元マラソン選手・金哲彦さん(46)は、マラソンにかけた半生を振り返りながら、がんとの闘いを記した「走る意味ー命を救うランニング」(講談社)を今年2月に出版した。大学・社会人でマラソンランナーとして活躍した。しかし、2006年夏、長野県であったマラソン大会にゲストで参加した帰り、新幹線のトイレで大量に下血した。すぐに千葉県の自宅近くの病院で内視鏡検査を受けた。自分の腸を映していたモニター画面に、どす黒い塊が現れた。大腸がんだった。毎年、人間ドックで便潜血が見つかっていたが、「痔だろう」と気にしていなかった。「なぜ自分が」と一次は落ち込んだが、「40代で死んでたまるか」と生来の負けん気が出てきた。続く・・・・・。(朝日新聞)