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インターフェロン治療には肝臓がん予防効果も
C型肝炎ウイルスはインターフェロン治療によって体内から排除が可能なウイルスです。ただし年齢などによる個人差があり、特に高齢になるとウイルスを排除できる確率は低くなります。だからといって、インターフェロン治療をあきらめてはいけません。たとえ肝硬変に進んでおり、ウイルスの完全な排除ができないケースでも、治療によってALTの値を正常に保つことができれば、発がん率を下げられるのです。肝硬変例でもインターフェロン治療によって約6割の例でALTを正常に保つことに成功しています。また発がんリスクのマーカーであるAFPも低下します。つまりインターフェロン治療は、ウイルスの排除だけではなく、肝硬変への進行を送らせたり、肝臓がんの発生を予防したりする二次的な効果もあるのです。特に肝炎の進行防止と発がん及び肝臓がん治療後の再発防止を目的として、インターフェロンを少量投与する維持療法は、副作用が少なく、高齢者にも優しい治療です。(西日本新聞)
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