放射線治療はこの十数年で相当進みました。実際最もよく行われているのは、体の外から放射線を当てる方法です。がんだけに放射線をたくさんあて、がん以外にはなるべくあてないようにする。そのための技術が開発されています。最も一般的なのは、強力なX線をあてるリニアックという機械です。X線のあて方も様々です。前後から、左右から、あるいはいろいろな方向からの定位放射線治療(ピンポイント治療)などです。また、コンピュータを使って放射線を複雑にあてることもできます。特に強度変調放射線治療(IMRT)は、がんや臓器の形に応じて正確にあてることが可能です。(朝日新聞)