GISTは消化管間質腫瘍の略。胃がんや大腸がんなどが粘膜層の細胞異常で発生するのに対し、粘膜層の下にある筋肉層の細胞から発生する肉腫の一種。臨床試験を経て科学的に効果が証明され、専門の学会などが推奨する「標準治療」は、可能ならば手術で切除し、再発などのリスクが高いと判断されれば、抗がん剤グリベック(2003年承認)を飲む。切除不能な場合や再発・転移があれば、グリベックのほか、スーテント(2008年承認)、スチバーガ(2013年承認)の3種類の抗がん剤を使って治療する。10万人に2人程度が発症すると推定される。抗がん剤には延命効果があるが、抗がん剤での完治は難しいとされる。(2月17日 朝日新聞)