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  • 2023年2月27日 (月)

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    終わらない抗がん剤

    100万人に1人の珍しい病気「腹膜偽粘液腫」の手術を受けた溝口慎也さん(51)は2017年末、地元の九州大学病院で、抗がん剤を使い始めた。完治を目指すのではなく、おなかに散らばったがんが大きくなるのを抑える「延命」のためだった。いつまで生きられるのか。常に死を意識する日々が始まった。「パパは、これからずっと抗がん剤を受ける、病気の人になった。ふつうのパパよりも早く死んでしまうと思う」 当時10歳だった長男と7歳だった長女に、ありのまま伝えた。2人は黙って聞いていた。長女はその後、それまでのように「外で遊ぼう」と溝口さんに言わなくなった。自分を抱きかかえたり、走ったりできなくなった父の体を心配してのようだった。最初の抗がん剤は、のみ薬と点滴の組み合わせで、3週1クールだった。血液・腫瘍・心血管内科の土橋賢司さん(38)は「まずは半年間、頑張ってみましょう」と伝えた。「体に残るがんと共存していくしかない。進行が抑えられればよしとしよう」。溝口さんは自らに言い聞かせた。少しでも長く、生きたかった。回数に決まりはない。効き目があるまでは使い、効かなくなれば別の種類を使う。使い切れば手立てはなくなる。「効く薬がなくなる日がきたら」。追い立てられるような気持ちをいつも抱えていた。そのせいか、いら立つことが増えた。「治療中なんですね」と言われると「治る見込みがある治療ではない」。aa「サバイバー」と言われると、「ずっと闘病中」。心の中でそう思った。副作用も想像以上だった。水やドアの取っ手といった冷たい物に触れると、ピリッと電気が走るように指がしびれた。爪は変形して割れ、指の皮がむけて痛んだ。ボタンをかける、靴ひもを結ぶといった、日常動作ができなくなった。家でもずっと手袋をしていた。足がしびれ、杖を使って歩く生活になった。つらくても、「あと何回」と終わりが見えれば、耐えようという気持ちになれる。だのにそれはなかった。2月15日 朝日新聞 患者を生きる いま死ぬわけには④より

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