食道がんが見つかった横浜市泉区の女性(69)は、抗がん剤治療により、おなかのリンパ節に転移してできた6センチ超のがんが、5月下旬の検査では4センチ弱に小さくなっていた。一方で、食道がんが悪化し、食べ物が通りにくくなってきた。抗がん剤に加えて、6月から7月中旬にかけて計25日間、放射線治療を受けた。8月の抗がん剤治療の後、これまであまりなかった胸の痛みや胸焼けといった症状が出てきた。食道がある胸に放射線を当てたことによる副作用と考えられた。食事も取りづらくなり、胃ろうを使って、おなかに開けた小さな穴から胃に栄養剤を入れるようになった。元々小柄だが36~37キロだった体重は30キロほどに落ちた。足元がふらつき、自宅の階段も両手をついてはって上った。放射線治療後の検査で、食道からがん細胞は検出されなくなった。しかし、それを喜ぶ余裕はなかった。体調が悪化して、9月に予定していた抗がん剤治療は中止になった。「副作用がなくなって早く楽になりたい」と思った。心の支えとなったのは、岡山県内の大学に通い、来年3月に卒業を控える医学生の長男(25)だった。長男は地元で医師になるため、横浜市内の病院の採用試験を受けていた。「医師として成長する息子を見続けたい」。そう思うと病気に立ち向かう力がわいた。慶応大学病院腫瘍センター(東京都新宿区)の主治医、浜本康夫さん(47)も「放射線の副作用はよほどのことがない限り、1~2カ月で必ず治まるから、待ちましょう」「息子さんの働く病院は決まった?」などと声をかけて励ました。体がつらいときは、夫(72)が肩や足をもんでくれた。横浜市内に住む妹(66)は、少しでも口から食べやすいものを、と茶碗蒸しを作って持ってきてくれた。「おいしい」。口から食べられるありがたみを実感した。茶碗蒸し、煮豆やぶどう、お菓子のボーロ・・・・。小さくて口から食べやすいものを、40~50分かけてゆっくり食べた。副作用は少しずつ和らぎ、胃ろうから入れた栄養もあって、体重も34キロくらいまで戻った。11月21日朝日新聞 管じゃを生きるより
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