船舶を転覆させるなどの被害をもたらした大規模な「副振動」が2月、九州西岸を中心に発生した。潮位が、短時間で急激に変動する現象は、どうして起きたのか。「副振動」は満潮・干潮の潮位の変化を主振動といい、それ以外の潮位の変動に対しては「副振動」と名付けている。小さな副振動は全国のどこででも起こっており、湾や海峡、港などの陸や堤防に囲まれた海域で観測され、数分から数十分周期で潮位の動きがみられる。3月に起きやすく、特に長崎港では頻繁に発生しており「あびき」とも呼ばれている。大きなものは九州西岸で起きるケースが多い。(3月9日西日本新聞)