「食事」の影響
「がん」を防ぐための12カ条は国立がんセンターが制定したもので、一般的に良く知られるものですが、12カ条のうち8つが飲食物に関連しています。食生活は、胃がんや大腸がんなどの消化器のがんはもちろん、乳がんや肺がんなどへの影響も大きいことがわかってきています。がんを防ぐための12カ条を積極的に実行することで、がんの約60%を防げるだろうと考えられています。「多くとるとがんのリスクを高める飲食物」として、以下のものが挙げられます。一方、野菜や果実は、食道、胃、大腸など消化管のがんのリスクを低くするといわれています。
<多くとるとがんのリスクを高める飲食物>
◆塩分・・・胃がんの危険因子
◆脂肪・・・大腸がん、前立腺がん、子宮体がん、乳がんなどの危険因子
◆肉や魚の焼け焦げ・・・結腸がん、肝がんの危険因子
◆アルコール・・・食道がん、口腔がんの危険因子
◆かびた穀類やナッツ・・・肝がんの危険因子
◆エネルギー・・・すべてのがんの発育を促進する
*「だれにでもわかるがん」監修:武藤徹一郎 癌研究会有明病院メディカルディレクター