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  • 2019年2月24日 (日)

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    下血・ポリープ 募る不安

    子どもの頃から「おいしいもの」が大好きだった。横浜市で生まれ育った重野佐和子さん(57)は、グルメだった祖父と食べ歩きを楽しむうちに、いつしか「料理が天職」と感じていた。短大の栄養科を卒業後、著名な料理研究家の助手を経て、27歳でフランスに留学。料理学校「ル・コルドン・ブルー」で学び、パリなどのレストランで修行した。帰国後、29歳の時、地元でスイーツとフレンチの料理教室を開いた。だが39歳になる直前の2000年秋、寝ても疲労感が抜けなくなった。原因は分からず、戸惑っていたところ、トイレで突然、下血した。真っ赤に染まる便器を見て、気が動転した。もともと胃腸が悪く、数年前からは何度も腹痛が起きていたが、内科のかかりつけ医は「過労でしょう。しっかり休めば大丈夫」と言った。いぶかったものの、怖くて下血のことは相談できず、「きっと痔だ」と自らに言い聞かせた。薬局で買った薬を塗って様子を見ることにした。だが症状は改善せず、不安が募った。2カ月ほどたち、肛門科のある病院に行こうと、ようやく心を決めた。受診すると、最初は痔を疑われたが、3回目の受診で女性医師が提案した。「内視鏡で検査しましょう」。日を改め、病院のベッドに横たわった。肛門からカメラを入れられると、すぐに医師が手を止め、慌てだした。「ポリープがあります。でも、うちはここまで。すぐに専門病院へ行ってください」。ポリープは粘膜に突き出してできる病変で、がんの可能性もある。内視鏡のモニター画面は真っ赤な何かを映し出していた。「これって、何。私は終わりなの?」。驚きと不安で、気を失いそうだった。精密検査を受けられる大学病院を紹介された。ただ、自分で色々調べた上で病院を選ぼうと思った。別のがん専門医からセカンドオピニオンを得て、国立がん研究センターへの紹介状を書いてもらった。00年12月、東京。築地の同センター中央病院を訪ねた。大腸外科医長だった赤須孝之さん(62)の診察を受け、1カ月がかりの検査が始まった。2月18日 朝日新聞 患者を生きる 大腸がん より

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