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2021年11月28日 (日)
カテゴリ:見た目の変化 不安を和らげる 心身を支える「アピアランスケア」広がる
がんの治療に伴う見た目の変化に対処する「アピアランスケア」が広がりつつある。手術の痕や抗がん剤による脱毛、皮膚の変色などをケアすることで、元通りにはならなくても、患者の不安をやわらげ、生活の質を高める効果があるという。埼玉県に住む公務員の男性(45)は2016年秋、右頬骨の骨肉腫と診断された。抗がん剤で腫瘍を小さくして17年1月、国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)で18時間におよぶ手術を受けた。右目を含む顔の半分近くをとり、おなかの皮膚でふさぐ。事前に説明は受けていた。しかし手術の後、包帯をとった顔を鏡で見て、「これ、自分か?」。パッチワークのような状態に衝撃を受けた。外見が大きく変わったことを心配した妻(44)らが、院内のアピアランス支援センターに相談をしていた。2人の息子に久し振りに会うとき、どう振る舞えばいいか。今春までセンター長だった目白大の野澤桂子教授(心理学)が男性のもとを訪れ、助言をした。「びっくりはするけれど傷には慣れます。これまでと同じように明るく接してください。お子さんが困るのは、お父さんの雰囲気や性格が変わってしまうことです」。当時10歳だった次男は対面後、「お父さん、今までと変わっていなかったね」と妻に言った。「ショックを受けると申し訳ない」と思っていた男性は安堵した。男性はウイッグと貼るタイプの眼帯をし、元の職場に復帰した。その後、外にも出る部署に異動し、周囲の視線を以前より感じるようになった。術後4年が過ぎた今年9月、人工物で顔を覆う医療用具エピテーゼを作り、使い始めた。「仕事の幅を広げて挑戦もしたい。ステップアップのための後押しがほしい」との思いからだ。男性は言う。「エピテーゼを付け、新しい自分になったような気分。医療者が、患者の状況に応じて望みを一緒に考え、話し合ってくれると、心理的に救われます」。11月27日 朝日新聞 がんとともに
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