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2021年12月3日 (金)
カテゴリ:手術は成功 入院生活へ 子宮頸がんと妊娠
子宮頸がんと妊娠がわかった群馬県の30代女性は、新潟大医歯学総合病院で妊娠を続けたままがんを切る手術を提案された。ただ、高い技術が必要で、流産した場合には子宮をとることになる、と医師から説明された。結婚のあいさつをしていた彼の両親に、もう一度会いに行った。「産めない可能性もある。いま籍を入れるのはやめようと思います」。2人は「大丈夫だよ」と言ってくれたが、気持ちは揺るがなかった。手術後に赤ちゃんがおなかに残ってくれていたら結婚する、と決めた。病院ではがんに関するいろいろな資料をもらったが、一切見なかった。見たら気がめいりそうで、病気に向き合えないと思った。楽しみだったのは、2週間ごとにある妊婦検診。少しづつ大きくなる赤ちゃんのエコー写真がうれしかった。ただ、ふとした瞬間に泣きたくなった。「なんで自分が・・・」。同居する母に動揺する姿をみせないように、勤務先から帰る途中、ハンドルを握りながら何度も泣いた。片道1時間。泣き終わる頃、自宅に着いた。がんの診断から約2カ月がたった18年1月。手術する日が近づいてきた。手術後はそのまま出産まで入院する。これまで大きな病気をしたこともなければ、手術も初めて。前の夜は眠れなかった。「まな板の上のコイだよ。手術中はただ寝ていればいいんだから」。彼の言葉に納得し、少し安心した。妊娠15週。「どうかがんばって、おなかの中でしがみついて」。前日に撮ったエコー写真を手術の直前まで握りしめ、心の中で赤ちゃんに呼びかけた。6時間の手術は成功した。がんが転移している様子もなかった。翌日、彼が婚姻届けを出した。赤ちゃんの名前は何にしようか。性別がわかる前から、名前の候補を手帳にびっしりと書いた。2月、おなかの赤ちゃんは女の子の可能性が高いとわかった。ただ、出産後に本当に子宮をとらないといけないのか、医師に聞いてみたら、「子宮を残すのは難しい」と言われた。「とらないといけないのか」。病室のテレビでは平昌五輪の映像が流れていた。12月1日 朝日新聞 患者を生きる
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