分子標的薬
女性が治療に参加した薬は「分子標的薬」という新しいタイプの薬だ。がん細胞や、がん細胞に欠かせない働きをするたんぱく質だけを狙って攻撃する。腎臓がんでは2008年4月に最初のネクサバール(一般名ソラフェニブ)が発売になったのを皮切りに、2010年9月までにスーテント(スニチニブ)、アフィニトール(エベロリムス)、トーリセル(テムシロリムス)が出た。今年さらに2種類出る予定だ。尿管なども含めた腎臓全体のがん患者は年約1万人。大半を腎細胞がんが占める。治療は外科手術が中心。放射線治療の効果は限定的だ。従来は、効果のある抗がん剤もほとんどなく、手術の次の選択肢は、インターフェロンやインターロイキンによる免疫療法だった。(朝日新聞)
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