放射線療法で一般的に行われる治療法は、放射線を体の外から照射する「外照射」です。この「外照射」の場合、放射線は必ず皮膚を通過して病巣に達するため、照射された部位の皮膚に日焼けのような症状が起こります。皮膚の基底細胞は、がん細胞と同様に分裂の盛んな細胞です。放射線には細胞分裂が盛んな細胞に働きかける作用があるため、皮膚は照射により炎症が出現しやすい部位の一つです。皮膚炎の症状は、皮膚の乾燥やかゆみ、ヒリヒリ感、熱感、色調の変化(発赤・ほっせき)、色素沈着、色素脱失)、むくみ、表皮隔離などです。皮膚炎の出現時期や症状の程度には、物理的刺激や化学的刺激が影響します。(国立がんセンター・がん情報サービス)