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2019年2月9日 (土)
カテゴリ:次の外泊 心待ちに
「また来るね」。病室を出る古城和也さん(45)を、娘の琴音ちゃん(2)が見つめた。1月末、長崎大学病院の小児病棟。仕事が休みがちだった前日から付き添い、午後に妻の夕恵さん(38)と交代した。急性リンパ性白血病で昨年12月10日に入院して1カ月半。琴音ちゃんの病名を知った時、和也さんが思ったのは「助からないかも」。夕恵さんは涙を流すばかりだった。だが、医師からは「8~9割は治る」と言われた。琴音ちゃんは治療で髪が抜け、ぐったりする時間が増えたが、小さな体で吐き気や注射にも耐えている。「親も頑張らないと」。2人は心を決めた。車で約2時間の自宅と病院を交代で行き来し、体を縮めて病室で添い寝する。琴音ちゃんには、まだ幼い3人の姉がいる。夕恵さんの母親と弟の助けを借りながら、力を合わせて危機を乗り切ろうとしている。感染を防ぐため、琴音ちゃんはクリスマスも正月も個室から出られなかったが、抵抗力が付いて1月下旬に大部屋に。今はプレイルームで過ごすのが大のお気に入りだ。食事後、自分でベッド周りのカーテンを開け、マスクをして「さあ、連れてって」とサインを送る。一家の楽しみは次の外泊だ。末っ子の帰りをみんなが待っている。(上野創)2月6日 朝日新聞 がんとともに より
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