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  • 2023年3月10日 (金)

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    彼がいる だから

    心の支えになってきたのは、6年前に彼がくれたポストカードだった。そのことを彼はきっと知らない。サキさん(29)が急性骨髄性白血病と診断されたのは、2021年の暮れのことだった。治療によって子どもを産みにくくなると、医師に告げられた。遠距離恋愛の彼には、テレビ電話で伝えた。週1回のテレビ電話ではいつも、画面の2人を写真に撮る彼。どんな顔をするのか、画面を見ることはとてもできなかった。「気にしなくていいよ。サキちゃんと一緒にいたいだけだから」。彼はそう言ってくれた。けれど、本心は違うだろうと思った。出会ったのは、大学時代。留学志望者が集まった飲み会で、たまたま隣同士になったのがきっかけだった。就職後、サキさんはメキシコ駐在になり、遠距離恋愛が6年間続いてきた。新型コロナウイルスが流行してからは3年間、会うこともできなかった。それが白血病とわかって帰国を余儀なくされた。抗がん剤治療を受けると、髪の毛が抜け、毎朝ベッドの上を掃除した。骨髄移植の治療は、もっとしんどかった。40度を超える熱が出て、声を出すことも、スマホを触ることもままならない。横になるとつらいので、座ったまま寝たこともあった。免疫量が低下し、コロナ禍も重なり、無菌状態が求められた。半年間、誰とも面会できなかった。仕事が生きがいなのに、人生の足止めを食った気分だった。彼から仕事の話を聞くと、焦りも感じた。22年8月末、退院した。彼は同棲するつもりでいたけれど、まだ考えられない。実家で少しづつ体力を取り戻したい。「まもなく30歳なのに、私のわがままに付いてきてくれるかな」。不安も胸をよぎった。2カ月後、3年ぶりに彼と会った。カフェで待ち合わせると、150メートル先から、笑顔で手を振ってくる彼がわかった。恥ずかしさで気づかないふりをした。「元気だった?」「元気だったよ」彼はいつもブラックコーヒーを飲むのに、この日はサキさんと同じカフェラテを頼んだ。「私に合わせてくれたのかな」。サキさんは闘病を語り、彼は仕事について話す。いつものやりとりが心地よかった。彼はその日の夜、ブログにつづった。「今日は天気が良くて、しかもパートナーが隣にいる。それだけで『ああ、幸せだな』と思いました」 2人はそれから週に1度、1時間半だけお茶するデートを続けている。サキさんは弱った体でコロナに感染することへの怖さがあり、マスクは外せない。彼は手をつなごうとしてきたけれど、ふりほどくしかなかった。「こんな体でいいのかな」。聞いてみたいけれど、怖さもある。6年前、2人は初めてのデートで浅草に出掛けた。そこで撮った写真を使ったポストカードを彼はサキさんの家に送った。そこにはこんなメッセージが添えられていた。「思い出も、思い出の場所もこれから一緒にたくさん増やしていければいいな」 会えなくてさみしい時、闘病中のしんどい時、サキさんはカードを見て勇気づけられた。離れていても、彼がずっと見守ってくれている、と。3月5日 朝日新聞 窓より

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