町内会のソフトボールチームに所属していた。約30年前に結成され、週末の練習や試合に参加してきた。「休部したい」と相談すると、友人の男性(65)が引き留めてくれた。「休部するとそんままチームから離れてしまう。来られなくてもいいから休部はするな」。秋になると、腫瘍が大きくなるなど、1段階目の抗がん剤が効かなくなった。2段階目の抗がん剤に進むことになった。通常はパクリタキセルという点滴薬を使う。だが、この時、男性と妻(66)は主治医から別の「提案」を受けた。(3月18日 朝日新聞 患者を生きる 胃がん より)