旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の影響でがんに苦しむ人たちを支援するチャリティイベントが苦戦を強いられている。NPOの「チェルノブイリ医療支援ネットワーク」(古賀市)が主催する「チャリティヘアサロン・スネガビーク(雪の精)」。プロの美容師に髪を切ってもらい、その収益を原発周辺で多発している甲状腺がんの検診、治療に宛てようとの取り組みで、今年で6回目。前回は150人が参加したが、今年は開催まで1週間を切ったのに予約が50人止まりという。同ネットワークは「宣伝不足だったかも知れない。120人を目標にこれからも呼びかけたい」と話している。同ネットワークは1990年に設立。事故の被害が大きかったベラルーシ共和国を中心に日本人医師団の派遣、移動検診車や医療機器、薬品などの支援を続けている。イベントは12日午前10時から午後3時まで。福岡市中央区大名2丁目の大村美容専門学校オムニス・スタジオで。料金は1500円(シャンプー・カット・ブロー)。(朝日新聞)