佐賀県吉野ヶ里町から参加した女性(45)は2007年6月、テレビ番組の乳がん特集を見て、自分の左胸の腫瘍に気付いた。「肉まんの中に、梅ぼしの種があるような感触」だった。治療を受けたことで、腕の血管がつぶれ、20センチほどにわたり切り傷のようなくぼみが残った。ほっとマンマへの参加は2回目。再発の不安を打ちあけた友人から「不安定なのは更年期障害のせいじゃないの」と言われた。悪意はないにせよ傷ついた。同じ病で苦しんだ人が集うこの場なら、思いを共有できるのではと参加したという。先月、手術した左胸に3センチほどの新たな腫瘍が見つかった。私も触らせてもらった。表面がつるつるとした小石のようだ。病院では次回の診察時に検査すると言われたので急を要する事態ではないだろうが「やっぱり不安・・・・。みんなはどう言うかな、と思って」。「私は悪い腫瘍がわかってすぐ手術だった。しばらく様子をみるのだったら、まずは大丈夫よ」などと励ます声が掛けられていた。(西日本新聞)