日本対がん協会は昨年、全国すべての中学3年生にがんの教材(DVD)を無償配布する計画を打ち出した。製作中のDVDは、東大病院の中川恵一准教授が監修。食生活の欧米化や喫煙などが原因で、患者が増えている実態をアニメ動画でわかりやすく解説する。事務局は「がんを正しく理解する次の世代を増やし、日本人全体の意識を変えたい」と、がん検診率の向上や早期発見、予防につなげたい考えだ。制作費は1部100円。総額1億2千万円を寄付で賄う予定だが、現時点では数百万円にとどまる。(朝日新聞)